ともちゃんの のんびり登山教室

分県登山ガイド「大阪府の山」(山と渓谷社)著者の岡田知子が
ご案内する登山教室。
のんびり、ゆるゆると山に登ります。

2018年9月27日 2018年4月期最後の登山教室は朝熊ヶ岳に「岳参り」

2018-09-30 17:33:08 | 人数限定登山
悪天続きの9月後半ですが、今日の予報は朝10時ごろに雨が上がり、その後は晴れてくるという
ことだったので、伊勢に向かうことにしました。








朝熊岳道は、登山口に駐車場やあずまや、トイレがあり、便利です。出発までに、雨が止みました。
念のため、レインウェアを着て歩き始めました。








濡れた岩は滑りやすいのですが、要所には鎖のてすりが設置されているので安心です。








橋の下に、かつてのケーブルカーの軌道跡が見られます。








大正14年に開通し、当時は日本最高勾配だったとか。戦争のため、昭和19年に廃止されました。








道の脇には町石が設置されています。峠までは二十二町。








途中、道の真ん中にサクラの古木がありました。幹の真ん中にぽっかりと穴が開いていて、
向こう側が見えます。








こんなふうに、インスタ映えする写真(?!)が撮れますよー。








峠に着きました。ここは朝熊岳とうふ屋旅館跡となっています。







江戸期創業のとうふ(東風)屋旅館があり、大正14年に新築され、100畳敷の大広間があるほどの
立派な建築物だったそうです。








ここからは宇治岳道と合流し、車道歩きとなります。








朝熊ヶ岳(555m)山頂は、広い展望公園となっています。








コンクリート造りの社殿。八大竜王社です。








中もキレイで立派。








雨に降られることもなく、無事登頂!








伊勢湾を見下ろしながら、昼食をとりました。








金剛證寺にお参りしました。伊勢神宮の鬼門を守る寺で、空海が開いたとの伝承があります。
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われたように、
伊勢神宮へお参りする人々はこのお寺にも参詣するのが習わしでした。
今日は金剛證寺だけで、伊勢神宮にはお参りしないから、結局は片参りなんですけどね。







連間の池にかかる連珠橋は、此岸(しがん・迷いの世界)と、彼岸(悟りの世界)の境を現わしている
いわれます。








600年の歴史を持つ薬、萬金丹。江戸時代に伊勢土産として広まった薬だそうです。
和漢植物6種(阿仙薬、桂皮、丁子、木香、千振、甘草)を配合した、小粒の丸剤で、
お腹の調子を整える効果があります。









巨大な卒塔婆群に、一同「何これ?」と目を見張りました。
伊勢志摩地方では、江戸時代から、宗派を問わず、葬儀の後に朝熊山に登り、金剛證寺奥の院に
塔婆を立てて供養する「岳参り」「岳詣(たけもうで)」などと呼ばれる風習があるそうです。
現実の山の中に死者の霊魂が集まる「他界」があるという考え方と、ここに塔婆を建てて供養
することで死者の霊は成仏するという考え方が具現化されたのが、この卒塔婆群なんだとか。








国史跡の経塚群を訪ねました。埋経信仰の遺品が数多く見つかった場所。アラビア数字が彫られた
石塔は、お経が埋まっていた場所を示すための、現代のもの。









帰路も同じ道をたどります。旅館跡からの眺めは、午前中よりくっきりしてました。








滑らないよう注意して下山します。








駐車場でふくらはぎに違和感を覚え、Mr.Dashがズボンをめくると、ヒルに喰われたあとが!








犯人(?)はコイツだ!!虫よけスプレーで退治しておきました。







下山後はおかげ横丁をぶらぶら。








五十鈴川を見下ろしながら、できたて赤福餅をいただきました。





こんな山旅がしたくなったら、メッセージください。





                      



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2018年9月26日 番外編 クライミングの技術と道具を活かしてベランダの屋根修理!

