唐崎駅は、滋賀県大津市唐崎二丁目にある、西日本旅客
鉄道(JR西日本)湖西線の駅である。駅名の唐崎は、近
江八景の一つ唐崎の夜雨として有名であり、古典作品な
どによく登場する。発表当時湖西線自体は開通していな
かったが、鉄道唱歌(1900年)にも登場している島式ホー
ム1面2線を有する高架駅。分岐器や絶対信号機を持たな
いため、停留所に分類される。改札口は地上に1か所あ
る。改札口からホームへ階段・ホームエレベーターが1
本通じている。堅田駅が管理し、ジェイアール西日本交
通サービスが駅業務を受託する業務委託駅。みどりの窓
口が設置されているが、深夜帯は無人となる。ICOCA利
用可能駅。
バリアフリー化の工事でホームエレベーター・多機能
が設置されることになったため、2007年10月6日から工
事が始められた。そのため、西・北・東側の3つの出入
口のうち、北・東側の出入口が使用できなくなり、2007
年11月30日からはホームのエレベーターが設置される位
に仮囲いが設置されていた。その後工事が終了し、2008
2月29日頃からホームエレベーター・多機能トイレ・2
段手すりが使用され始めた。その後、改札口とホームに
発車標(電光掲示板)も設置され、2008年3月15日のダ
イヤ改正と同時に使用され始めた。
●歴史
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1974年(昭和49年)7月20日 - 日本国有鉄道湖西線開業
と同時に設置。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西
日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
2007年(平成19年)10月6日 - バリアフリー化工事が始
められる。
2008年(平成20年) 2月29日頃 - バリアフリー化工事が
終了し、ホームエレベーター・多機能トイレ・
2段手すりが使用され始める。また、発車標(
電光掲示板)の設置工事がされ始める。
・3月15日 - ダイヤ改正と同時に、この日から発
車標(電光掲示板)が使用され始める。
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●隣接駅
・西日本旅客鉄道 - 大津京駅 - 唐崎駅 - 比叡山坂本駅 -
・京阪石山坂本線 - 南滋賀駅 - 滋賀里駅 - 穴太駅 -
●唐崎神社
さざ波の志賀の辛崎幸(さき)くあれど
大宮人の船待ちかねつ
柿本人麻呂
辛崎の松は扇の要にて 漕ぎゆく船は墨絵なりけり
紀貫之
辛崎の松は花より朧(おぼろ)にて
松尾芭蕉
駅から湖岸の「近江八景 唐崎の夜雨」の名勝地、日
吉大社の摂社の一つ唐崎神社がある。琵琶湖西岸に
位置し、朝廷が琵琶湖唐崎から淀川までの「七瀬之祓」
の第一処として、国家安泰の祓所に定められ、境内は
滋賀県指定史跡になっている。女別当命(わけすきひ
めのみこと)を祀る。日吉大社の社伝によれば、舒明
天皇6年(633年)、琴御館宇志丸宿禰がこの地に居住
し「唐崎」と名附けたといい、祭神はその宇志丸宿禰
(ことのみたちうしまろのすくね)の妻とされる。天
智7年(668年)、近江京遷都の翌年大津京鎮護のため
大和国三輪山大神神社より、御祭神の大己貴神(おお
なむちのかみ)を坂本の日吉大社へ勧請する道中、こ
の地にあった松の木に神様が乗り移ったので、松を正
面に社殿を建立したのが始まりとあり、持統天皇11年
(697年)に創建されたと伝えられ、かつては「女別当
社」と呼ばれ、婦人病に霊験ありとして、広く信仰を
集めていたという。なお、琵琶湖の西岸には、高島市
と大津市の2つの唐崎神社がある。
境内には、宇志丸宿禰が植えたのに始まるとされる「
唐崎の松」がある。境内から琵琶湖を背景に唐崎の松
を描いた歌川広重の「唐崎の夜雨」で知られ、近江八
景に選ばれている。宇志丸宿禰が植えた初代の松は天
正9年(1581年)に大風で倒れ、天正19年(1591年)、
大津城主だった新庄直頼の弟・新庄直忠が2代目の松を
植えた。2代目も大正10年(1921年)に枯れ、現在の
ものは3代目になる。金沢の兼六園にある「唐崎の松」
も、この地から分けられたという。
代表的な祓祭が、毎年7月28日と29日に営まれる「夏
越の祓」の御手洗祭(みたらしまつり)。罪や穢れを
払い、暑い夏を健康で乗り越えられる様に、紙の人形
(ひとがた)に息を吹きかけ、茅の輪をくぐって身を
清める神事が行われる。通常は、輪をくぐるだけだが
唐崎神社では参拝者が人形や、願い串に自分の名前を
書いて奉納。それを日吉大社の神官が、藁苞(わらづ
と)に入れて茅の輪をくぐり、湖中に立てられた朱塗
りのの山王鳥居に向かって藁苞を投げる古式にのった
大祓の神事が行なわれる。七瀬之祓の唐崎で、人々は
無病息災を願い、罪穢(ざいえ)を琵琶湖に流し去る
という。
巫女である女別當命として大己貴神を祭り――大己貴
神(=大物主命=大国主命=大歳神=天照大神)は海
上よりやってくる光の神様が、光の神様を迎える巫女
に憑ったのが、水の、祓いの女神、瀬織津姫だったと
考えられている。ところで、琵琶湖西岸にある、もう
一つの唐崎神社の御祭神は、この瀬織津姫をはじめと
する祓戸の大神三神だとされる。
寿長生とは
井戸のつるべ(桶)を引き上げる縄を意味する豊国の
言葉(古代の言葉)。郷を訪れた方々に、活力を汲み
上げていただきたいという思いから名付けたもの。水
引きと同じ意味です。
【脚注及びリンク】
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1.アーバンネットワーク, Wikipedia
2.唐崎駅情報:JRおでかけネット
3.摂社唐崎神社
4.マキノ駅
5.びわ湖大津観光協会
6.唐崎の夜雨 - YouTube
7.古代川社 唐崎神社、スピリチュアル・メモリー 女
神の物語
8.京阪石山坂本本線
9.京阪電車 大津線 〜keihan-o2.com〜
10.比叡山延暦寺
11.日吉大社
12.穴太積み
13.滋賀県立 琵琶湖博物館
11.西教寺
12.おごと温泉
13.近江神宮
14.三井寺
15.大津港
16.びわ湖ホール
17.義仲寺、滋賀県観光情報
18.瀬田の唐橋、滋賀文化のススメ
19.石山寺
20.瀬田川流域観光協会
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