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サンダーバード (Thunderbirds)は、1965年にイギリスで放映された人形劇による特撮のTVシリーズ。製作は操り人形を用いた特撮映画やテレビシリーズを多く製作していた、ジェリー・アンダーソン率いるAPフィルムズである。配給会社はITC。
1966年に(サンダーバード 劇場版 )、1968年に(サンダーバード6号 )を劇場版として公開した。
概要
ストーリー
世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機になった人々を国際救助隊(父とその5人の息子を中心に構成された個人の秘密組織)がスーパーメカを使って救助する物語である。
21世紀初頭が舞台。番組開始時では年代不詳、製作途中で西暦2026年(テレビシリーズの日本放送順第31話の中にでてきたカレンダーには2026年と記されている。)、近年の公式設定で西暦2065年。
製作前・製作時
本作は1963年「スティングレイ」の後番組を構想中のジェリーが、ドイツのマチルド鉱山で起きた浸水落盤事故(129人が生き埋めになり、懸命な救助の結果100人が救出されたが29人が死亡。2003年に「ダーク・プレイス」として映画化された)を知り「国際的な協力で、科学的な設備を持って救助すれば被害は食い止められる」と思いつき、企画案「国際救助隊」をまとめた。
ITCのルー・グレイドが本企画を承認し、ポルトガルのアルブフェリア村の貸別荘でシルヴィア・アンダーソンに口述筆記させ完成させた。最初のエピソード"Trapped in the sky"(私訳「大空の虜」)はジェリーが従軍時代マンストン基地で目撃した胴体着陸事故に基づく。企画成立直前に、ジェリーは第二次大戦中に行方不明(戦死認定)となった兄ライオネルからの手紙に記された「サンダーバード平原」という名を思い出し、企画タイトルを「サンダーバーズ」に改めた(それまで国際救助隊のロケットはレスキュー1~5と呼ばれていた)
本作試写時、グレイドは「最早映画だ」と絶賛し、当時ITC配給中最高級の1本22,000ポンドを与え、30分番組の予定を1時間枠に拡大した。放送開始と共に子供番組史上始まって以来、全国紙で特集が組まれるほどの社会現象を引き起こす人気作品となった。
放映時・放映後
人形劇でありながらその模型のリアルさ、質感の充実、子供でも理解できる単純なストーリー、「救助」という前向きで明るいイメージ、これら全てが明確な世界観を提示して大好評を博し、ロケット噴射の描写などリアルかつ重厚な特撮技術も優れており、その後の特撮作品への多大な影響を及ぼした。登場するメカもデザイン的に極めて斬新かつ洗練されていた。音楽もオーケストラサウンドを基本に、質が高く映像にマッチしたものであった。
最後の6本は後から追加製作された、いわゆる第2シーズンである。既に「キャプテン・スカーレット」が作られていた為、人形もその技術を使い、ギミックの一部が顔から胸に移されたので、プロポーションがやや改善されている。他にもセットが若干変更されているが、いずれも言われないとわからない程の違いである。
登場人物のコスチュームも当時の最先端のモードを積極的に取り入れ、基本的に対象としている男子児童だけではなく女子児童の関心も掴み、番組に登場した人形をベースにしたファッション情報誌も制作されたほどである。
しかし本作最大の目的であった米三大ネットワークへのセールスは失敗(1時間番組という枠が子供番組に不向きだったとも、グレイドが販売価格を吊り上げすぎたとも言われる)、今でもアメリカでSF人形劇は「宇宙船XL-5」が最もメジャーであり、「サンダーバード」はマイナーである。
劇場版
「サンダーバード 劇場版」(Thunderbirds aro Go)・1966年
当稿では区別の為「劇場版」と呼ぶ事にする。
「サンダーバード6号」(Thunderbird 6)・1968年
当稿では「6号」と呼ぶ事にする。「劇場版」「6号」は「TVシリーズの延長線上で発生した大事件の話で、基本設定も全く同じ」であるが、興行的には不入りとなり、ブームは急速に終わりを迎える。
「サンダーバード (映画)」 (Thunderbirds)・2004年
当稿では「実写版」と呼ぶ事にする。名前通り人間の俳優によるリメイクで、基本設定以外のスタッフ・キャストは別物である。
登場人物
放映当初は2026年ごろの物語とされ、登場人物の生年月日やバイオグラフィーはこの年を基準に設定、バージルが次男、ジョンが三男だった。しかし現在では、版権元であるカールトン・インターナショナルによって年代設定が2065年に改訂され、各人物のバイオグラフィーも同様に改訂された。特記がない限り、本稿の内容は改訂以後のものとする。兄弟の名前は、マーキュリー計画の宇宙飛行士の名から付けられたと思われる。
