地域循環共生圏概論 ㉛

2021年09月09日 | 防災と琵琶湖


作成日:2021.9.9|更新日:
地域循環共生圏概論 ㉛

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雷害は落雷密度に影響し 冬営の被害率は高い

雷放電容量が夏季の30倍以上になる冬季雷は電力

設備に重大な被害を及ぼす。
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□ 電力安定供給に向けた防災
高度情報化の進展とともに、使用される電気機器や情
報通信機器の回路も大きく変化し
ている。この変化は
雪害対策に大きく影響し、求められる要求も厳しくな
る。落雷頻度
や雪電流の性質を十分に理解して、必要
とされる対策手段を実施することが重要である。

(「雷現象と雪害対策」関東電気保安協会/第一回・審議
会保安分科会電力安全小委員会新エネルギー発電設備
事故対応・構造強度ワーキンググループ/参考資料2(
2014年2月14日)経済産業省商務流通保安グループ電力
安全課より)



月別の雷日数(1981~2010年までの30年間)を見ると、
宇都宮のような内陸部では夏に多く、金沢のような

本海側の地方では冬に多くなっている。年間の雷日数
/全国各地の気象台の観測に基づく雷日数(雷を観測
した日の合計)の平年値(1981~2010年までの30年平
均値)によると、年間の雷日数が多いのは東北から北
陸地方にかけての日本海沿岸の観測点で、もっとも多
い金沢では42.4日となっている。これは、夏だけ
でな
く冬も雷の発生数が多いことによる。
出典:「雷の観測と統計」気象庁より高圧配電線の雪害
対策

雷は、10km以上にもわたる長距離の大気中の放電現象で
ある。雷の電流は3万A付近を中心に、1000Aぐらいから
30万Aぐらいまで分布している。
送電線や配電線に雷が落ちると、電線と地面の間に高
電圧が発生して碍子の位置で放電がおこる。いったん
碍子の絶縁が破れると、雷の高電圧が消滅した後も電
力会社の送る電気が雷による放電の経路を通り流れ続
ける。このとき電力会社は変電所でいったん電気の供
給を止め、碍子での放電を切る。送電線や配電線にお
ける雷は、絶縁を破壊して、電力会社の電気を地面に
流して被害をおこすきっかけを作っている。
日本海沿岸で晩秋から冬に頻繁に発生する冬季雷は、
夏季の雷とは発生機構が異なり、昼夜の別なく1日中
いつでも発生する。夏季はふつう雷雲から大地方向に
下向きに放電するが、冬季雷では放電が上向きになる
1回の雷放電量が異常に大きく、夏季の雷の30倍以上
にもなる。冬季雷は電力設備などに、きわめて重大な
被害を及ぼすことが多い。配電線の雷害には、3種類
の原因がある。

①誘導雷/付近の樹木や、建物などに落雷し配電徐に
 電圧が誘導されるもの。
②直撃雷/配電線構成物に直接雷撃するもの。
③逆流雷/山頂の鉄塔に落雷した雷電流の一部が配電
 線側に流れ込むもの。

通常の配電線では、誘導雷による被害はほとんどなく、
直撃雷がほとんどである。雷被害の発生確率は、その
地域の大地落雷密度が大きく影響するが、冬季雷は、
夏季雷に比べて高比率で雷被害が発生する。日本の雷
リスクの評価では、この点に十分注意して、対策を考
える必要がある。
送電線に落雷して、碍子やアークホーンがスパークオ
ーバ(放電)すると、系統につながる需要家では、何ら
かの電圧の低下が生じる。これを瞬時電圧低下(瞬低)
と呼ぶ。近年は、広い構内に設備が配置される生産工
場等でネットワーク化が進み、瞬低による雷被害が増
加している。
□ 雪による停電を防ぐ設備
雪や氷が付いた送電線に風が吹き付けると、電線が上
下に振動するギヤロッピングと呼ばれる現象が起こる。
ギヤロッピングが大きくなり電線同士が異常に接近・
接触すると、送電線がショート(短絡)して停電につな
がる。
この対策として、雪や氷が付着しやすい地域にある送
電線には「相間スペーサ」という設備を取り付けて電線
間の距離を保ち、電線同士の接触を防いでいる。
電線に湿った雪が付着すると、電線の“より"に沿って
雪が回転移動をしながら成長することがある。また、
雪が全体に付着した電線は重みでねじれやすく、雪の
回転成長を促す。
その結果、送電線を支える鉄塔に負担がかかるばかり
ではなく、その重みで垂れ下がった電線が他の電線や
樹木と接触し、停電につながる。
出典:環境ビジネス 2021.SP

【エピソード】



9月8日、「芋煮会」用に昨年から栽培。彦根市小泉
町の畑で地元住民たちが育てているサトイモに花が咲
いた。サトイモに花が咲くのは珍しいらしく住民だち
からは「何か良いことがあるかも」と期待の声があが
っている。 小泉町の65歳以上の約100人が所属して
いる団体示泉町安心・安全・助け合いパートナー」(
通称・SSP)は一昨年11月、約100リットルの
大きな釜を使って、町内の子どもたちを招いての「芋
煮 会」を開催。多世代が参加し、大盛況だったという。
そのため自前の材料で芋煮を作ろうと、昨年春に約9
平方メートルの不耕作地を借りてサトイモ作りを 開始。



老入会の老泉クラブと小泉紅かぶらの保存活動などを
している八王子クラブを加えた3団体で、サトイモを
作ってきた。昨年の芋煮会は新型コロナの影響で中止
だったが、今年も春に子イモを植え、住民16人が口ー
テーションで水やりなど入海戦術」で世話をしてきた。
中心になって世話をしてきた北川章さん(76)が8月
27日に、1株の中央部に長さ約30惣の先のとがった 黄
色い花が咲いているのを発見。その後、つぼみを含め
4本が開花し、別の1
株もつぼみが育った。SSP会
長の川烏順次郎さん(86)は「私も長年、個人的にサ
トイモを作っているが、花は咲くことはなく、びっく
り驚いている。とても珍しいことなので、感服してい
る」と話していた。JA東びわこによると、サトイモ
に花が咲くのは小規模な家庭菜園で10年に1度ほどの
ペースであるといい、東南アジアが原産のため、日照
時間が長かったことも要因にあるのでは、としている。
via 滋賀彦根新聞

✔ 全国で毎年8月~9月にかけて毎年、記事になっ
ているようで、異常気象との脈絡で考える事柄ではな
さそうですね。

【脚注及びリンク】
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