2018-09-30 17:18:54 | 日記
大きな台風のせいで、我が家の2階ベランダ屋根に張ってあった波板が飛ばされました。

そこで、Mr.Dashが屋根に上り、新しい波板を張ることに。







岩登りに使うハーネスを着け、ロープをつないで屋根の上へ。








鉄骨の上にしか足を置けないので、なかなか作業が難しい。アプローチシューズのおかげで
屋根の上でも滑りにくいのがいいですね。








電動ドリルで穴を開け、固定用フックで留めていきます。








また台風が来ても飛ばされにくいように、ピンを多めに使いました。








スリングで足場を作り、ロープで確保しながら下ります。これがいちばん怖い。








おかげでキレイな屋根になりました!
クライミングの技術と道具が、こんなところで役に立ちました。
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2018年9月19日 ハシゴとクサリが連続する大普賢岳に登頂!

2018-09-23 22:25:34 | 特別企画
遊山トレッキングサービスにとって大普賢岳は鬼門のようで、初めてチャレンジしたときには荒天のため延期し、
その結果参加できたのは2名様だけ。そして今年も9月5日に予定していた教室が台風で10月10日に延期となり
ました。皮肉にも、9月5日のキャンセル待ちが多かったために追加した今回が、ようやくまともな天気に恵まれ
ました。








和佐又山ヒュッテ前の草原。台風のせいで、名物のトチの実もたくさん落ちてしまったとか。








これがトチの実の果皮。








そして果皮の下にはトチの実。クリに似てます。渋抜きしてとち餅やトチの実せんべいなどの食用にされます。








稜線の登山道に入ると、ブナなどの木が倒れて、痛々しい姿をさらしていました。








樹林帯のおだやかな斜面を抜けると、大きな岩が目立ってきます。








岩窟は修験道の行場となっています。








笙ノ窟でひと休み。








ここから徐々に、岩場、クサリ場が出てきます。








いよいよハシゴが出現!ペースを加減して上らないと、息が切れます。








見晴らしのいい場所に来ました。石ノ鼻と呼ばれる展望所です。








下から見るとこんな感じ!








ハシゴに次ぐ・・・








ハシゴ・・・。
「まだあるの~?!」








狭いトラバース道を過ぎて・・・。








ようやく山頂に到着しました!
みんなでハイタッチして祝福!!








山上ヶ岳や稲村ヶ岳、大日山の方面が見えます。








苦労した分、登頂の喜びもひとしお。みなさんの表情が物語っています。








事故を起こす確率は、上りより下りの方が高くなります。ハシゴでは足を踏み外さないよう、
滑らないよう、慎重に行動しましょう。








無事に下山できました~!お疲れ様!





今日もたくさんの植物やキノコを見ることができました。ほんの一部をご紹介。




ホタルブクロ。








いろいろなキノコ。名前が分からないものがほとんど。












キツネノチャブクロ。








これもキツネノチャブクロ。














ツキヨタケかも?夜光るかどうか、見に来なければ。









ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)。








カワチブシ(キンポウゲ科トリカブト属)。








ヤマブシタケかな?








ロクショウグサレキン。








立派なカサのキノコ!








バナナみたいな形のキノコ。これは何だろう?




こんな登山がしたくなったら、メッセージください。





                      

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2018年9月16日 南葛城山は、登山というより探検だった?!

2018-09-17 20:56:46 | 遊山の会(旧 週末日帰り登山教室)
13日の岩湧山に引き続き、バスでまた滝畑に来ました。シルバーウィークの中日ということで、
バスは満員。ほとんどの人が岩湧山に向かったようです。滝畑のキャンプ場も、家族連れや
若者グループで大賑わい。







バーベキューを楽しむ人たちを後に、私たちは光滝キャンプ場に向かう車道を進みました。茗荷谷林道に
入り、中ノ茶屋橋登山口から登山道に入ります。

少し登ると、アカマツが倒れて道をふさいでいました。








尾根をはずれてトラバース道に入ると、けっこう狭くて歩くのが大変。








難所の後に、また難所。ササが深くて道が見えません。








背丈ほどのヤブをかき分けて進みます。
「登山というより探検ですね」
と、本日が初参加のY田さん。(ちなみに彼女はあわじ市からのご参加!ありがたいことです。)








やぶが途切れたー!と思ったら、南葛城山の山頂でした。








目的地に到達した探検隊の気分で(?)記念撮影!








