間違いやすい英語(2)lie と lay
私たち日本人にとって間違いやすい英単語の代表みたいなものが、lie(ライ)とlay(レイ) じゃないでしょうか。高校で、でしたっけ?一所懸命、lie(現在)- lay(過去)、―lain(過去分詞)、そして、lay(現在)―laid(過去)―lain(過去分詞)って反復練習ってやつで覚えた…いや、覚えようとしたのは。何がややこしかったかというと、lieの過去形とlayの現在形が同じ形だから…でしたよね、たしか。でも、ややこしくしていたのは、その教え方のせいだったような気がしますね~、今考えると。だって形は同じでも、使い方は全然違いますからね。
そこで、今回はこの古い、懐かしい(?)二つの単語を取り上げ、皆さんとともに再度みていくことで、何か新しい発見ができれば、と思っております。ではまず、基本的な違いから。
lie(ライ) は自動詞、つまり、その後に目的をとらない、「自」分一人(?)でも存在できる(意味を持つ)動詞。(だから「自動詞」)。しかし、一方…
lay(レイ)は他動詞、つまり、その後に目的語(名詞)をとる、目的語がないと存在できない動詞。いうならば、「他」の言葉(目的語の名詞)がないと存在できない動詞。(だから、「他動詞」)。
という違いがあります。これだけわかれば、目的語があればlay(レイ)、なければlie(ライ)、ということがわかりますよね。そうすると、以下の文章で使われているのはどっち?
A) Tom lay down on the floor.
B) Tom always lays things in an orderly manner.
Aのlayは、Tomの後にあるのに三人称単数のsがついていない…ということは、lieの過去形。しかも!目的語の名詞がそのすぐ後にない。なので、自動詞。つまり、lieが使われていることが明白ですね。
一方、Bのlayは、三人称単数のsが付いているし、そのすぐ後にthings という名詞がある。なので、layは他動詞。つまり、layが使われていることが明白、というわけです。「その違いはわかったけど、lieとlay の意味はどう違うのか言ってくれないと。それが先でしょ!」ごもっとも…。では、意味の違いです。
lie (ライ)の中心的意味は、「ある場所、あるいは状態にいる、存在する」というもの。一方、lay(レイ)の中心的意味は、「何かをどこかに置く、ある状態にする」というものです。両語とも「存在」に係っていることは同じですよね。でも、その違いは、lie はその主語自体が「存在する」という感覚。一方、layは、その主語が「何か」を「存在させる」というものです。では、前述のA、Bの訳です。
A) Tom lay down on the floor.
(トムは床に横になった。)
B) Tom always lays things in an orderly manner.
(トムはいつも物をきちんと整理して置きます。)
二つの語の違いを理解してもらったところで、今度はその一つずつの使い方をみていきましょう。まずはlie(ライ)から。
He is lying(lieの進行形がlyingになることに注意!)in bed.
(彼はベッドに入っている。)
You lie on your back.
(あおむけになってください。)
The solution of this problem lies in the setting of the price.
(この問題の解決は、値段の付け方にある。)
California lies on the west coast of the United States.
(カリフォルニアはアメリカ合衆国の西海岸にある。)
ね?すべて「ある/横たわっている」って感じでしょ。次にlayについて。
She laid her head on a pillow.
(彼女は頭を枕に置いた(横たえた)。)
He laid himself on the sofa of the hospital.
(彼は病院のソファの上に横になった。)
Lay your weapon on the ground.
(武器を地面に置け。)
Steve laid the foundations of the company.
(スティーブがその会社の基礎を築いたんだ。)
Do you lay the blame on me?
(君は僕に責任があるって言うのかい?)
lay が、何かを「置く、ある状態にする」って感じがわかりますよね。原義(もともとの意味)的にはputと同じなので、layがputと代わっても問題がない場合も多くあります。特に、物理的に単に「置く」と言う場合は、putでも問題ないです。ところで、皆さんは「レイアウト」って日本語、知ってますよね。これは、layout(配置、設計)という英語の日本語版です。また、景気が悪い昨今。こんなニュースも聞きます。
Thousands of workers were laid off last year.
