濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

清道と舁き手、そして台上がり

2016年07月13日 | 博多祇園山笠

本番の櫛田入りまであと2日!!
九州地方の天気も気になるところであるが、好天はもちろん!荒天でも中止はない!!
7月15日、博多の“のぼせもん”は一斉に清道目指し、命がけで山を舁く!!

清道は、櫛田神社境内、承天寺前、東長寺前の合計三ヶ所に設置される
承天寺は「臨済宗」、東長寺は九州における「真言宗」九州教団の拠点寺院でもある

このように、3つの清道を廻るのには意味がある
櫛田神社は博多の総鎮守であり、山笠を“お祗園様(櫛田神社)”に奉納するため



東長寺は櫛田神社と縁の深いお寺だ。その昔、櫛田神社に神官が不在だった頃に、
代わって、東長寺の住職が祝詞(のりと)をあげていただいたときの恩返し


聖一国師と施餓鬼棚
そして、承天寺は開祖「聖一国師」が施餓鬼棚に乗り、これが山笠の始まりとなったからだ
そのため、東長寺、承天寺ともに、住職が施餓鬼棚に乗って山笠の”表敬”を受ける
そのとき、舁山の台上がりも、清道通過時には鉄砲を両手で捧げ、”目一本”(会釈)をする



ちなみに、鉄砲とは、「台上がり」だけが持つことが許される“指揮棒”のこと
直径6〜7cm、長さは40〜50cm、麦ワラを束ね、それを祇園宮の神紋が入った赤色の布で
包んだものである

さて、関東人には馴染みの薄い「清道」とは、
のぼせ(男達)の晴れ舞台「櫛田入り」の目標がこの「清道」であり、三社祭でいえば、
浅草神社、浅草寺、宝蔵門、雷門の前でハナ棒を担ぐに等しい

清道には「清道旗」が立てられ、清道本来の意味である「天子の行幸をはらい清める」、
それほど神聖な道を回るという意味は大きく、このとき、選ばれし者だけが山を舁ける!

その栄誉を得たものこそが本物の“のぼせ”として認められる
しかし、ただ単に力がある!町の顔役である!といったものは一切通用しない!!



常日頃から、率先して地域貢献に尽力し、襟を正してその栄誉の意味を理解している
そう評価されたものだけが選ばれる!!
三社祭のように多勢の喧嘩で棒を争うようなことはけしてない!!

さらに、櫛田神社の清道で台上がりできる人物こそが博多人の憧れであり、
とくに、1番山の台上がりをした人物は後世までその名が語り継がれることになる

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