知事表彰に？？？

本日の社会福祉大会の表彰者の皆さん受賞おめでとうございます。
その名簿を見ながら、先の大洲市議会議員選挙で、街宣車に乗車し、積極的に選挙運動をされていた方が知事表彰を受賞されているのを見て、知事表彰も地に落ちたものと感じました。

特に遵法精神を求められる民生委員が、かくの如し、ただただ年数さえ重ねれば、法に背く方でも表彰具申、そして受賞、なんとなく納得がいきません。

大洲としても、十分指導されている事は存じておりますが、
法を犯しても見つからねばいい・・・。知事表彰を受けるほどの指導者的立場の人が、そんな考えでは先が思いやられます。

大洲市の民生委員は、他の方も事前の戸別訪問？に同行されるなど積極的に関与されている事聞きますが、もう一度遵法精神を徹底される必要がありはしないでしょうか。

「人間は性情の良し悪し」　　
　　　　　　　　　　『安岡正篤 一日一言』

情緒の潤滑油が乏しいせいで、知性も軋（きし）んで円通しない。
この頃は話のわからぬ人間がふえたようである。

しがない者はしばらく置いて、ちゃんとした指導的立場にある知識人であって、
とんとわけのわからぬ者が少くない。

もっともマキャベリがすでに指摘しているが、人の頭には三通りある。

その一は、自分ではっきり考の立つもの、

その二は、他人の考がよくわかるもの、

その三は、自分の考もなく、他人の考もわからぬもの。

他の所で、彼は又、どうせねばならぬかを自ら知る者は上の人、
次は、他人の善い勧告を用いる人、最下は、自ら人に忠告するすべも知らず、
又人の忠告にも従わぬ人間であることを挙げて説いている。

頭の良し悪しというが、それよりも根本的に大切なことは、やはり性情の良し悪しである。
我執の無い、よく人と打融けあえる性情の人は自然に頭が良く、
自分自身知見が立たずとも、賢者の意見を能く判断して用いることができるから、
なまじい私見が立つより、もっと頭の良いことにもなるのである。