少し涼しくなったようなので、久しぶりに長い距離を歩いてみようと思い立ち、土曜日に阿倍野まで歩きました。距離的には家から15キロ弱だと思いますが、最近あまり長い距離を歩いていないのでボチボチ行こうと、途中で喜連瓜破というところにある「イオン」のフードコートに入り、冷たいものを飲んで休憩しました。冷たいものと言ってもビールではありませんよ。ウオーキング中ですものね。ジュースです、もちろん(笑)。
イオンを出て、再びテクテク。お昼前に阿倍野に着きました。あべのハルカスの周辺は普段以上の人混みでした。夏休みだし土曜日だし、ということで、家族連れや中高生ぐらいの女の子たちで賑わっていました。
キューズモールで椅子に座ってまた休憩しながら、妻に「着いたよ。阿倍野で何か買うものはない?」とメールを送信。すると妻から、
モミィが本を買ってきてほしいと言っています。
少女マンガで「ヘタリア Axis Powers 1巻と2巻」です。
という返信が届きました。
そういえば、ついこの前、近くの書店に何かの本を買いに行ったら置いていなかった、とかなんとか言っていたなぁ。この少女マンガのことだったんだ。まぁ、阿倍野なら大きな書店が何カ所もあるので、では探しに行ってみよう、とまた僕は人混みの中を歩き始めました。
それにしても、僕は本が好きだから、今までどれだけの本を買ったかわからないけれど、書店で1人で少女マンガを買うというのはわが人生で初めてのことです。この歳になってもまだ「初体験」というのがあるんですよね(笑)。
まずキューズモールにある「くまざわ書店」へ行き、「コミック」のところをウロウロしてお目当ての本を探したのですが、あまりに数が多くて、どこにその本があるのかわからない。なにせ少女マンガなので、店員さんに聞くのも何だか恥ずかしいし、また本も「ヘタリア」というちょっとヘンなタイトルなので、自分で探そうと頑張ってみましたが、やっぱり見つからない。仕方なく、近くにいた女性店員さんに、
「すみません。この本の1巻と2巻を探しているんですけど」
と、スマホの画面を見ながら、いかにも「頼まれて買いに来たんだべ」という雰囲気で尋ねました。するとさすが店員さん。即座に「こちらへどうぞ」とすぐに案内してくれた書棚に「ヘタリア」はありました。
しかし店員さんは、
「あれぇ、すみません、1巻はありますが、2巻がないですね~」
と言われたので、
「あぁ、1巻だけでもいいです。はい、ありがとうさん」
と、その1冊を持ってレジへ行きました。
次に僕がいつも行く「MIO」9階にある旭屋書店へ行って「2巻」を探しました。しかし、これもどこにあるかわからないので、レジのお姉さんに「少女マンガの『ヘタリア』の2巻が欲しいんですけど」と伝えると、手元の機械で在庫の検索をしてくれましたが…
「ありませんね。お取り寄せになりますが」
ということだったので、お断りしてその店を出ました。
ではアベノハルカスの近鉄百貨店へ行こう。ここに入っているジュンク堂書店なら、僕は普段はあまり行かないのだけれど、先の2店よりかなり大きいので、たぶん置いているだろう。
あべのハルカスはタワー館とウイング館の2つがあって、ジュンク堂書店はウイング館の7階にある。しかし、行ってみると店があまりに広すぎて、どこにどんな本が置いてあるのやらさっぱりわからない。そこでまた店員さんに尋ねると、
「そうですね。え~っと」
と一呼吸おいてからマンガのコーナーに連れて行ってくれ、「ヘタリア」を見つけてくれたが、
「あ、1巻がありませんわ」
と申し訳なさそうに言った。でも大丈夫。1巻はさっき買った。欲しいのは2巻で、それは目の前にあったので。
「いいです、いいです。2巻だけいただきますから」
と、それを手にして、レジに向かった僕なのでした。
これでリクエストの2冊、無事に手に入れることができました。
「ヘタリア」の第1巻。
ネット広告では各巻556円(税抜き)と書かれているのに、
実際の税抜き価格は1巻が972円、2巻が1,000円でした。
どうなっちゃってるんでしょうね?
本を買い終えた時、すでに昼を過ぎていましたが、歩きすぎて疲れたのと、ドリンクばかり飲んでいたせいかお腹が減らない。キューズモールの地下で、よく行く「赤のれん」という、おいしいアテとビールのある店にでも入ろうかと思っていたけど、やめてそのまま電車で帰ることにしました。
帰宅した時は、かなりクタクタの状態になっていました。
「おかえり。お疲れさま」と妻が出迎えてくれました。
「本、ありがとう」と、モミィも。
阿倍野までの長い距離を歩いたうえ、少女マンガの「ヘタリア」を探しまわったので、もうヘトヘト。
僕のほうこそ、この日は、歩き過ぎてヘタリア…でしたわ。