高校野球は大阪桐蔭が秋田県代表の金足農業に勝って、史上初となる2度の春夏連覇を成し遂げた。藤波投手(現阪神)の力投で最初の連覇を達成したのが6年前。去年の夏は同じく春夏連覇をかけたけれど、3回戦で1点リードした9回2死無走者から信じられない逆転負けを喫して涙を飲んだ。そして今年、その無念を見事に晴らした。史上初の2度の春夏連覇は、まさに偉業ですね。これには誰も異論はないところでしょう。
昨日の試合が始まる前、僕は大阪桐蔭が7月の北大阪大会の決勝戦で、大阪学院大高校と対戦して、23対2で大勝した試合を思い出していた。何となくこの甲子園の決勝も、大阪桐蔭は大差をつけて勝つんではないだろうか、という予感がしていた。結果的にはそれが当たったわけですけど。
…でもね。
実は僕は、以前から東北勢が一度も優勝していないので、ず~っとそれを残念に思っていた。このブログにも、何度も「がんばれ、東北!」という記事を書いて来た。だから、僕が大阪だから大阪桐蔭を応援するのは当然のようだけど、これまでの思いもあって、金足農業が勝ってくれることも、心のどこかで祈っていたのは事実である。まったくねぇ、どちらにも勝ってほしい、という奇妙な気分でしたわ。
信じられない話だが、東北勢は春の大会で3回、夏の大会では8回、合わせて実に11回も決勝戦に進出していたが、全部負けているのである。11戦全敗。そして今回、またも敗れてしまった。これで12連敗です。
ダルビッシュのいた東北高校も決勝に進出したが敗退した。最も惜しかったのは青森代表の光星学院だった。
光星学院は2011年夏と翌2012年春に連続で決勝まで進んだが、いずれも負けてしまった。しかし、2012年夏に、また決勝戦まで勝ち進んだ。相当な実力を持った学校で、よ~し、今度こそ! という勢いだった。
ちなみに、光星学院は、2012年春と夏の決勝戦の相手は、いずれも大阪桐蔭だった。そして、春に敗れた光星学院が、再び夏に大阪桐蔭との決勝戦を迎えたのである。しかしその試合でも、結局大阪桐蔭が勝って、春夏連覇を成し遂げたのである。つまり大阪桐蔭は、今回も含め、2度の春夏連覇を決めた試合はいずれも東北勢が相手だったことになる。
それにしても昨日の金足農業の人気はすごかったですね~
テレビでは、大阪桐蔭のことにはほとんど触れず、金足農業の報道ばかり。球場も、スタンドの一般客の大半は金足農業に声援を送っていたのではないでしょうか。大阪桐蔭にとっては完全アウェイだったようですが、前述したように、去年は3回戦で9回にまさかの逆転負けを喫していることから、桐蔭もあの無念を晴らす場でもありました。
金足農業はここまで9人だけで戦ってきた疲れもあり、特に投手の吉田君はもう「傷だらけ」と言っていい状態。大阪桐蔭の大型打線を封じることはできず、大敗を喫してしまいました。またも東北勢の全国制覇は持ち越しに…。
それにしても、
今朝の新聞のテレビ欄を見ていますと、金足農業のことばかりですね。
金足旋風吹き荒れる
金足農業に列島熱狂
ありがとう金足農業
雑草軍団に感動の声
という感じで「大阪桐蔭」の文字はほとんどありません。史上初の2度目の春夏連覇も、金足農業の健闘の前に、かすんでしまったようです。
まぁ、高校野球は勝敗だけではありませんが、それでも何とか東北勢に甲子園で優勝させてあげたいですよね。
過去のこのブログで、東北勢への応援記事をいくつか並べてみました。
★東北勢 10度目の正直…もならず 2012年8月24日
★暑い!熱い!高校野球決勝へ 2013年8月22日
★仙台育英 東北勢初優勝へ 2015年8月20日
★東北勢に立ちはだかる厚い壁 ~高校野球決勝~ 2015年8月21日
2015年のこの記事の中で、こんなことを書いています。
結局、東北勢の甲子園での11回目の決勝戦も、
実に惜しいところまで来て、敗北に終わってしまった。
「東北勢優勝!」は、また次の機会を待たなければならない。
僕が生きているうちに、実現するのかどうか…???
今回は、「11回目」が「12回目」に変わりました。
次の「13回目こそ!」に期待したいですね。