ジェフ・トレーシー (ピーター・ダイネリー)
2009年(改訂前は1970年)1月2日、カンサス州の農園生まれ、作中56歳。国際救助隊総司令。アメリカ空軍に入隊。数理的才能を買われ宇宙局事業団に参加し、宇宙飛行士として月面に立った経験を持つ。その為、宇宙開発事業には強い関心を持っている。妻ルシルの死をきっかけに軍及び宇宙局を退役。退役時の階級は大佐。退役後は土木建設事業を起こし、事業及び彼もしくはブレインズの特許によって巨万の富を得る。その資本を元に、多くの人間の協力を得て国際救助隊を設立。地球上のあらゆる災害から人命を救助している。
冷静沈着で、経験に裏付けられた指揮は秀逸。人命こそが何よりも優先されるとの信条を強く持つ。一部組織の利益や財産、施設の保護を念頭に入れてしまうと、人命の優先度が低くされる事を懸念している為である。このために国際救助隊の存在は徹底的に秘匿されており、不必要な消火活動(英国:27話/日本:26話)や緊急性を要しない出動を咎めたり、逆に人命救助や二次災害の防止の為には重要施設であろうと(必要最低限の)破壊を厭わない姿勢を持つ。一方で慈善活動や子供の夢の為には出動を許可(英国:31話/日本:32話)したりと、幅の広い見識や柔軟性も持ち合わせているようだ。
初期設定では彼が人類初の月面着陸を果たした事になっているが、現実の歴史では、彼の生まれる1年前の1969年にニール・アームストロングとバズ・オルドリンによって成し遂げられている。現在では修正され、月面着陸の経歴は「人類初」ではなくなっている。サンダーバードが制作された当時(1965年)は人類が月面に到達することなど、はるか遠い未来のことだと考えられていたため、彼が月面に到達したのは21世紀のことという設定にされたものと思われる。
スコット・トレーシー(シェーン・リマー)
2039年4月4日生まれ(26歳)、長男。TB1号担当。主に救助現場での指揮にあたる。エール大学とオックスフォード大学卒。救助隊創設前はアメリカ空軍に所属し、多くの功績を上げていた。
ジョン・トレーシー(レイ・バレット)
2040年10月8日生まれ(25歳)、次男。天文学者、宇宙ステーション、5号に常駐。ハーバード大学で学位を取得。
バージル・トレーシー(デビッド・ホリディ→ジェレミィ・ウィルキン)
2041年8月15日生まれ(24歳)、三男。TB2号担当。また各種救助装備の操作を行う。ピアノの腕は玄人並で、絵画も嗜むなど芸術肌の一面を持つ。高等科学技術のデンバー・スクール卒業。
ゴードン・トレーシー(デビッド・グラハム)
2043年2月14日生まれ(22歳)、四男。TB4号担当。オリンピックのバタフライ金メダリスト。TB2号の助手を務める場合もあり。救助隊創設前は「海底大戦争 スティングレイ」の汎海洋救難・防衛組織「WASP」に所属していた。
アラン・トレーシー(マット・ジマーマン《第一話のみレイ・バレット》)
2044年3月12日生まれ(21歳)、五男。TB3号担当。TB5号におけるジョンの交代要員も務める。カーレースのチャンピオンドライバー。コロラド大学で学位を取得。
ブレインズ(デビッド・グラハム)
2040年11月14日生まれ(25歳)、天才科学者。サンダーバード機および全救助メカを開発。ハッケンバッカーという名で対外活動しており、こちらが本名とされる。救助活動に参加することもある。
ペネロープ・クレイトン・ワード(シルヴィア・アンダーソン)
2039年12月24日生まれ(26歳)、通称レディ・ペネロープ。専属諜報員、貴族の子女。
アロイシャス・パーカー(デビット・グラハム)
2013年5月30日生まれ(52歳)、ワード(ペネロープ)家の執事・FAB1の運転手。元は金庫破り。裏社会では『ノージー(鼻)』と呼ばれていた。常に金庫破りの7つ道具を持ち歩いている。
ザ・フッド(レイ・バレット)
2018年7月17日生まれ、シリーズを通して敵対する兵器ブローカー。特定の部下は持たず、主に単独で国際救助隊の秘密を探る。変装が得意で、また呪術(非常に強力な催眠術と思われる)を会得している。東南アジアの山中と思しき場所の寺院を改造した私邸に住む。
キラノ(デビッド・グラハム/篠田節夫)
生年月日は不明。トレーシー家の執事。かつて宇宙食の研究・改良に従事していた事が縁でジェフに見出された。善意の人物だが、実はフッドの腹違いの兄で、そのためかしばしばフッドの呪術により操られてしまう。
ティンティン(日本語版ではミンミンに改名、クリスティーヌ・フィン)
2043年6月20日生まれ(22歳)、キラノの娘。ブレインズの助手を務める事が多い。
おばあちゃん(クリスティーヌ・フィン/?)
