高校同期の詳論家土屋道雄君が平成17年9月上梓した著書のタイトルである。季刊誌『日本及日本人』の平成6年爽秋号に掲載した「世相診断とその処方箋」が同書に再録されているその一部の引用である。「最近の政界の動向を見てゐると、マスコミに振り回されてゐる感がある。マスコミに煽られ、マスコミに操られてゐるやうに見える。マスコミは『政治の流動化』だと面白がってゐるが、不安定の政治のつけを払はされるのは国民である。政界再編を求める声が高いが、政権欲しさに、また議員として生き残るのにどの党に所属するのが有利かといふ打算による離合集散を繰り返すだけのことであり、突然手品みたいに立派な政党に生まれ変るなどといふことは期待できない。どう再編したところで、にはかに政治家の質が上等になるわけもなく、一時目先が変わるだけだろう。時代が人間をつくると言はれる。さうだとすれば、今の日本に大政治家が育つとは到底思へない。金も名誉も欲しい、命も地位も欲しい、そんな人間ばかりの社会において、政治家が金にも名誉にも動かされず、超然として信念を貫くのは至難の業であろう。西郷隆盛は『命も要らず名も要らず、官位も金も要らぬ人は、始末に困るものなり。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして、国家の大業は成し得られぬなり』と言ってゐる。最早、日本には西郷の言ふ『始末に困る』人物は見当らない。日本の将来を憂ふ所以である」著者は国語問題協議会の主事を16年務め、日本語、漢字、諺などの著書多数、旧かなづかひである。16年前の著述だが現在はタレント、セコハン選手などが大量に当選それを政治屋が利用して却って悪くなっている「百年河清を俟つ」というが良くなる兆しは見えない。汚沢が代表選で西郷隆盛云々と喋っていたがとんでもない正反対の手合だ。西郷が呆れたことだろう。写真のmm21で11月APECが開催されるママゴトアキカン内閣早速外相が代わるが彼も真実も判らず元捕虜に謝るだけの無能だった。