葛城二十八宿のうち14番経塚、鏡ノ宿。ちなみに1番経塚は先月訪れた友ヶ島にあります。









またしてもササやぶに突入して下山します。振り返ると、みなさんの頭しか見えない・・・。いかに
ササの背丈が高いかが分かりますよね。









立ち木につかまりながら、急な傾斜を下り、やっと千石谷に着きました。








飛び石や、浅い瀬を選びながら渡渉します。最後の最後まで冒険的な要素があります。

あとは林道を歩いて、滝畑ダムバス停へ。頑張ったおかげで、滝畑の売店のトイレに寄って着替えたり、
おやつを食べたりする時間ができました。狙い通り、17時台のバスで河内長野駅に戻れました。

道中、いろいろなキノコが見られました。いくつかの写真を載せておきます。





大きい~!







白い帽子、赤い服のオシャレなキノコさん。




こんな冒険がしてみたくなったら、メッセージください。



                      

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2018年9月13日 台風後の金山谷を経て岩湧山へ

2018-09-17 16:23:54 | のんびり山歩の会


大型台風21号が通り過ぎた後、山の道はどうなっているか、おそるおそる進みます。
滝尻バス停から林道を進むと、道路をふさぐように倒木が!








こんなふうに倒木をくぐったり乗り越えたりする箇所が、いくつかありました。








薄暗い谷に可憐に咲くクサアジサイ(アジサイ科クサアジサイ属)。9月にアジサイが咲いている
なんて、ちょっと不思議です。








金山谷の登山道に入ります。水量の少ない時なら沢の中を歩けるのですが、さすがに水の量が多く、
水を避けて歩くのが困難。










高巻きも大変!今回の台風のせいだけでなく、ところどころ道が抜けていたり、踏み跡が消えていたり
して、かなり歩きにくくなっています。








困難の末、ようやく布引滝に到着。安全に配慮したため、結構時間がかかってしまいました。
誰もケガをしなかったのはさすがです!








上り詰めると、車道に出ます。
「今までの道のりがウソみたい。」








汗(冷や汗?)をぬぐい、昼食をとってから、岩湧寺への車道を歩きます。







「きゅうざかの道」から再び登山道へ。








道沿いにクチベニタケを見つけました。丸っこくて可愛いキノコです。







ヤマジノホトトギス(ユリ科ホトトギス属)もたくさん咲いていました。この株では、つぼみ、咲き始め、
開花後の姿をいっぺんに見ることができました。
「つぼみがロケットみたい。」







植林を抜けると、きれいな雑木林になります。








さすがに「きゅうざかの道」と名付けられただけあって、なかなかの傾斜でした。
「このコースは健脚者向きって書いてあるー!」
「どおりでしんどかったわけやわ!」
いったん車道に出たので、よけいにしんどい気がするのかもしれませんね。









岩湧山の山頂部はカヤト(ススキ)が一面に生えていて、毎年春に山焼きが行われ、手入れされて
います。








三角点峰(897.1m)。








西峰で記念撮影。
金山谷で予想以上に時間がかかり、予定していた滝畑ダム17:13発のバスに乗れそうにもなく、
17時台のバスを逃すと次は19:08まで待たなければなりません。
コースを変更して、岩湧寺を経て神納バス停まで、舗装道を歩くことにしました。
時間はかかりますが、暗くなっても安全ですし、バスの本数は格段に増えます。








岩湧寺に下山します。







ちょうど、シュウカイドウ(シュウカイドウ科シュウカイドウ属)が満開でした。








道沿いには見事な大群落!コース変更したおかげで、見ることができました。








地面から出たばかりのタマゴタケも発見!








名前の通り、真っ赤なタマゴみたい。







ここが大阪かと思うような田園地帯の舗装道を、のんびりと歩きます。







猛暑、炎暑と言われた夏も過ぎ、ヒガンバナが咲き始めていました。ちゃんと季節は巡るんですね。

神納バス停での待ち時間が長いようなら、南青葉台口バス停まで足を延ばすつもりでしたが、到着してから
ちょうど15分後くらいにバスが来るということで、ようやく足を休めることができました。





こんな登山がしてみたくなったら、メッセージください。



                      

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