19日に「ラ・コリーナ近江八幡」がオープンする。ラ・
コリーナ近江八幡は、自然を愛し、自然に学び、人々が集
う繋がりの場として、八幡山から連なる丘に、緑深い森を
夢み、自ら木を植え、ホタル舞う小川を作り、生き物たち
が元気に生きづく田畑を耕す。このような環境の中に、和・
洋菓子のメインショップをはじめ、たねや農藝、本社、飲
食店、マルシェ、専門ショップ、パンショップなど、ゆっ
たりとした自然の流れに寄り添いながら、長い年月をかけ
て手がける壮大な構想の本で建設されこのほどめでたくオ
ープンする。
元は江戸時代に材木商を生業とした家系で、のち近江
国蒲生郡八幡池田町で、穀物類・根菜類の種子を商う
「種屋」を創業した。1872年(明治5年)、7代目山本
久吉が京都の和菓子店「亀末」で修行を積み、栗饅頭
と最中を製造販売する和菓子店に商売替えし、屋号を
「種屋末廣」とした(のち「種屋」に改称)。1921年
(大正10年)、東京「塩瀬総本家」で修行を積み宮内
省大膳寮に2年奉職していた8代目山本脩次が種屋2代
目を継承。物資不足の太平洋戦争直後には栗饅頭が人
気を博し、たねやの基本づくりとなった。
クラブハリエ日牟禮カフェ明治末期から昭和初期にか
けて、種屋の近所にはアメリカ人実業家のウィリアム・
メレル・ヴォーリズが住んでいた(池田町洋館街)。
ヴォーリズの勧めで脩次は1951年(昭和26年)10月に
洋菓子の製造を開始し、これがのちのクラブハリエの
基となった。
1958年(昭和33年)8月に種屋は有限会社「たねや菓舗
に改組し、脩次が代表取締役社長に就任した。脩次は
1966年(昭和41年)9月に死去し、長男の傳一が有限会
社たねやの社長に就任。その後、1967年(昭和42年)
2月の近江八幡駅前への出店を皮切りに、1972年(昭
和47年)8月に株式会社「たねや」を設立、次男の徳次
が社長に就任。1976年(昭和51年)6月に大津西武に
百貨店初進出、1984年(昭和59年)には東京営業所(
現・東京支店)を開設して日本橋三越本店と銀座三越
に県外初進出を果たすなど、滋賀県を代表する菓子メ
ーカーに成長する。
1979年(昭和54年)7月の洋菓子部門株式会社「ボン・
ハリエ」(1995年4月にクラブハリエに改称)設立以降
、グループ会社化が進み、2006年(平成18年)にはグ
ループ本部を近江八幡市から愛荘町に移転。
● 樹冠都市構想
樹冠都市構想という、まちづくり未来図があるという。
動植物の生態・構造を模倣した未来都市という。バイオミ
ミクリーとは生物摸倣とも表し、勤植物の生態や構造を分
析し模倣することで、よりサステナブルな新しい技術を生
み出すこころみだと。そのバイオミミクリーの技術を駆使
した未来の都市の構想、それが「樹冠都市」なのだ。この未
来都市は、緑に覆われている。自然を征服するべき対象と
見るのではなく、人と他の種が同じ価値を持つというディ
ープ・エコロジーの考え方も反映させ、都市と森林が融合
している。
人々が居住するのは、高さ二百メートル、地上63階の超高
層住宅。アスパラガスにも見えるこの住宅の建築材には、
鉄筋コンクリートの数倍の強度を持つアワビの殻から生ま
れた新素材が使われ、この住居は、地上から七階までが吹
き抜けになっている。これは、アフリカのサバンナに生息
する白蟻の巣の構造を模したものだという。この白蟻の巣
は土の上に盛り上がった巨大な塚のようになっているのだ
が、内部は吹き抜けで、地下の湿った冷気を利用した気化
熱で叫の中の温度を調整している。
その結結果、昼間50℃にも達し、夜はゼロ℃になる過酷な
環境ににありながら、巣の中は30℃前後に保たれる。さら
に、チムニー効果と土の通気性で、巣の中は常に空気が循
環している。アスパラガス住居は、この構造を取り入れて
電気のいらない空調換気システムを実現。また、年間を通
して安定した温度に保たれている地表に近い地下にチュー
ブを通し、森と住居を繋ぐことで、夏は涼しく、冬は暖か
い空気を住居に送り込んでいる。
この住居の1フロアの住民数は約50人。フロアの各地に
井戸端スペースが設けられていて、住民同士の交流の場に
なっている。樹冠都市では、人間活動による環境負荷を減
らすために人間が占有する地表面積をなるべく小さくなる
よう設計されていて、例えば単身者用の小住宅は2メート
ル四方と小ぶりなつくりだが、その分、井戸端スペースに
人が集まる。シェアハウスのようなイメージだ。藤森照信
工学院大学教授によるこのような記事を読んでいたら、映
画「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
」やジョージルーカスを思いだし、本棚にあった「スター
ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」(ソニー
マガジンズ)を取りページをめくりながら、チューイング
ガムを噛むように、“柔軟で自由な発想時代”を懐かし思
い出していた。
「スターウォーズ巡礼の明日」より
【脚注及びリンク】
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1.ポスト・城郭都市巡礼の明日 2014.09.03 極東極楽
2.スターウォーズ巡礼の明日 2013.05.10 極東極楽
3.城郭都市巡礼の明日 2013.06.12 極東極楽
4. 藤森照信 Wikipedia etc
5. ラ・コリーナ近江八幡 | たねや公式ホームページ
6. たねや Wikipedia
7. 森里海連環学とは
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