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作成日: 2019.03..|更新日:
❦ くらしを彩る近江の漬け物
❑ 背景と土壌を探る
1 近江の歴史と漬物
☈ 明治以後、食生活の変化による潰物の行方
昭和二十五年頃から日本経済は回復に向い、昭和三十年
代に入ると高度経済成長が始まり、食生活は一変するこ
ととなる。加工食品、肉類の摂取が急増し、食生活の洋
風化の進行とともに、漬物は食ヴの主役から脇役へと後
退していった.「食塩の過剰の弊害も指摘され、タクア
ンをはじめとして主要な漬物の生産量は激減期を迎える
こととなる。
昭和二十五年代に入ると日本型食生活の再評価が始まり、
漬物も多品目少駿時代を迎えることとなる 10%以上
の高塩漬物は次第に減少し、現在では塩分2%以下のも
のが多く、1%くらいまで塩分を落とした漬物も増えて
いる。家庭で漬ける漬物から購入するものへと変化して
いく中で、発酵させずに調味液につけただけの製品も多く
なり、漬物交化そのものが大きく変身していった。
☈ 滋賀の漬物技術
滋賀県は「近畿の米倉」といわれたほどのコメの
産地で、農耕地のほとんどが水田なっている漬物
交化は稲作とともに発展してきたので、コメの産
地である滋賀は当然、漬物交化も豊かに発展した
滋賀県は野菜の漬物だけではなく、淡水魚の漬物・馴れ
ずしの宝庫である,魚をご飯と一緒に漬け込むことは贅
沢なことで、ナレズシは米どころであるからこそできた
漬物である。また長く農家が魚捕りをする半農半漁の漁
業が、主体であったからこそ生まれてきた文化でもある。
野菜の漬物、魚の漬物・馴れずしも含めて、滋賀の人々
は優れた漬物技術をもっていた 発酵食品は相手が微生
物だけに目をかけてやらないと失敗する 経験ときめ細
かな観察力が要求される。近江の人はそれを厭わずに発
酵食品を育ててきたといえる。
漬物の産地として京都が有名である。滋賀は京都の近郊
に位置し、都を支える物資供給基地としての役割を永く
担ってきた。米や淡水魚介類だけでなく、野菜も近江か
ら運ばれた。a・津や大津でとれた野菜が京都の収場に
並び、また行商されていき、京都の漬物になっていった,
、現在でも1枚漬けのド漬けが滋賀でされており、滋賀
は京漬物を支えながら、漬物を漬ける腕も磨いてきたと
もいえる。
この項つづく
【#野菜漬物#青森県#大根の水漬】
みずみずしい方領(ほうりょう)大根を六斗樽に一杯漬
け込む。おかずにしたり、手みやげに持って歩くほどで
ある。二十貫(75キロ)くらいの大根に六百匁(2.25
キログラム)くらい塩入れ、樽の三分の一ほど入れて押
しぶたをし、二十貫ほどの重りをのせる。十二月八日、
薬師さまの年取りの日に水漬に手をつけ、神さまにあげ
申してから食べ始める。甘塩で、しやわしやわと歯ざわ
りもよく、うまい。なんぼでも食べられる,
日本の大根は大陸から伝わってきたとされる。大根の種
は腐りやすいため、化石として遺りにくく「何年前の遺
跡から発掘」といった成果は上がってこない。ただし、
土中の花粉には大根の属するアブラナ科のものが多く見
つかっており、稲作より前に大根は日本に広まっていた
とする説もある。
大根についての最古の記録は、712年成立の歴史書『古事
記』における仁徳天皇の歌にある。
つぎねふ山城女の木鍬持ち打ちして淤富泥(おほね)
根白の白腕(しろただむき) 枕かずけばこそ 知らずと
も言わめ
この歌は皇后に向けて詠んだもの。「淤富泥」が大根を
指す。「木の鍬で育てた大根のように白いあなたの腕を
枕にしたことがなければ、知らないと言うだろう」と歌
っている。昔は「大根」を身体のよい喩えに使っていた
ようだ。仁徳天皇が在位していたとされる4世紀、すで
に木鍬で大根が育てられていたこともうかがえる。
【脚注及びリンク】
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- 食べ物の「こく」を科学するその現状と展望 西
村敏英、江草愛、化学と生物、2016.vol.51,No.2,
PP.102-108 - 漬物を科学する 世界に誇るマイクロバイオームフ
ード, Anti-Aging Food Association 2016.08.23 - フローラ健康通信 - NHKでも放送された、今話題
の腸内フローラ!毎日のスッキリと快適生活を維
持する方法とは 2019.03.07 - 近江つけもの 山上 公式ホームページ
- 江戸時代は100種以上、日本人と大根の根深き関係
食の安全、JBpress - 方領大根 Wikipedia
- 滋賀県出身の人物一覧
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