新沼健 日々独言

映画・ドラマの感想、美味しかった料理、街歩き、世相に関する私の考えなどを書いています

フジテレビ 苦悩の深さが知れる?

2025年02月12日 10時28分39秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲フジテレビ 苦悩の深さが知れる?


中居君に端を発した社長・役員記者会見のダメダメぶりで窮地に陥った感のあるフジテレビですが、あまり知られていないが、その実、その苦衷ぶりを如実に示している、と思われるのが宙ぶらりんの「第36回フジテレビヤングシナリオ大賞」です。

「フジテレビヤングシナリオ大賞」とは坂元裕二、野島伸司、今を時めく野木亜紀子、黒岩勉ら売れっ子脚本家を輩出したシナリオコンクールです。

ここ数年は2月末に締め切り、12月の大賞発表というスケジュールになっていました。
年末に発覚した中居君の醜聞がそのスケジュールを直撃したようです。

今朝2025.2.12にHPを確認しましたが「第36回フジテレビヤングシナリオ大賞」は第3次審査通過発表で停止したままです。

3次審査通過した15名には最終の審査結果は通知されているのでしょうか?
何も連絡無ければとても辛いでしょうね。

また第37回の応募要項も発表されていないので、少なくとも今年の募集はないのでしょう。

もし第37回以降が無くなるとしても、第36回についてキッチリ今までどおりに終了しなければ、フジのドラマを支えた脚本家とその予備軍の信用を失うのは間違いないと思います。

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伊藤蘭コンサートツアーファイナルに愛娘・趣里が登場!

2025年01月26日 13時18分37秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲伊藤蘭コンサートツアーファイナルに愛娘・趣里が登場!


昨夜はキャンディーズファンの友人に従って、「伊藤 蘭 〜Over the Moon〜 コンサートツアー 2024-2025」のツアーファイナルに行ってきました。



会場は有明の「東京ガーデンシアター」という大箱でしたが一番隅の席に人をいれていないものの、最大収容人員8000名の会場はほぼ満席。
その9割以上はアラカンのおっさんたちと推定されました。

伊藤蘭登場とともに立ち上がる観客たち! 1曲目からの立ち上がりは私には辛いものが有り、私は30分程で座って、曲に合わせて踊り続ける前のオバサンの揺れる背中を見ていました。

キャンディーズの曲になると会場はさらにヒートアップ、私も再び立ち上がり観賞を続けました。

今回は1時間ほどで15分の休憩が入り、前期高齢者に突入し始めている観客たちには程良い休養になりました。

ラストから2番目の曲がキャンディーズ時代の「哀愁のシンフォニー」で、当夜当会場かつこの曲に限って紙テープの応援が出来るとあって、友人はなんと私の分も合わせて6巻きの紙テープを持参していました。



曲が始まるとぱらぱらと投げ入れられる紙テープ。
それを見た友人は、「違うんだよ」とつぶやきます。
私にはなんのことやら分からなかったのですが、あるフレーズに来るや、無数の紙テープが観客の頭上をうめてしまうほど乱舞しました。もちろん友人もそのタイミングを逃すことはありません。

紙テープを投げ入れるタイミングは昔からしっかり決まっているのだそうです。
友人によると、曲の始めから紙テープを投げるような奴は「全キャン連じゃねえ」のだそうです。

最後の曲が終わると一旦伊藤蘭は退場、そしてアンコールに登場してまず一曲歌います。
そして思わせぶりに、ゲストの紹介! それが親子初共演となる趣里でした。

彼女は朝ドラの劇中で歌った「買い物ブギ」と「ラッパと娘」を熱唱しました。
朝ドラ「ブギウギ」を完全視聴した私には文字通りのビッグサプライズでとても得した気分でした。他の観客の思いもそうだったでしょう。

最後は親子で共に歌って、大盛り上がりで終了したコンサートでした。

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映画マラソン 16/100 「正体」

2024年12月28日 17時10分01秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン 16/100 「正体」


12/27 16/100 「正体」劇場
分類 サスペンス
脚本 小寺和久、藤井道人

主演 横浜流星 助演 吉岡里帆

「正体」鑑賞してきました。
WOWOWの連ドラ版とは全くの別物、とても面白い作品になっていました。

ほぼほぼラスト、横浜流星と山田孝之が相対するシーンを横から撮ったシーン、横浜流星の首が白くて長く、
ろくろ首のようだなあ、と場違いな感想を抑えることができませんでした。



以下ネタバレ。

原作は未読なので、映画版がどのように脚色されたのか正確にわかりません。
しかし、吉岡里帆の父、田中哲司が痴漢冤罪の被告という設定は、映画版の脚色なのでしょうが、吉岡里帆の横浜流星に対する強いシンパシーの説明としてとても理解しやすかったです。

流石にそれはないんじゃないの? という釈然としないシーンがいくつもありましたが、ストーリーをテンポよく進めるためには仕方なかったのかもしれません。

横浜流星が原日出子にこだわったのは、確定した自分の裁判の再審には、新証拠が必要、だから原日出子の証言を何が何でも録音したいのだ、と私は理解しましたが、その辺、少し説明不足かな、と思いました。

同じ原作でもこれほど面白くなるのか? ドラマも映画も脚本が大切なんだと思わされた作品でした。

各劇場ほぼレイトショーのみとなっています。
「侍タイムスリッパー」ほどには鑑賞をおすすめしませんが、お暇でスケジュールが合えば是非!

