沖縄県の秋の味覚である在来柑橘類のタロガヨを紹介したいと思います(写真1)
写真1:タロガヨの果実
タロガヨは、タルガヨ(タルガヨー)或いはマーサクニブー(美味しいミカンの意)とも呼ばれる沖縄県の在来柑橘類です。
タロガヨという名称は、タルガヤラ(何かなぁ?の意)に由来すると言われています。
これは、タロガヨが他のよりメジャーな在来柑橘類であるカーブチーでもない、オートーでもないことから「あなたはだあれ?」みたいな感じでタロガヨと呼ばれる様になったためです。
タロガヨの扁平果はカーブチーに、扁球果はオートーに似ていますので、この名称は言い得て妙なのかもしれません。
しかしタロガヨは、田中長三郎著「琉球の柑橘(琉球柑橘豫察報文)」によりますと、
と記載されています。
タロガヨも柑橘類分類の大家から見ると、個性ある独立種と判断された様です。
タロガヨは沖縄県においてもマイナーな柑橘類だと思います。
沖縄県中央卸売市場の品目取扱情報が掲載されている「市場年報」にはカーブチー、オートーは独立して月別取扱数量等が掲載されていますが、タロガヨについては記載がありません。
また、「特産果樹情報提供事業報告書 マンダリン類1」にはタロガヨについて、
と散々な評価が書かれています。
とは言われるものの、タロガヨとカーブチーを食べ比べてみると、タロガヨの方が果実が大きい、タロガヨの方が果皮が薄いため可食部割合が多い、タロガヨの方が酸味が強く味が濃く感じる等、タロガヨにはタロガヨの良さがあると思います。
タロガヨを持ち上げたり貶めたりと紆余曲折した感がありますが、その評価は皆様自信で判定していただくためにも、タロガヨをお見かけの際は是非ご賞味ください。
○参考資料
・「特産果樹情報提供事業報告書(マンダリン類1)」.1995.(財)中央果実生産出荷安定基金協会.
・「琉球の柑橘(琉球柑橘豫察報文)」.田中長三郎.1957.琉球政府經濟局.
・「平成17年 市場年報」.2006.沖縄県中央卸売市場.
写真1:タロガヨの果実
タロガヨは、タルガヨ(タルガヨー)或いはマーサクニブー(美味しいミカンの意)とも呼ばれる沖縄県の在来柑橘類です。
タロガヨという名称は、タルガヤラ(何かなぁ?の意)に由来すると言われています。
これは、タロガヨが他のよりメジャーな在来柑橘類であるカーブチーでもない、オートーでもないことから「あなたはだあれ?」みたいな感じでタロガヨと呼ばれる様になったためです。
タロガヨの扁平果はカーブチーに、扁球果はオートーに似ていますので、この名称は言い得て妙なのかもしれません。
しかしタロガヨは、田中長三郎著「琉球の柑橘(琉球柑橘豫察報文)」によりますと、
(前略) |
と記載されています。
タロガヨも柑橘類分類の大家から見ると、個性ある独立種と判断された様です。
タロガヨは沖縄県においてもマイナーな柑橘類だと思います。
沖縄県中央卸売市場の品目取扱情報が掲載されている「市場年報」にはカーブチー、オートーは独立して月別取扱数量等が掲載されていますが、タロガヨについては記載がありません。
また、「特産果樹情報提供事業報告書 マンダリン類1」にはタロガヨについて、
(前略) |
と散々な評価が書かれています。
とは言われるものの、タロガヨとカーブチーを食べ比べてみると、タロガヨの方が果実が大きい、タロガヨの方が果皮が薄いため可食部割合が多い、タロガヨの方が酸味が強く味が濃く感じる等、タロガヨにはタロガヨの良さがあると思います。
タロガヨを持ち上げたり貶めたりと紆余曲折した感がありますが、その評価は皆様自信で判定していただくためにも、タロガヨをお見かけの際は是非ご賞味ください。
○参考資料
・「特産果樹情報提供事業報告書(マンダリン類1)」.1995.(財)中央果実生産出荷安定基金協会.
・「琉球の柑橘(琉球柑橘豫察報文)」.田中長三郎.1957.琉球政府經濟局.
・「平成17年 市場年報」.2006.沖縄県中央卸売市場.
寒くなるにつれてオートー、タロガヨ、クガニ、サンタ紅、タンカンなど柑橘類が出てくるので楽しみですね。
そうそう、これから様々な柑橘類の季節ですよ。
シークヮーサーもそろそろ色づいてきましたし。
来月は天草、大紅(伊豆味紅・サンタ紅)が美味しくなりますね。
機会があれば、それら柑橘類も紹介したいと思います。
今、ヤンバルで一生懸命古い遺伝資源を探して調査中です(琉大の学生です・・)
はじめまして、ではないですね。
先日、タルガヨ、カーブチーの生産に係る統計データを提供したのが私です。
やんばるの古い柑橘樹(樹齢50年以上)について情報をお持ちの方は、このコメント欄に情報をお寄せください。
私も新情報が得られた際には書き込み&連絡しますね。