羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

防蟲香

2007年11月12日 16時14分09秒 | Weblog
 午後、所用で新宿に出かけた。
 帰りがけにデパートに入っている鳩居堂に寄って葉書を買った。
 そのとき、「防蟲香」なるものを見つけた。
 衣類用はかなり大きいが、これは幅・3センチ5ミリ、縦・7センチほどの小ぶりの紙袋に香が入っている。
 
 掛け軸や書籍函等に入れて虫害を防ぐものだ。
 キーボードの脇に置きながら、今、ブログを書いている。いい匂いが漂ってくる。

 古くなった本に虫食いの穴を見つけることがある。貴重な本は、こうして「防蟲香」を入れて防ぐというわけだ。
 
 梅雨時など締め切った部屋に本がたくさん置いてあると、古本屋の匂いがしてくる。
 
 そういえば東大の図書館に勤めていた知人からこんな話を聞いたことがある。
 ソ連やロシアの書籍は、紙とインクに独特の匂いが強くて、書庫に入ると眩暈がしたという。
 そうでなくても古くなった紙やインクの匂いは、量が多いとなかなか大変だ。
 そこにこうした「防蟲香」の匂いが重なり合ったら、きっとかなりクラクラするに違いない。
 しかし、和綴じ本などこのような香が染みこんでいたら、本をめくるもう一つの楽しみかもしれない。
 
 写真の袋は、ガラスの密封容器に入って、売り場のショーウィンドケースの上にちょこんと乗っていた。よく読むために、つい蓋を開けて手に取ってしまった。
「防蟲香」という文字につられて衝動買いとあいなりました。
コメント
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