すくなくとも劇場に来たことを後悔するような作品ではありません。

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映画マラソン15/100 「リトルミスサンシャイン」

2024年12月08日 13時42分15秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン15/100 「リトルミスサンシャイン」


11/8 15/100 「リトルミスサンシャイン」配信
分類 コメディ
脚本 マイケル・アーント
主演 グレッグ・キニア

第79回アカデミー賞、脚本賞・助演男優賞を獲得した作品です。

物の本によると、当作品はハリウッド式三幕構成脚本術を学ぶために最適な教材なのだそうです。

それぞれ問題を抱えた家族が、末娘が8歳までのミスコンに出場するため、アリゾナからカリフォルニアまでオンボロフォルクスワーゲンのバンで旅するという物語です。

退屈せずに最後まで視聴することは出来ましたし、それなりに面白かったのですが、私好みの娯楽作品でなく、ハリウッド式三幕構成脚本術を学びたいと思う方以外にはお薦めできる作品ではありません。

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映画マラソン14/100 「容疑者Xの献身」

2024年11月07日 16時31分56秒 | レビュー 映画・ドラマ
▲映画マラソン14/100 「容疑者Xの献身」


11/2 映画マラソン14/100 「容疑者Xの献身」配信
分類 サスペンス
脚本 福田靖
主演 福山雅治 堤真一 柴咲コウ

帝都大学の湯川学は「ガリレオ(またはガリレオ先生)」とあだ名されていて、時折、大学の同期であった警視庁の草薙とその部下の内海の捜査を手伝っている。

石神哲哉は高校の数学教師で湯川の同期であり、湯川が彼こそ真の天才であると認めるきわめて優秀な数学者だが、高校教師としての使命感、やりがいを見いだせず、厭世観にさいなまれていた。

石神のアパート隣室には、花岡靖子と中学生の娘が暮らしていて、靖子は弁当屋を経営し、石神がそこで弁当を買ってから登校するのが日課になっていた。

靖子の前夫である富樫真二が、靖子の部屋に押し入り金を無心した。手持ちの紙幣を投げつけ「帰れ」という靖子だが、富樫は意に介せず、「お前は俺から逃げられないんだ」とうそぶく。
そこへ、義理の娘だった美里が帰宅する。
富樫を見て呆然とする美里に、自分の部屋に行けと指示する靖子。
美里の部屋の戸を開け放ち、「もうじきキャバクラで稼いでもらうからな」と美里に言う富樫。
なんとか富樫を帰そうと玄関まで押し戻す靖子、帰り支度の靴を履いている富樫の後頭部に美里がスノードー厶を振りおろす。
激高した富樫が美里を投げ飛ばし、蹴り上げる。
止めに入った靖子がこたつに投げ飛ばされる。
美里を殴る富樫の背後から、偶然手にしたこたつのコードで富樫の首を締め上げる靖子。
苦しがる富樫の腕を押さえる美里。そして息絶える富樫。

隣室でこの騒動を壁越しに聞いていた石神が、靖子の部屋の呼び鈴を鳴らす。
ドアチェーンをかけ、少しドアを開ける靖子、「ゴキブリに驚いて親子で大騒ぎしてしまいました」とドア越しに言い訳する。「殺したんですか?」と聞く石神。
ギョッとする靖子の顔。あきらめたようにドアチェーンを外し石神を招じ入れる靖子。

河川敷で他殺体が発見され、身元が富樫真二と断定される。
富樫が靖子の弁当屋のことを、靖子が勤めていたクラブで聞き回っていたと言うことが捜査線上に浮かぶ。

事件を担当する草薙と内海が聞き込みに靖子のアパートを訪れる。何の成果もなく靖子のアパートを辞去した草薙と内海だが、メールボックスから郵便をとり出している石神に出くわす。

そこで富樫が靖子を訪ねてこなかったか、写真を見せながら聞く。そのような顔を見た覚えはないし、靖子に来訪者があった気配はないと応える石神。
石神が手にした郵便物をちら見する草薙、石神も帝都大学の卒業生であるとことを知る。

捜査が難航し、湯川に捜査協力を依頼する草薙と内海、しかし、にべもなく断る湯川。しかし、容疑者が凄い美人なんだと言う草薙。「コーヒーを入れよう」と研究室で二人から事情を聞く湯川。

草薙は、靖子の隣人が石神と言い、帝都大学の卒業生であると湯川に話す。湯川は石神こそ天才だといい、石神のアパートを訪ねる。

石神が作り上げた恐るべき鉄壁のアリバイを、湯川が崩すことが出来るのか? という物語です。

当作品は本編導入部の出来が出色で、開始早々ドラマに引き込まれていきます。

アバンタイトルこそTVのガリレオシリーズのように派手な演出なのですが、本編の作りはTVガリレオシリーズとはまるで別物です。
公開初日くらいに見に行ったのですが、TVとは全く違うその重厚さと、物語の深さにとても驚きました。

当作品があまりに面白かった為、当日か翌日には原作本を購入し一気読み、また再観賞に向かいました。

その後、何度見返したか分からないくらい見ていますが、何度見ても面白い映画です。

映画も原作の世界観を壊さないよう細心の注意を払って映像化されていて、納得の出来栄えなんですが、原作の方が出来がよいのです。多分、東野圭吾の最高傑作だと思います。

視聴者をミスリードする為の改変が映画にあるのですが、全く効いていないし、初見の時でさえ違和感を感じるほどでした。

堤真一はとても良い演技でしたが、原作のイメージからほど遠く、ハンサムすぎでした。
原作のイメージで僕がキャスティングすると、石神役は断然、塚地武雅になります。

重い映画なので観賞するたびに覚悟がいるのですが、抜けて面白い作品ですので、未見の方は是非一度ご鑑賞を!

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