ともちゃんの のんびり登山教室

分県登山ガイド「大阪府の山」(山と渓谷社)著者の岡田知子が
ご案内する登山教室。
のんびり、ゆるゆると山に登ります。

2025年5月31日(金) 屋久島観光の後、帰阪・・・?

2024-06-02 21:35:22 | その他
屋久島滞在最終日は、ゆっくり朝食をとって、周辺の観光をしてから帰ります。






まずは千尋(せんぴろ)の滝へ。前日の雨の影響で、けっこうな水量になっています。






滝への遊歩道沿いに咲いていたヤクシマアジサイ。







次に訪れたのが、猿川ガジュマル園。背丈ほどあるシダが茂る未舗装の道を歩いた先に、
ガジュマルの群落があります。入園料不要。








迫力満点!






お土産を買いに寄ったのが、ぽんたん館。地元の農産物をはじめ、土産物が置いてあります。





よもぎ団子をサルトリイバラの葉で包んだ「かからん団子」という和菓子がありました。
サルトリイバラの葉で包んだ餅は各地にあり、例えば湖北では「がらたて」と呼びます。
サルトリイバラの葉の呼び名は全国に30種類以上あるとか。






パッションフルーツ。めっちゃいい香りがします。






バナナも育ちます。黄色くならない種類もあるそうで、このバナナは皮が青くても甘く熟れてました。






ぽんたん館の向かいに、トローキの滝への遊歩道入り口があります。滝が海へ直接注いでいます。






サワガニがいっぱいいました。関西で見かけるサワガニよりも大きく、赤くて、脚に毛が生えています。






民宿cocoichiのご主人オススメのお店、やくしま果鈴(かりん)へ。








屋久島産の野菜や果物を使ったスムージーとフィナンシェが人気です。






ケークサレ(甘くないケーキ)と、パッションフルーツのスムージーをいただきました。






大川(おおこ)の滝。ここの水量も多かった!






昼食は「かたぎりさん」で。






「とびうおひつまぶし」をいただきました。屋久島産トビウオを甘辛く煮たものが
ごはんにのせてあり、まずはそのまま、次に薬味を加えて、最後にあごだしをかけて
いただきます。おいしゅうございました。

15:30に空港でレンタカーを返す予定でしたが、荷物の整理もしたいので、ちょっと
早めの14:00に空港に戻りました。そこで窓口の看板を見て驚愕!






我々を乗せて飛ぶはずの16:00の飛行機が、悪天候で欠航。なんですと~?!




急いで次の便の予約を取りましたが、これも飛ぶかどうか分からないとのこと。
欠航の場合は屋久島にもう一泊しなければならず、7人分の宿を探さなければ
なりません。レンタカーは返してしまったので、アシの確保も必要です。
バスで行ける場所ならいいんですが・・・。タクシーがつかまるかどうかも
分からないし・・・。
無事に飛んだとしても、この時間だと鹿児島空港から伊丹空港までの飛行機も
新幹線もない。ということは、鹿児島で宿泊しなければなりません。
屋久島と鹿児島の両方で宿泊予約をすると、必ずどちらかをキャンセルしなければ
ならず、当日キャンセルは100%支払いになってしまいます。夕食のレストランも
探して予約しないといけないし、と、なおちゃんガイドと私は相談しながらスマホで
検索しまくりました。

屋久島にはネットに載っていない宿も多いということで、空港の隣にある観光案内所で
宿を紹介してもらい、「万が一飛行機が欠航なら止めて。飛んだらキャンセル料なしで
キャンセルさせて」と交渉して、とりあえず島内の宿を確保。その場合のレストランは
後で探すとして、次に、鹿児島に行けた場合のビジネスホテルを、同じような条件で
予約しました。鹿児島から伊丹への飛行機の予約時間が早朝なので、なるべく空港から
近い場所ということで決めたのですが、かなり古いホテルなので嫌な予感が・・・。






結局、18:30発の便は飛ぶことになりました。

鹿児島空港から徒歩15分ほどの古いビジネスホテル「いり舟」にはエレベーターが無く、
4階の部屋までスーツケースを提げてえっちらおっちら上りました。夕食はホテルから
歩いて15分くらいの居酒屋「酔花」へ。熱々のさつま揚げや新鮮なお刺身、豚の顎肉焼き
など、鹿児島らしくておいしい料理をたくさん平らげました。もちろん、おいしい芋焼酎も!

