新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」鑑賞してきました。

2024年02月01日 12時38分40秒 | レビュー 映画・ドラマ


▲「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」


「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の感想です。

令和の女子高生が、あと二月ほどで終戦となる、昭和20年の6月にタイムスリップしてしまいます。

そこで出会い、助けてくれた陸軍特攻隊員が出撃するまでの短く淡い初恋の物語です。 主演は福原遥、相手役が水上恒司です。

溺れた子供を助けようと水に飛び込み、他人の子供を救った父、しかし自身は妻子を残して死亡してしまう。

母子家庭となった福原遥は高校卒業の進路について、アルバイトを掛け持ちする母を見て、就職せざるを得ないと感じ、荒れて、やさしい母に当たり散らした上、亡くなった父を難じて母と衝突し、家を飛び出す。

昼間学校帰りに見かけた防空壕で雨宿りをして寝込み、翌朝起きるとそこは昭和20年6月であった。

町中を熱中症でふらふらになっているところを水上恒司に助けられ、松坂慶子が経営する陸軍指定食堂、「鶴屋食堂」で住み込むことになる。

その食堂には出撃を間近にしたいろいろな事情を抱えた特攻隊員たちが集まってくるのであった。 そして… という話です。

父が他人のために命を失ったため、残された自分たちが辛い思いで困難な生活を強いられていると考える遥と、家族のため、まだ見ぬ子どものために自らをお国のために殉じようと考える特攻隊員たち、価値観は交わらず、葛藤する遥と隊員や水上恒司。 しかしついに出撃のときはくる。

正直に申し上げて、この映画、ツッコミどころが多いのですが、映画のメッセージがシンプルかつ強烈に刺さるため、大して気になりません。

映画公開からそろそろ2ヶ月になろうというのに、いまだ映画ランキング10位以内にとどまっているという事は、繰り返し鑑賞する方が多いのでしょう。

ひとつだけツッコミどころを申し上げると、映像が綺麗でないことが残念でした。

「ゴジラ」にしろ「ゴールデンカムイ」にしろ、映像がとても綺麗でしたので、その格差がとても残念です。

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「ゴジラ −1.0/C(モノクロ)」の感想です

2024年01月22日 11時26分15秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲「ゴジラ −1.0/C(モノクロ)」


「ゴジラ −1.0/C(モノクロ)」を見てきました。

画面が常に暗すぎて、昼も夜もわからず、画面の端にいたっては何が写っているのかよくわからいような感じです。

今回のモノクロゴジラ、私にとっては4度目の鑑賞になるので、写っているものがよくわからなくとも、ストーリー展開は問題なくわかるのですが、なんでこんなに画面を真っ黒にしたかったのか、制作者の意図が理解できません。

モノクロ映画全盛時代の名作(例えば「第三の男」)のような「モノクロ映像美」など全く感じられず、ただただ昼も夜も区別できないような暗い映像の連続です。

もし初見で「ゴジラ −1.0」を鑑賞したい、ということなら、カラー版を鑑賞されることを強くおすすめします。

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俳優はバラエティ番組に出演して素顔をさらしてはいけない! のかも? 映画「アナログ」を見た感想

2023年11月30日 11時33分32秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲ 映画「アナログ」を見た感想


家人がどうしても、というので、終映間近の映画「アナログ」を鑑賞してきました。

二宮和也主演、波留がヒロインの難病(?)悲恋物語です。

二宮和也、波留ともに演技が達者で役柄に良く溶け込んでいました。
二宮の友達役の桐谷健太、浜野謙太ともに良かったです。

映像もきれいで脚本も破綻なく、良く出来た映画だったと思います。

だがしかし、どうにも感情移入できず、「良く出来た映画」とは思うものの、「面白かった」とは思えませんでした。

基本的に「難病モノ」が嫌いなせいもあるのですが、まず、二宮くん、きみ、本当はこんなキャラじゃないよね? という違和感が強烈で、物語に没入することが出来ません。

家人に付き合って二宮くんが出演するバラエティ番組をよく見るのですが、長年見続けているせいか、「素」の二宮くんのイメージが私の中で完全に出来上がっていて、役柄とのギャップから、ひどく「嘘くさい」との思いを強く感じてしまいました。

