日本には「春夏秋冬」四季がある
それぞれ季節の境目を、立春、立夏、立秋、立冬といい、明日2月4日は「立春」
節分といえば、立春の前日!そう思われがちであるが、それには理由がある
それは、冬から春に季節が代わる時季を「1年の境」とし尊んできたらかであり、
その前日の「節分」は大晦日と同じような気持ちで心新たに迎えたからだという
それ故、春の節分だけがクローズアップ!されるようになったという
また、平安時代の宮中では、大晦日に陰陽師らによって旧年の厄や災難を祓い清める
「追儺(ついな)」という中国伝来の行事が行われていた
さらに、室町時代になると、追儺では、豆をまいて悪鬼を追い出す行事へと発展する
ところで、鬼とはどういうものなのか?
「鬼」という漢字も中国が伝わってきたが、中国の「鬼」とは「亡霊」を意味する
つまり、本来は、目に見えない、形のないものなのだ
諸説あるが、日本で、いまのような「鬼」の形になったのは戦国時代以降らしく、
やがて、鬼は厄者として、「桃太郎」や「一寸法師」にも登場するようになる
さらに調べていくと、面白いことに辿りついた
昔から、人に災いをもたらす鬼は、新しい年や季節の変わり目に現れるという
その鬼がやってくる方角を“鬼門”という・・・なるほど!
鬼門は北東の方角であり、昔は「丑寅(うしとら)」の方角と言ったそうだ
なぜ“丑寅”なのか?
鬼は、ウシの角とトラの牙を持ち、トラの皮の「ふんどし」を履いているからだ
ウシの角には、情報を得るためのアンテナ的な役割があり、トラは、千里を行って、
千里を帰ると言われる程の精力の持ち主であり、そのパワーの源は虎皮にある!
こうして、丑(牛)と寅(虎)の姿を想像して作り上げられたのが「鬼」である
鬼のパンツは「ヒョウ柄」ではない!強そうだから「トラ柄」というわけでもない!
このように、ちゃんとした理由があるということを覚えておいてほしい
とはいえ、北海道の登別温泉のように、鬼を神様として奉る地域も少なくない
登別の湯を守る「湯鬼神(ゆきじん)」、人々の幸せを願い厄払いしてくれる
秋田の「なまはげ」もこれにちかいものがある
最後に、鬼の色と「豆まき」とは深い意味があるってーことも知っといてほしい
これは、陰陽五行説と関係していて、5色の鬼はそれぞれ以下の意味が込められている
赤鬼=「貪欲」、黄鬼=「甘え」、青鬼=「怒り」、緑鬼=「不摂生」、黒鬼=「愚痴」
だから節分では、これらを自分に置き換えて豆まきをしなくちゃいけない!
簡単に「鬼はそと~、福は内~」と言うだけじゃなんにもならない
つまり、以下に該当する鬼の顔を思い浮かべ、
赤鬼=全ての悪心の象徴であり、豆をぶつけることで自分の中の悪い心が取り除かれる!
青鬼=自分自身に豆をぶつけることで、徳を呼びこむことができる!
黄鬼=甘え・ワガママな気持ち。自己中心的な甘えを反省し、豆をぶつける!
緑鬼=不健康・不摂生を反省し、健康を願って豆をぶつける!
黒鬼=愚痴 → 卑しい気持ちを追い払い、豆をぶつけて平穏を願う!
こうして考えてみれば、鬼とは「自分自身」、新しい季節、節目を迎えるにあたり、
節分には、自らが反省し、心を新たにする重要な行事ともいえる
正月気分が抜けきらず「暴飲暴食」が続いたり、寒いからつい「運動不足」になったり、
こうした気持ちに「喝」を入れ、自身を戒める。こうした戒めってーのが大事だね!
こうした習慣をつくった先人たちに感謝!
黙ったまま、一気に恵方巻きを食べてもけしてご利益は得られないよ!!
だいたい、この文化は関西で、関東以北にはなかったもんだし
神が一番!自分が幸せになるにはなんでもあり!人殺しだって許される!!
バカ言っちゃいけないよ!勝手に神のお告げを曲げるんじゃないってんだよ!
日本伝統の、古式に則った「豆まき」を、
勢力を拡大中の、「なんとかってー国」の連中に教えてやりたいね