いろいろ大変でしたが、思い出深い遠征となりました。






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2024年5月30日(木) 宮之浦岳

2024-06-02 17:48:32 | その他
早朝4時に民宿nicoichiを出発。朝食はお弁当を用意していただきました。
淀川登山口に駐車スペースがあるか心配でしたが、1台分だけ空いてました。






歩き出すといきなり巨木の連続。






淀川小屋。






小屋のそばの川がきれいです。






ヤクシマタツナミソウ?ふだん目にするタツナミソウよりずっと小さくてかわいらしいです。






ドーモくんみたいなコケ。














ヒカゲツツジ(?)が満開でした。これも、ふだん見かけるヒカゲツツジと違って、白や薄ピンクの
花を付けていました。






小花之江河。コケの黄緑色が鮮やか。






花之江河。






ハイノキ。






ルート上には、ロープを設置した岩場もあります。






投石平。山肌を飾るシャクナゲを見渡すことができます。今年は「10年に一度のシャクナゲの当たり年」と
言われています。






シャクナゲの花は、咲き始めは鮮やかなピンクで、時間を経るにつれて真っ白になっていきます。






湿った岩には食虫植物のモウセンゴケが生えていました。







げんこつ岩(ローソク岩)が見えます。近くには携帯トイレブースがあります。






ギャー、キーという声がする方を見ると、大きな岩の上にサルがいました。






朝5:30に歩き始めて、12時過ぎにようやく宮之浦岳山頂に到着しました。長かったー!






今回の旅には、ゆうちゃんも連れて行きましたよ。







同じ道を、同じくらいの時間をかけて戻る途中、ヤマボウシの花を見つけました。






疲れた身体を尾之間温泉で癒やしてから、遅い夕食をとり、泥のように眠りました。
明日はゆっくり起きて観光してから、屋久島を離れます。






















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2024年5月29日(水) 屋久島・白谷雲水峡

2024-06-02 14:51:13 | その他
同期のガイドのなおちゃんに声をかけてもらって、サブガイド兼運転手として屋久島に行ってきました。

前回屋久島を訪れたのは1996年4月なので、実に28年ぶり!
Mr.Dashとの出会いの場所で、披露宴に屋久杉のワイングラスやパッションフルーツワインを出したと
いうのに、薄情なもんです。
参考までに、前回の記録を。
1日目。志布志港まで徹夜で車を走らせ、フェリーで宮之浦港へ。荒川ダム林道終点で車中泊。
(現在はマイカー乗り入れ禁止。ヤクスギランドからバスに乗るか、タクシーを使う。)
2日目。荒川ダムから縄文杉に行き、新高塚小屋で宿泊。
3日目。永田岳、宮之浦岳、黒味岳、花之江河を歩いて、淀川小屋に宿泊。
4日目。大雨の中を下山。ヤクスギランドまで林道を歩いて、タクシーを呼ぼうと電話したが、雨で
タクシーを呼ぶ人が多く、出払っているとのこと。Mr.Dashが荒川ダム終点まで歩いて車を取りに
行った。千尋滝駐車場で車中泊。
5日目。トロオキの滝、熱帯植物園、平内海中温泉、大川の滝、永田灯台など、観光コース。
いなか浜ではウミガメの死骸を見つけました。矢筈岬でヤクシカを見て、ガジュマル園、桶川温泉。
6日目。白谷雲水峡を散策してから、フェリーで鹿児島へ。
なかなかの充実ぶりです。

さて、今回は2泊3日のショートプランです。

伊丹空港06:05集合-伊丹07:05発JAL-鹿児島空港08:20着/08:45発-屋久島空港09:30着。



白谷雲水峡。水の流れがきれいです。






ホウロクイチゴ。実は食べられないと思っていたけど、改めて調べてみると、食べられるらしい。












貫禄のある木々がいっぱい。






サンショウソウ。






武家杉と公家杉。他にもいろんな名前の杉が。屋久島世界遺産登録20周年記念に、無名屋久杉等の
名前付けイベントが行われたそうです。






前日の雨で、コケがみずみずしく元気でした。






太鼓岩に到着!晴天のおかげで絶景でした。






今回ご一緒した、なおちゃんガイドとお客様たち。






大きなシダが熱帯っぽい。






なおちゃんガイドお気に入りの民宿nicoichiへ。






料理がおいしく、居心地のいいお宿です。

明日は早朝4時に宿を出発します。おやすみなさい。





















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2024年1月17日(水) 能勢の里山を歩く ---滝王山(りゅうおうさん)・三草山(みくさやま)

2024-01-18 23:00:34 | のんびり山歩の会
大阪府最北端にある能勢町には田園が広がり、静かな里山の風景が広がります。
本日は日本の棚田百選にも選ばれている長谷の棚田を囲む山並みを歩きます。
Mr.Dashは大台ヶ原登録ガイドの資格更新研修のためお休みをいただき、
代わりにM野ガイドに助っ人に来ていただきました。偶然にも、すぐ前の
ブログに書いた自然観察研修会の講師をしてくれた方です。頼もしい!