「ラーゲリから愛を込めて」とか、ちょっと古いですが「硫黄島からの手紙」などは、そんなことはなかったので、より「素」に近い役柄に関して、そのような違和感を感じてしまうのでしょう。

俳優は素顔をさらしてはいけない! という昭和の名優たちを思い出してしまいました。



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金と時間を返せ! 稀に見る駄作 映画「お前の罪を自白しろ」

2023年11月29日 12時04分38秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲金と時間を返せ! 稀に見る駄作 映画「お前の罪を自白しろ」


家人がどうしても、と強く言うのでわざわざ新宿まで見に行った、映画「お前の罪を自白しろ」でしたが、稀に見る駄作でした。 

金と時間を返せ! その代わりにもう一度「ゴジラ ー1.0」を見たほうが何百倍も有益だったと思いました。

それなりの演者を集めてそれなりの費用をかけて制作した映画のようですが、なんで脚本が出来た時に、制作中止を決断できないのでしょうか?

なぜこんな駄作を制作して、平気な顔で公開してしまうのでしょうか? 松竹の正気を疑います。

日本の製造業では不良品の発生を嫌い、どうしたら不良品の発生が低くできるか徹底的に研究すると聞きます。

しかしながら、映像産業では「失敗の研究」(なぜ駄作を制作してしまったかの反省)が相当に疎かになっているような気がします。

なぜつまらない映画やドラマが作られてしまったのか、もっと合理的に研究すべきと思います。

なお、主演の中島健人はそこそこの演技だったと思いますし、他の演者もこの作品をぶち壊すような酷い演者はいなかったと思います。

責任があるとすれば制作を決めたプロデューサーの責任でしょう。 もう一度言いたい! 金と時間を返せ!



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ネタバレ感想 「ゴジラ -1.0」

2023年11月12日 19時43分32秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲「ゴジラ -1.0」、若干のネタバレ感想です。


映画鑑賞前の方は、どうぞ鑑賞後にご覧ください。

「ゴジラ -1.0」に関して、私は安物感というか、予算足りないのでこれくらいになりました、的な映像が全く無かった事に特に感心しました。

CGも見応えありましたし、ハリウッドゴジラに全く引けを取らないように私は思っています。

「シン・ゴジラ」が内容的(世間の評価)にも興行的にも大成功を収めたことを考えると、山崎監督がよく新作ゴジラの監督を引き受けたなあ、などと小心者の私は思ってしまいますが、ご本人としてはものすごく自信と自負と、庵野監督に対する対抗心が有ったのだろうなあ、と勝手に推測しています。

なにやら、男対男の意気地のドラマがありそうです。

最終的な興行収入が「シン・ゴジラ」を上回るかまだわかりませんが、山崎監督を起用したプロデューサーは作品の出来と評価を聞くたびに、プロデューサー冥利に尽きることだろうと思います。

たまたま映画鑑賞当日の朝、「大刀洗平和記念館」に関するYoutube動画を見ておりましたら、館内に展示している「震電」は「東京の映像制作会社が震電の実物大レプリカを作り、記念館が展示している」というコメントが有りました(3:37頃)。


最近そんな映画有ったかなあ、等とぼんやり考えていましたが、実は「ゴジラ -1.0」のために制作されたのだ、ということが映画鑑賞中にわかりました。

展示に関する説明でも「ゴジラ -1.0」はなかったようなので、内容が外部に漏れ出ないように徹底的に情報を秘匿しているようです。 

今朝、記念館に電話して聞いたところ、この「震電」の展示は2022年7月からと言うことなので、実写の撮影が随分前に終わっていて、かなり長い間特撮の仕上げをやっていたのだと推測できました。

「映画のですよね?」と聞いたのですが、まだ東宝からのOKが出ていないようで、「今のところ記念館としては何も申し上げることはできない」と秘匿継続中です。

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