”疫病神”江田憲司は相変わらずだ。みんなの党を割って、泡沫党にした上、渡邊喜美を奈落の底に落とした。同調した子分を引き連れて維新の党に移り代表に収まった。今回、維新の橋下が仕掛けた『大阪都構想』の是非を問う住民投票では僅差だが反対派が多数を取って敗れた。既得権を守りたい、大阪府議、大阪市議の自民党から共産党まで全員が反対に回った。”呉越同舟”より”ミソ、クソ一緒”の表現がぴったりだ。『大阪都』になれば議員定数は減るし、選挙地盤が変われば当選も覚束無い。議員先生、己の身分を守るのに、形振り構わず、死に物狂いの奮闘。反対派は住民サービスの低下、バスの無料パスも有料になると高齢者を脅したキャンペーンを展開。その甲斐があって反対派の勝利。これで身分安泰”良かった、良かった””勝った、勝った”の万歳三唱だ。投票前、各社が行った世論調査では大阪都構想反対派が多数だった。賛成派劣勢とみた橋下は「負ければ政治家を辞める」と自ら背水の陣を宣言。維新議員を鼓舞したので五分五分の接戦に持ち込み、たった10741票0.8ポイント差で敗れた。橋下は宣言通り、大阪市長を12月任期まで務めて政界を引退、弁護士稼業に戻ると言明した。一方の疫病神江田は「大阪都構想という我が党の原点の政策が否決された以上、私が代表に居座る選択肢はない」と引責辞任を表明、江田は民主党との連携論者ゆえ、その流れを汲む松野頼久を後任に推した。江田は「明日から一兵卒になって執行部を支えていく」と、小沢がかつて民主党に入党した時と同じセリフを述べている。19日維新の党は両院議員総会を開き、代表に松野頼久を選出、松野は幹事長に柿沢未途を指名した。両者は『親民主路線』だ。民主党の岡田が「信頼関係を深め、野党第1党と第2党で協力していきたい」と早速秋波を送っている。一方大阪維新の国対委員長馬場伸幸以下の連中は『親安倍路線』だ。維新を創出したカリスマ的な橋下が去れば、松野では統率が取れまい。今後、安保政策や憲法改正問題などで両者が股裂き状態になれば党分裂の危機が訪れる可能性は大だ。最近の小政党の議員は政党交付金をせしめようと離合集散を繰り返している。正に泡沫党だ。尾羽打ち枯らした小沢一郎とアホウ山本太郎が背に腹は変えられぬとくっついたのはその典型だ。税金を食べるシロアリだ。方丈記の・・淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。・・・写真はケマンソウ(華鬘草)下はカラー