能勢電鉄の山下駅からバスで森上へ。西に進むと岐尼(神社)があり、お参りしていきました。
大昔、近くの天神山に枳根命(キネノミコト)が降臨し、村人達が臼の上に杵を渡し、
荒菰(あらこも)を敷いて迎えたという伝説が残っているそうです。






拝殿につるされた小さな提灯は、子供健育祈願燈。三十六歌仙の絵も掲げられています。







神社のそばには和菓子屋さん。能勢の名物の一つであるでっちようかんが、冬季限定で
販売されています。北摂地域の山村では江戸時代から寒天の生産が盛んで、その寒天を
使って作られたのがでっちようかんです。もちろん、立ち寄って買い物していきます!








三草山と名付けられたお菓子もありました。








垂水の大日堂。堂床山にあった山寺が荒れて雨ざらしになっている仏像を、垂水の老翁が
背負ってきたけれど、ここで動けなくなったので安置したそうです。








手水鉢の水が、たたいても割れないくらい堅く凍っていました。周囲には雪も。








登山口からスギの植林を抜け、稜線に出ると、気持ちのいい自然林となります。
散歩気分で歩きたいところですが、このあたりの山は分岐が多いのにほとんど道標や
テープがありません。倒木や落ち葉も多くて道が不明瞭なので、ルートファインディングに
苦労させられます。








積雪のある場所では、反対側から歩いてきたと思われる人の足跡があって安心できました。
この肉球の足跡はイタチかな?そう言えば登山口近くで、畑の向こうの林に、キツネっぽい
動物が動いているのを見ました。








滝王山の山頂近くには、大きな岩が林立しています。中でも目立つのがこの岩で、
上に小さな祠があります。







けっこう大きな岩です。








いったん才ノ神峠に下りて、そこから一気に三草山の山頂へ。木段で整備されている分、
直登させられるのでけっこうきついです。ここまで誰にも会いませんでしたが、山頂には
大型犬4匹をつれた山ガール(?)がピクニックしてました。フレンドリーな犬たちに
ナデナデさせてもらってご満悦。








森上バス停から山下駅へのバスは、2時台の1本を逃すと4時台までありません。今から下山
しても2時台のバスには間に合わないので、山頂でまったりとお茶しながら時間をつぶしました。
日陰に残る雪が信じられないくらい、ポカポカと暖かい日差しでした。

ここでM野ガイドが、山の名前と同じ名のお菓子を食べようとしたのですが、サコッシュや
バックパックをひっくり返して探しても、見つかりませんでした。お菓子の三草山はどこに
消えたのでしょう?








三草山は「ゼフィルス(ミドリシジミ類の蝶)の森」として保護されています。
ミドリシジミ類の蝶の幼虫が、この山に生えるナラガシワなどを食用にしています。

下山してからは田畑の間を縫うように歩いて慈眼寺へ。あとは森上バス停まで
戻ります。M野ガイドは再び和菓子屋さんに三草山を買いに走り、バス待ちを
している間に、やっと味わうことができたのでした。
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自然観察研修会に参加してきました!

2022-11-22 14:28:40 | その他
ともちゃんが所属する関西山岳ガイド協会は、ガイド技術の研鑽のため、定期的にいろんな研修会を開催してくれます。
神戸の甲陽園駅から徒歩で行ける北山公園と、甲山を歩いて、そこに生えている植物について、そして、それらを
どのように伝えると、面白いと思っていただけるのかを教えていただきました。






まずは小型ルーペで身近なものを観察します。このルーペ、コンパクトなのにLEDライト付で10倍拡大できるのに、
ワンコインで手に入るという優れもの。






早速、壁に生えていたコケを覗き込む奇妙な集団(笑)






地面に這いつくばる人も。何があるのかというと・・・。






ウウセンゴケでした。葉についた粘液がキラキラしてきれいです。






北山ダムに着くと、カエデが美しく紅葉していました。






カエデ科の植物はすべて、対生するそうです。気がつかんかった!






講師がソヨゴの葉をライターで炙ると・・・。






黒い輪ができました!
特定の植物の葉をライターなどで炙ると、黒い輪ができます。これを死環(しかん)というそうです。
モチノキ科でも見られるということから、今回はソヨゴの葉で実験しました。知らんかったー!






それぞれ、拾ったモノを地面に並べます。






これだけ集めるときれいなものですね。

受講したガイド仲間の熱意にも、いい影響を受けました。今後のガイディングに活かしたいと思います。









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