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【水質推移:化学的及び生物化学的酸素要求量】

図1 化学的酸素要求量の平面分布

表1 化学的酸素要求量推移
・北湖、南湖とも過年度と比較すると少し高い値。
・経年変動をみると、北湖、南湖とも昭和59年度
以降上昇傾向にあり、平成10年度以降は横ばい
の傾向にある。

表2 生物化学学的酸素要求量
・北湖のBODは報告下限値(0.5mg/l)付近で推移。
・南湖のBODは前年度に引き続き、過年度に比べて
少し高い値。平成元年以降、横ばい傾向にあり。
【解説】
・化学的酸素要求量(COD, Chemical Oxygen Demand)
とは、水中の被酸化性物質量を酸化するために
必要とする酸素量で示したものである。代表的
な水質の指標の一つであり、酸素消費量とも呼
ばれる。
・生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand)
は、生物化学的酸素消費量とも呼ばれる最も一
般的な水質指標のひとつであり、主に略称のBOD
が使われている。水中の有機物などの量を、そ
の酸化分解のために微生物が必要とする酸素の
量で表したもので、特定の物質を示すものでは
ない。単位は O mg/L または mg-O2/L だが、
通常 mg/L と略される。一般に、BODの値が大
きいほどその水質は悪いと言える。
・化学的酸素要求量だけが改善傾向を示さないと
ころが気になる。溶解性化学物質などの影響が
あるとすればTOC(全有機的炭素)などの指標
がいる。
※データベースリンク
「琵琶湖・瀬田川の水質概況速報(平成21年度
第3四半期分)(10/01/27)」