熊谷の荒川に桜草があったと思われる本を取り上げたブログがありましたので紹介します。
「日本の桜草と美術」のブログです。『幕末下級武士の記録』にさくらそう狩りが記載されているとの内容です。
戸田の桜草を見に、万平・源四郎・保造・清治を連れ王子迄行きたるに、
早昼頃となれば海老屋へ上り、昔に替らぬ滝の流れを見、酒食せしは、尤愉快なりしが、昔にかわりしは、料理の高価に驚きたり。
夫より豊島の渡しを渡り、七八丁も行、原野あり。
爰にて桜草を抜き取り籠に入れ、
熊谷土手へ上りたるに、豈計らん、
八重桜花盛り、幾丁となく続きあれど、誰一人花見する人なきは惜むべし。
桜草は庭へ植へ置、
両三年根残り花咲、楽しみたり。
明治の初めの頃には、熊谷の荒川に桜草があったと読めます。
平成の今、熊谷の荒川には桜草の自生地を見つけることはできません。
現在、記述の土手は「万平公園」となって一部分残っています。
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公園の片隅に「名勝熊谷堤」の碑があります。
公園には桜が満開でした。八重咲きの桜が咲くのはこれからです。
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公園内にある「蚕霊碑」です。
「日本の桜草と美術」のブログです。『幕末下級武士の記録』にさくらそう狩りが記載されているとの内容です。
戸田の桜草を見に、万平・源四郎・保造・清治を連れ王子迄行きたるに、
早昼頃となれば海老屋へ上り、昔に替らぬ滝の流れを見、酒食せしは、尤愉快なりしが、昔にかわりしは、料理の高価に驚きたり。
夫より豊島の渡しを渡り、七八丁も行、原野あり。
爰にて桜草を抜き取り籠に入れ、
熊谷土手へ上りたるに、豈計らん、
八重桜花盛り、幾丁となく続きあれど、誰一人花見する人なきは惜むべし。
桜草は庭へ植へ置、
両三年根残り花咲、楽しみたり。
明治の初めの頃には、熊谷の荒川に桜草があったと読めます。
平成の今、熊谷の荒川には桜草の自生地を見つけることはできません。
現在、記述の土手は「万平公園」となって一部分残っています。
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公園の片隅に「名勝熊谷堤」の碑があります。
公園には桜が満開でした。八重咲きの桜が咲くのはこれからです。
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公園内にある「蚕霊碑」です。