羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

PARIS 2008 Calender

2007年11月11日 09時39分11秒 | Weblog
 カレンダーをいただく季節になった。
 もう、11月も半ばだものね。

 到着、一つ目は、フランスのカレンダーである。
 モノクロ写真がパリの名所を案内してくれる。
 表紙はエッフェル塔からはじまっている。

 11月はご覧のとおりワインの店である。バッカスがニンマリするぶどう酒の季節である。

 先日、NHKの現代ジャーナルで、フランスの葡萄栽培農家が廃業している話を見て聞いた。何でも新興国、たとえば南米のペルーなど、低料金でワインを輸出する国におされてフランスワインが売れなくなってしまったらしい。
 安いワインを提供する工夫として、コルク栓をやめてしまったとか、瓶ではなくペットボトルにするなどしてコストを下げたとか。
 水代わりに飲む人々に安くてもフランスワインに劣らないものを作り出しているそうだ。
 いちばんは人件費が安いというのが、理由にあげられていた。

 そのなかでもフランスで生き残っている葡萄農家は、地方独特の葡萄を栽培している農家だと言う。本来、フランスワインは各地方の「ご当地ワイン」として個性的な味を出している。その味や香りの違いは、つくられる葡萄の種類と土地によってはぐくまれてきたものだと言う。ところが安い新興国ワインにおされて生産量が減ってくると、当然葡萄農家もあおりをくうことになる。
 しかし、高級ワインは新興国ワインと競争するものではないことは言われるまでもなく想像がつく。こちらは安泰。こうした葡萄をつくる農家は生き残っていく。

 ところで、この写真で向かって右側はシャンパン25%オフと書かれているから、日常の食卓には、少しでもお安いにこしたことはないのは世界中共通らしい。懐具合を計算するのはパリジャンとて同じようだ。

 以前、知人がお礼に○万円するワインをいただいたとか。
「現金でもよかったのに~。飲んでみたけれど、テーブルワインとの違いが、それほどよくわからんのよ~」
「豚に真珠?」
 いやいやそんなことを言ってはいけません。
 もで、嗜好品はあまり他人様にプレゼントしない方がいいかもネ。

 というわけで、いただきもののカレンダー一つ目は、パリの旅土産からでした。
 
コメント (1)
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