濱の与太郎

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旦那(だんな)

2016年10月25日 | ひとりごと・・
日本でも馴染み深い外国語のひとつに“サンスクリット語(古代インド語)”がある
とくに、仏教とは深く関係しており、般若心経など“お経”は、サンスクリットを音訳、
それを漢字表記にし直したものである

そのため、仏教用語の音訳された言葉が、そのまま日常語化しているものもある
「僧」、「盂蘭盆」、「卒塔婆」、「南無」、「阿弥陀」、「仏」などが代表的なものであり、
一見すると仏教とはなんの因果関係もなさそうな「旦那」、これも本来は仏教用語

旦那(だんな)は“ダーナ”というサンスクリット語を音写したもの
ダーナには、「贈る」「与える」の意がある。つまり、仏教でいう「お布施」「施し」
本来、旦那とは、お寺さんが使う言葉で、「施主」「檀家」といった意味合いがある

しかし、いつの日か、「お金をくれるひと」「面倒をみてくれるひと」ってーことで、
つまり、パトロンのように生活の面倒をみてくれるひと=亭主(主人)となった
オイラの場合、甲斐性がなく、どちらも当てはまらないので「旦那」とは呼ばれない

さて、オイラがもつ“旦那”というイメージは「亭主(夫)」ではなく、大店の主人、
地域の祭りや社会的行事を仕切るひと。なかでも、“顔役”と呼ばれる有力な町衆、
田舎では豪農などが“旦那”だと思っている

それじゃ、どういう人が旦那なのか?
あるとき、オイラがこのひとこそ「旦那」と認定!?する某旦那に聞いてみた
すると、

「旦那?旦那ってーのは、財布なんか持ったことねーんじゃないか!?」
「本当ですか?財布を持たないですか?」
「そりゃそうだよ!!なくったって信用ってーものがある」
「信用があるから何軒でも飲んだり食べたり遊んだりできるってーのが旦那だろう」

聞けば、自分で勘定など払ったことがないという
後日、店の番頭が旦那の勘定(ツケ)を貰いに旦那の会社に来るそうだ
すると、金庫番は、何の疑いもなく「いつも旦那がお世話になります」と支払ってくれる

これが日常であり、旦那衆は自分がどれだけ金を使っているのかなど知りはずもない
また、知ろうともせず、夜な夜な町へと繰り出していく・・・
もはや、こうした旦那は“ヤンバルクイナ”よりも希少性が高いのは言うまでもない

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