トレーシー兄弟の祖母、及びジェフの母である。ニューメキシコで一人暮らしをしていたが、現在ではトレーシー島に暮らしている。料理は見事な腕を持つ。
登場する主要なメカ
サンダーバード機
タイトルである「サンダーバード」とは、ナンバリングされた主要な救助用メカニックの事である。詳細はそれぞれの個別項目を参照。
サンダーバード1号
サンダーバード2号
サンダーバード3号
サンダーバード4号
サンダーバード5号
ポッド(コンテナ)メカ
サンダーバード2号のポッドにより輸送される、各種専門救助装備。
風圧クッション車 (The Hover Bed)(POD1)
後方に風圧のクッションで落下する人間を受け止めるための車両。
消防車()(POD1)
化学消火車両。
ジェットモグラ (The Mole)(POD3)(POD5)
地底を進むドリルメカ。ジェットモグラは玩具での名称であり、番組の日本語訳では英語名の直訳である「モグラー」としか呼ばれていない。
高速エレベーターカー (The Hi-Speed Elevator Cars)(POD3)
航空機の外部着陸脚車両。マスターエレベーターカーは有人、遠隔操縦によって複数のスレーブエレベーターカー(無人)をコントロールすることができる。
ジェットブルドーザー (The Firefly)(POD3)(POD6)
火災救救助装備。大規模な爆発現場などで、がれきを押しのけながら救出作業を行う、耐熱ブルドーザー。
磁力牽引車 (The Recovery Vehicles)(POD5)
二つの巻き取り電磁石砲を装備した汎用牽引車。
鉄の爪タンク (The Drilling and Crushing Excavator)(POD5)
回転ドラムについた鉄の爪で岩を崩す掘削作業車である。削岩車とも呼ばれている。
レーザー切断車 (The Laser Beam Cutter,The Thunderizer, The Laser Cutter Vehicle)(POD5)
レーザー光線で厚い扉を溶断する一人乗りのコンパクトなビークル・メカ。
電波発信車 (The Radio Beam Transmitter Truck)(POD6)
強力な誘導コントロール電波を宇宙空間にまで放射する特殊車両である。
ジェットクレーン (The Mobile Crane)(POD3)
高い位置の場所に救助隊員を上げるクレーンを装備し、高速走行も可能な大型6輪車両である。
トンネル探索車 (The Monobrake)(POD1)(POD6)
モノレールのトンネル内に残された人々を捜索するための車高が低い車両。
吸着ハンド車 (The Domo , Restraining Unit)(POD3)
強力な3本の吸着ハンドで崩れる建物の壁を支える特殊作業車である。
超音波中和機 (The Bomb Neutralizer)(POD1)
耳に聞こえない超音波などを除去する機械。
救助物資運送砲車 (The Rescue Pack Vehicle, The Boost Mortar)(POD3)
高い建物の中で救助を待つ人救出装置を内蔵したカプセルを発射するビークルである。
その他
FAB-1 (スーパーロールス)
ロンドンエージェント、レディ・ペネロープの用いる、ピンク色の6輪乗用車。ボンドカーばりに外見からは判らない特殊装備を複数持つ。水陸両用。2500ポンドで製作された。名称・フロントグリル・スピリッツ=オブ=エクスタシー(グリル上の天女像、アメリカでフライングレディと称される)は、ロールスロイス社から「略称を用いない、単に車と呼ばずロールスロイスと呼ぶ」などの条件の元で許可を取っており、FAB1をロールスロイス以外の呼称をする事は、実は許されない。日本の玩具やムックではペネロープ号、「劇場版」ではスーパーロイスと呼ばれていた。「実写版」ではフォード・モーターの2004年型サンダーバードがベースで、水陸空対応となった。
日本での放映
