昨日から曇りがちで雨になりそうな天気。この絵を見て思う事は明日の投稿に。。
賑やかな鳥の声が聞こえる。
春の新芽に数十の鳥が集まっている。
甘い香りがどこからか漂ってくる。
3月28日 桜待つ夜の手前に梅花香
4月5日 散る桜おい出で柿の青葉かな
谷崎潤一郎の最後の晩餐は牡丹鱧、永井荷風の最後の晩餐はカツ丼だった。まだ戦争中の昭和20年8月14日の岡山での再会が最後のお二人の宴、すき焼きだったという。師と仰ぐ永井荷風に谷崎潤一郎は紙と朱肉と浴衣を贈り、おそらくは自殺か放浪死を覚悟して空襲で焼け出され西へ西へと彷徨していた荷風を救ったに違いない。彼の創作の場を奪われた戦中からの晩年の境地は生きながら死ぬという立場に近かったと思う。断腸亭日乗には「笑うべきなり」という記載が何度か出てくる。