キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

煮ても焼いても喰えぬ

2017-03-12 10:03:39 | Weblog

 豊中市の森友学園に破格な値引きして払い下げた国有地騒動は連日テレビを賑わしていた。登場した顔触れが安倍首相と昭恵首相夫人だからメディアは欣喜雀躍、言い放なし、書き放なしの大騒ぎ。そこに鴻池祥肇自民党参院議員まで加わった。森友学園の籠池泰典理事長なる人物は胡散臭さく俗臭芬芬の代物。幼気な幼稚園児をオウムか九官鳥のように利用して『教育勅語』『五箇条のご誓文』などを暗誦させている。『教育勅語』に続き「安倍総理頑張れ」「安倍総理ガンバレ」「安保法制、国会通過良かったです」と声を合わせ、講演で来園した夫人を歓迎する。これをやられて感激のあまり、感涙にむせぶ図を各テレビ局が繰り返し放送していた。長年衆院議員、大臣、首相夫人で54歳にもなれば、苦労知らずの社長令嬢だったからでは済まされまい。況してや教育者でもないのに、籠池の口車に乗せられて『瑞穂の國記念小學院』(略字を使っていない)の名誉校長を引き受けるとは軽佻浮薄の謗りを免れまい。論語に『巧言令色、鮮し仁』とある。昭恵夫人は、これを『拳拳服膺スベシ』だろう。『教育勅語』を道具にしている籠池にはその精神の欠片も持ち合わせていない。彼が喋る内容は『嘘八分に実二分』だ、講釈師よりヒドイ。大阪府の現地調査に立会った籠池理事長、そこへ強妻がケイタイ片手に府職員の顔写真をカシャカシャと撮りながら、マスコミに垂れ込んだのはお前だろうと詰め寄って妨害する。これじゃ、とても調査は出来ぬと20分で引き上げたそうだ。勅語の通り『夫婦相和シ』だけはやっているが『恭儉己ヲ持ス』なんざ知らん振り。建築業者に3通りの契約書を作成させた。大阪府私学審議会向けに7億5600万円、国交省には補助金申請用として23億8464万円、関西エアポートに騒音被害用で15億5520万円、業者はこれが正規の契約書だと述べている。一方鴻池参議員事務所のメモが共産党の小池晃議員に渡され参院予算委員会では匿名にして質問させた。その夜、鴻池議員が記者会見、小池質問は俺の秘書が書いたメモだ、これが真相だとばらしたのが、土地交渉をしていた頃、籠池夫妻が事務所に訪ねて来て「これでお願いします」と細君が泣きながら、袋に入った金かコンニャクか判らぬが渡したので「政治家の顔を銭でたたくのか!」一喝、叩き返したと一芝居演じて見せた。国有地払い下げには財務省、国交省が、小学校の新設、開校には文科省、大阪府まで森友学園籠池理事長の思うままに協力しているのは誠に奇奇怪怪。魑魅魍魎が暗躍、真相は闇の中だ。籠池泰典、こいつは煮ても焼いても食えぬ代物だ、日本が食中毒を起こす。こんな手合いが教育に携わるなど以ての外。戦時中国民学校の修身で『教育勅語』を学び暗記させられた年代は現在81歳以上だ。鴻池議員は76歳(1940年生)だから小学校では学んでいない。

写真はヒメシデコブシ、下はダイカンザクラ(大寒桜)大島桜と寒緋桜の交配種。早咲き。