曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

カランダッシュ849

2015-05-14 22:51:46 | 文具
スイスの文具メーカー、カランダッシュの849というボールペンを持っている。

849はカランダッシュの中でも最もポピュラーな製品で、いろんな色、模様のバリエーションがある。僕のはメタリックブルーである。



カランダッシュは元々鉛筆メーカー。849の六角形断面は鉛筆からきている。先端へ向かって円形になっていく形状も、削って尖らせた鉛筆のようだ。が、細くなり始める位置が高すぎ。持つ位置も高くなるため、ペン先に力が入らない。ペン先が遠いのだ。

アマゾンのレビューなどで、書きやすいと書いている人が多いが、ここは強調しておかなければならない。六角形部分を持てばペン先が遠く、近くを持てば細くて窮屈だ。形状的には決して書きやすいペンではない。

だが、軸は金属製で非常に頑丈。ペン先だけ別体てはなく、端から端まで一個のパーツ、というか、金属を筒状に削りだしたもの。それだけ聞くと大雑把な作りのように思えるが、芯のガタツキがないので、工作精度は非常に高い。

普通の849の色は塗装なのだが、僕のメタリックブルーは蒸着。まるで青い金属を削り出したような質感である。

リフィルは「ゴリアット」と呼ばれる極太のもので、インクが非常に多い。一本で10キロメートルの線を書けるらしい。インクフローが安定していて、書き味もいい。ジェットストリームのような無抵抗な滑らかさではなく、ペン先を適切な速度で走らせる絶妙な摩擦がある。

ただし、太字だ。日本の油性ボールペンだとしたら、0.7~0.8ミリだろう。手帳に細かい字を書くときなどには向かない。

まとめると、精度の高さと全金属製の質感、書き味は素敵だが、持ちにくいのと線が太いのが欠点。買って損はしないが、使い道に困るかも?


なぜかクリップに隠れる位置にメーカーのロゴが。


スイス製で御座います。


弩級リフィル「ゴリアット」の先端。

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