1966年にNHKで初めて放映された。その際、時間枠の都合から一部がカットされた。「てなもんや三度笠」などの裏番組の人気で振るわなかったが、日本テレビでの再放送時に注目され、今井科学発売のプラモデルとの相乗効果で爆発的人気を誇った。
1時間用はオープニングが男性コーラス中心のおごそかな編曲、エンディングは原語版テーマソングとなっている。
再放送では一話を二分割した30分用も作られた。30分用の主題歌は松山祐士により、編曲や歌手が作り直されている。ちなみに同じ日、同じ地域の違うUHF局で、1時間版と30分版がそれぞれ放送されると言う珍事も発生している。
1990年代にはテレビ東京で放送されたが、この時もオープニングや編曲が作り直され、タイトルはビデオ合成を使う、制作当時では考えられないものになった。またこの時は30分版だった為、後編の冒頭に堀内賢雄による「前回までのあらすじ」ナレーションが追加された。
以降も2003年4月、2004年末を始め、NHK教育テレビ、Super! drama TVなどで再放送されている(Super! drama TVでは一挙放送も行われる)。
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大惨事から人々を救出する国際救助隊の活躍を描いた特撮人形劇「サンダーバード」。1964年に制作されたこのTVシリーズは全世界で熱狂的な人気を誇り続けている。またスーパーマリオネーションに総称されるさまざまな映像的工夫と演出が、後の特撮作品に大きな影響を与えた1作でもある。
今回は製作者ジェリー・アンダーソン監修によりオリジナルフィルムをデジタルリマスター化。ハイクオリティな画面と、オープニングの稲光からズドンと響くほどにパワーアップされた5.1chのサウンドで改めて「サンダーバード」の世界にハマってしまおう。
今観ても少しの古さも感じさせないメカのフォルムやディテールに驚き、太平洋上に浮かぶ秘密基地のそれや、ワンダバ感あふれるメカの発進シーンをわくわくしながら楽しみたい作品だ。(井上新八)
内容紹介
カルト的人気を誇る特撮人形劇『サンダーバード』の後半16話と、日本初登場映像特典を6枚のDVDに収録。
・デジタルリマスター版
・5.1chドルビーサラウンド
・検証ファイル(各話解説各2分×16話)
・36P解説書封入
【映像特典】
1. サンダーバード イギリス版放映予告(約3分)
2.「21世紀ファイル」メカ解説:スーパーネットワーク放映(2分×7本)
3.「サンダーバード in Tokyo」東京写真美術館でのトークショー(約20分)
4. サンダーバード スーパーベストvol.1 秘密基地のすべて(約23分)
5. サンダーバード DVDBOX 30秒スポット
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
66年の初放映以来、日本でも根強い人気を誇る英国生まれの人形劇『サンダーバード』。好調なセールスを記録しているというパート1に続いて、ボックス・セット第2弾の登場だ。ジェフ・トレーシー一家を中心とした国際救助隊がスーパー・メカ“サンダーバード”を駆使、世界中で起こるさまざまな大惨事から人々を救出するシリアス・ドラマである。2065年という時代設定が今や近未来となったため、昔は絵空事のように思えたエピソードが現実味を伴なって映るようになった。余計なBGMがなく、ゆったり気分で“スロー”な物語の数々が美しいリマスタリング映像で楽しめるのが何とも嬉しい。本邦初登場を含む特典映像付き。36頁に及ぶ丁寧な作りの解説書にも愛着が湧く。 (鈴木賢一) --- 2002年08月
二つ疑問。あれだけの機材と人件費はどこから捻出していたのか?また、それぞれのロケット(?)はどこで給油していたのか?もう一つ、細かい疑問だが、サンダーバード5号の内側に「Thenderbird」と書かれてあるのだが、あれでは乗組員にしか見えない。それでいいのか?
参考までに→
http://goinkyo.blog2.fc2.com/blog-entry-196.html
http://www.tbjapan.com/









