12月23日の草加市議会交渉会で、草加市内の小学校で生じた学校給食の異物問題について市長及び教育長などから聞き取りを実施しました。
今回の問題は、私のもとに保護者から情報提供があり発覚しました。草加市教育委員会からは何の公表も報告も無いため、議長と全会派団長による交渉会を開催し説明するよう申し入れたことで23日に実施されました。
教育長と上下水道部長からの説明によると、経緯は以下の通りです。
- 11月22日午後、当該小学校の給食室の水道水に白い異物が混入していることが確認された。
- 23日に保護者に通知し、11月25日から29日までの給食の提供を停止。
- 草加市上下水道部による簡易水質検査の結果は異常なし。
- 給食室に仮設水道管の設置と全水道管の洗管を実施。
- 上下水道部による成分分析の結果、水道本管内部のシールコート材と推定。人体には影響がないものとの報告を受ける。
- 対策として給食質の蛇口にフィルターを設置し、異物が混入しないよう対策を講じる。
- 上下水道部が学校周辺の水道管の洗管および調査を実施。
- 12月2日から給食再開
■混入理由は周辺工事の影響
上下水道部長によると、近隣でおこなわれた水道管の更新工事で、バルブ操作や洗管作業の影響によりシールコート材が給食室の給水栓に流入したものと推定されるとのことです。また、状況確認などを継続していくとのこと。
また、学校現場などは素早く対応したようで、情報をいただいた保護者からもそのようなお話しを頂きました。
■市町への報告なし
一方で、教育長の説明によると、給食が1週間も停止される事態が起きましたが、教育委員会から市長への報告がおこなわれていないことが分かりました。
たまたま今回は、人体への影響もなく、給食停止の1週間が個人面談による午前授業だったことで保護者や児童への影響も最小限となりました。しかし、万一の事態だった場合を考えると、市の情報公開や説明責任、危機管理体制などに危機感を覚えます。
今回の問題は、市全体の危機管理に対する不備を浮き彫りにしました。交渉会で教育長から謝罪がありましたが、今回の経験を教訓とし、より安全・安心で信頼できる市づくりを目指していく必要があります。