最近よく感じます。
土曜の夜遅くに帰ってきた奴を、
日曜の昼をともにして最寄り駅に送る
その時に振り返り手をあげる奴の顔、
今までクルマの中でとなりに座っていたのに、今はだれもいない
そんな時に、その日一日だけだけど感じる『寂しさ』
特に今回は、奴の昔の写真を見ていたので余計だったかもしれない。
『あの頃』のことが、よみがえってきました。
友達と遊ぶことが多くなる中学以降は
入学式と卒業式の写真しかなくなるけれど、
無防備に両手を広げて、だっこをねだる頃の写真たちは
今も私の切れかかったシナプスの奥底に残っている記憶を思い出させる
『俺はお前を全面的に信じている、育てろ!』と
心の中では言っていたのだろうが、表面上は満面の笑み
だから、いとおしくいとおしくて育てたくなる
そして、そんな奴が
『もう俺は十分に育った。お前はもういらない』と言うかのように
独り立ちして家を出ていく。
そんな奴が時々戻ってくる。一人前のヒトとして
でも
こちらは、まだ『あの頃』が忘れられないでいる
こちらは、もう奴のすべてを知らない
そんな気持ちで迎える一年に数度の出会い
一人前同士としてはすでに共通の話題もなく、
ただ日常の当たり前の会話を片手に余るほどしかできない。
そんな奴が、ふたたび私の知らない生活に戻っていく瞬間
『もっと』しゃべりたかった。でも、何を話せばいいのかわからないむなしさ。
『じゃあ、またね』『ああ、また来いよ』
私より10カ月ながく奴と付き合いのある相方はどんな気持ちなんだろう。
いずれ、下の奴も出ていくのだろう。
そして、どちらが先かはわからないが、いずれ相方とも
この感じは、何だろう・・・