韓国内の常識派には、人気取りの李明博大統領の行動がいかに愚かなことであるか理解されつつあるようです。
李大統領に批判の声 韓国紙 「謝罪要求が提訴招く」
2012年8月19日(日)08:14 産経新聞
【ソウル=加藤達也】竹島(韓国名・独島)への強行上陸で日本の反発を呼び起こした李明博大統領の姿勢が韓国で批判されている。韓国メディアでは、日本が国際司法裁判所(ICJ)への提訴を決心したのは大統領が天皇陛下の訪韓に触れ、謝罪を要求したことが引き金になった-との見方が出ている。
18日付の朝鮮日報は、日本のメディアが天皇について伝える際、最上級の敬意を示すなどと紹介して日本で天皇が占める位置を解説した。
また、日本研究者の分析として、天皇は国家の求心点で侵すことのできない尊い存在と考える日本において、大統領の謝罪要求は「深刻に受け止められる可能性がある」と伝えた。その上で、「ICJへの提訴など日本が強硬なのは、独島訪問よりも謝罪に言及したことに憤慨したからだ」と評した。
李大統領の天皇訪韓への言及をめぐっては、同日付の京郷新聞も、与党セヌリ党議員の「日本社会の特殊性などを勘案すれば、(謝罪要求が)度を超していた感がある」という見方を紹介している。
大統領の竹島上陸、韓国与党「ポピュリズムだ」
2012年8月17日(金)19:09 読売
【ソウル=中川孝之】12月の韓国大統領選で与党セヌリ党の候補になることが確実視される 朴槿恵 ( パククンヘ ) 元代表の選対幹部は16日、 李明博 ( イミョンバク ) 大統領による竹島(島根県)上陸について、「ポピュリズムに走っている。そのツケは次期政権が支払うことになるというのにだ」と批判した。
複数の韓国紙が17日報じたもので、この幹部は「歴史問題は一気に解決できない。(大統領の行動が)国政運営にプラスになるか疑問だ」とも語った。
韓国では、竹島の領有権主張に異論を挟む世論はない。だが、李大統領の竹島訪問や天皇陛下の謝罪を求める発言などで日本側が態度を硬化させたのを受け、政界には当惑も広がっている。
セヌリ党関係者は17日、本紙に、「このままでは対日外交が次期政権の重荷になる。党内では大統領の竹島訪問は『思いつきだった』との批判も出ている」と明かした。