Naoの誰でもわかる!英語の話

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間違いやすい英語(3)

2010-01-04 | Weblog
間違いやすい英語(3)rise と raise

前回取り上げたlieとlayと、僕としては似ていると思っている紛らわしい単語のペアが、このrise(ライズ)とraise(レイズ)です。何が似ているって?この二つのペアを発音してみてください…lie, lay, rise, raise,…そう、母音が同じですよね。lie に対してrise、layに対してraise。[ai]と[ei]の違いです。そして、どちらの[ai]も自動詞、[ei]が他動詞、ですよね。これは偶然なのだろうか…と、いろいろ考えてみたのですが、今のところは偶然ということで。

ただし、今回の二つの単語については、[ai]と[ei]の違いは偶然ではありません。なぜならば、語源が同じだからです。その原義(もともとの意味)は日本語でいうと、「上、高い」の概念になり、その名詞形はrise。自動詞として使われる時には名詞と同様、[ai]という母音(二重母音)を伴い、rise(ライズ)に、そして他動詞になると[ei]が使われ、raise(レイズ)になります。「で、意味の違いは!?」ですよね。では、その違いをはっきり理解し、間違わないようにしましょう!(「早くして!」はい…。)

rise の基本的意味は、「~が上がる、高まる」という、何かが自発的に「上の状態になる」というもの(つまり、「自動詞」の意味)。それに対応するもの(他動詞)としてraiseがあります。その基本的意味は、「~を上げる、高める」となります。では、その例を別々に挙げてみましょう。

<rise>
Ladies and gentlemen, please rise.
(皆様、ご起立をお願いします。)
I saw some black smoke rising up from the garage.
(ガレージから黒い煙が上がっているのを見ました。)
The sun rises in the east.
(太陽は東から昇る。)
Deflation is rising (on the rise) in Japan.
(日本ではデフレーションが高進している。)
Unemployment rate has risen sharply last year.
(昨年失業率が急上昇した。)
His voice rose in anger.
(彼の声は怒りで大きくなった。)

<raise>
He raised his voice when he argued against the plan.
(彼はその計画への反対を主張する際に声を荒げた。)
Only one student raised his hand.
(一人の生徒だけが手を挙げた。)
Chuck raised his eyes from the computer.
(チャックはコンピュータから目を上げた。)
The new government decided to raise taxes.
(新政権は税金を上げることを決定した。)
The reporter raised a tough question at the press conference.
(その記者は記者会見で的をついた質問をした。)
His comments raised a controversy.
(彼のコメントは論議を呼んだ。)
Raising a child is not an easy job.
(子供を育てるのは簡単なことではない。)

rise は何かが「上にあがる」という感覚で使い、raise は何かを「上にあげる」という感覚で使うということ、わかってもらえたでしょうか。あ、raiseについては、「上にあげる」という感覚から、子供を「育てる」(背を高くする、ということでしょうか?)という意味にも使われ、意見を「上げる」、また人の注目を引く(事を表面化させる、つまり、上にあげる)という時にも使われる点にも注意してくださいね(上記例文を参照してください)。では、今回はこの辺で。Now I will raise myself to my feet and prepare something to eat. (さて、これから私は立ち上がり、何か食べる物を用意するつもりです)。う~ん、なんか不自然な英語…(Sorry!)。See you in the next story, folks. Goodbye! nao