(何千人もの労働者が一時解雇の憂き目に合いました。)
日本語にもなってきている、レイオフ(一時解雇)もlay offからきています。どうでしょう?これでもう、lie とlayの使い方、理解の仕方、間違うことないですよね。「よ~し、これからは間違わないぞ~!」って気持ちで、お互い、頑張りましょう!では、今回はこの辺で。See you in the next story, folks. Goodbye! nao
私たち日本人にとって間違いやすい英単語の代表みたいなものが、lie(ライ)とlay(レイ) じゃないでしょうか。高校で、でしたっけ?一所懸命、lie(現在)- lay(過去)、―lain(過去分詞)、そして、lay(現在)―laid(過去)―lain(過去分詞)って反復練習ってやつで覚えた…いや、覚えようとしたのは。何がややこしかったかというと、lieの過去形とlayの現在形が同じ形だから…でしたよね、たしか。でも、ややこしくしていたのは、その教え方のせいだったような気がしますね~、今考えると。だって形は同じでも、使い方は全然違いますからね。
そこで、今回はこの古い、懐かしい(?)二つの単語を取り上げ、皆さんとともに再度みていくことで、何か新しい発見ができれば、と思っております。ではまず、基本的な違いから。
lie(ライ) は自動詞、つまり、その後に目的をとらない、「自」分一人(?)でも存在できる(意味を持つ)動詞。(だから「自動詞」)。しかし、一方…
lay(レイ)は他動詞、つまり、その後に目的語(名詞)をとる、目的語がないと存在できない動詞。いうならば、「他」の言葉(目的語の名詞)がないと存在できない動詞。(だから、「他動詞」)。
という違いがあります。これだけわかれば、目的語があればlay(レイ)、なければlie(ライ)、ということがわかりますよね。そうすると、以下の文章で使われているのはどっち?
A) Tom lay down on the floor.
B) Tom always lays things in an orderly manner.
Aのlayは、Tomの後にあるのに三人称単数のsがついていない…ということは、lieの過去形。しかも!目的語の名詞がそのすぐ後にない。なので、自動詞。つまり、lieが使われていることが明白ですね。
一方、Bのlayは、三人称単数のsが付いているし、そのすぐ後にthings という名詞がある。なので、layは他動詞。つまり、layが使われていることが明白、というわけです。「その違いはわかったけど、lieとlay の意味はどう違うのか言ってくれないと。それが先でしょ!」ごもっとも…。では、意味の違いです。
lie (ライ)の中心的意味は、「ある場所、あるいは状態にいる、存在する」というもの。一方、lay(レイ)の中心的意味は、「何かをどこかに置く、ある状態にする」というものです。両語とも「存在」に係っていることは同じですよね。でも、その違いは、lie はその主語自体が「存在する」という感覚。一方、layは、その主語が「何か」を「存在させる」というものです。では、前述のA、Bの訳です。
A) Tom lay down on the floor.
(トムは床に横になった。)
B) Tom always lays things in an orderly manner.
(トムはいつも物をきちんと整理して置きます。)
二つの語の違いを理解してもらったところで、今度はその一つずつの使い方をみていきましょう。まずはlie(ライ)から。
He is lying(lieの進行形がlyingになることに注意!)in bed.
(彼はベッドに入っている。)
You lie on your back.
(あおむけになってください。)
The solution of this problem lies in the setting of the price.
(この問題の解決は、値段の付け方にある。)
California lies on the west coast of the United States.
(カリフォルニアはアメリカ合衆国の西海岸にある。)
ね?すべて「ある/横たわっている」って感じでしょ。次にlayについて。
She laid her head on a pillow.
(彼女は頭を枕に置いた(横たえた)。)
He laid himself on the sofa of the hospital.
(彼は病院のソファの上に横になった。)
Lay your weapon on the ground.
(武器を地面に置け。)
Steve laid the foundations of the company.
(スティーブがその会社の基礎を築いたんだ。)
Do you lay the blame on me?
(君は僕に責任があるって言うのかい?)
lay が、何かを「置く、ある状態にする」って感じがわかりますよね。原義(もともとの意味)的にはputと同じなので、layがputと代わっても問題がない場合も多くあります。特に、物理的に単に「置く」と言う場合は、putでも問題ないです。ところで、皆さんは「レイアウト」って日本語、知ってますよね。これは、layout(配置、設計)という英語の日本語版です。また、景気が悪い昨今。こんなニュースも聞きます。
Thousands of workers were laid off last year.
(何千人もの労働者が一時解雇の憂き目に合いました。)
日本語にもなってきている、レイオフ(一時解雇)もlay offからきています。どうでしょう?これでもう、lie とlayの使い方、理解の仕方、間違うことないですよね。「よ~し、これからは間違わないぞ~!」って気持ちで、お互い、頑張りましょう!では、今回はこの辺で。See you in the next story, folks. Goodbye! nao