「私は、一〇〇年前から日本がやってきたやり方をふりかえってみて、その方式をわれわれの現在の環境にあてはめてみる価値が十分にあると思っている。なぜなら、ほんのひとにぎりの小さなグループの人びとが、驚くべき成果を産み出す原動力となった、若い知識労働者をモチベートする方法の一例が、明らかに、明治の歴史のなかにあるからである。」
ドラッカー 『知識社会への対話』p.47 1970年 日本事務能率協会編
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(わたしの考え)
平成維新はどこから始まったか?準備はすでに始まっているのか?
第一段階 思考枠組みの崩壊
第二段階 危機の共有
第三段階 外圧
第四段階 統治能力の低下、君主軽蔑
第五段階 内戦
およそこのような筋道で明治維新は起こった。ファシズムまでとはゆかないが、ある種の啓蒙主義が立ち上げられなければ、日本国がとことん貧窮(この2007年~2008年の為替差損で103兆円の国富が消えた)危機を経験するだろう。
仮に未来の私たちが新しい道に踏み出すとしたならば、専制的啓蒙によらずして、第一段階をクリアできないだろうとわたしは思う。
さらに言えば、実のところ、現役世代に貧窮している実感は無いのかもしれない。
しかしそろそろ気づいているとは思うが、増税なしには組織減量に本気度の足りない大きな政府(間接的公務員もふくめ170万人)は維持できない。生活の危機の実感は先送りされているだけだ。
なぜなら、当面この貧窮は若年層にかたよって分配(失業またはワーキングプア)されているからだ。貧窮は見かけ上家計のなかで吸収(預貯金の取り崩し)が行われている。このため市民は貧窮層に出会う事無く危機が隠蔽されてしまっている。たとえ危機の事実を知る機会はあっても、自分に突きつけられるまでは何事も起きていないかのようにふるまうのが世間の常なのだ。
明治維新と同じ順番に起こる訳ではないのだが、歴史的変化点が、一挙に吹き出すのは、①通貨切り下げゲームのさなか紙切れを掴まされた国家から世界の安定が崩壊してゆく。日本だけが桁違いに差損を被っている構図は、江戸時代の金銀交換比率の差損に似ている。輸出を守るためにカモにされた國は完全に国民と周辺国に見くびられる。②軍事的衝突(すでに起きてしまったが)まだ外交で弥縫できる可能性はある。しかし今タイで起きていることと朝鮮半島で起きている事は同じ覇権の周辺で起きていることを忘れてはならない。③外圧は明確に海で起きている。
経済と軍事を中心に考える従来の価値体系とは出自の異なる突然変異の啓蒙が必要なのだと思う。そうでなければ確実に戦争へと突入することで経済を刺激しようと言う共同の動機で過ちを起こしてしまう。
啓蒙とは何か、友愛ではない、今は尊王でも攘夷でも鎖国でもない。これまでの経済価値観とは全く異なる選択にある。
国籍離脱がキーワードとなる。
ドラッカー 『知識社会への対話』p.47 1970年 日本事務能率協会編
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(わたしの考え)
平成維新はどこから始まったか?準備はすでに始まっているのか?
第一段階 思考枠組みの崩壊
第二段階 危機の共有
第三段階 外圧
第四段階 統治能力の低下、君主軽蔑
第五段階 内戦
およそこのような筋道で明治維新は起こった。ファシズムまでとはゆかないが、ある種の啓蒙主義が立ち上げられなければ、日本国がとことん貧窮(この2007年~2008年の為替差損で103兆円の国富が消えた)危機を経験するだろう。
仮に未来の私たちが新しい道に踏み出すとしたならば、専制的啓蒙によらずして、第一段階をクリアできないだろうとわたしは思う。
さらに言えば、実のところ、現役世代に貧窮している実感は無いのかもしれない。
しかしそろそろ気づいているとは思うが、増税なしには組織減量に本気度の足りない大きな政府(間接的公務員もふくめ170万人)は維持できない。生活の危機の実感は先送りされているだけだ。
なぜなら、当面この貧窮は若年層にかたよって分配(失業またはワーキングプア)されているからだ。貧窮は見かけ上家計のなかで吸収(預貯金の取り崩し)が行われている。このため市民は貧窮層に出会う事無く危機が隠蔽されてしまっている。たとえ危機の事実を知る機会はあっても、自分に突きつけられるまでは何事も起きていないかのようにふるまうのが世間の常なのだ。
明治維新と同じ順番に起こる訳ではないのだが、歴史的変化点が、一挙に吹き出すのは、①通貨切り下げゲームのさなか紙切れを掴まされた国家から世界の安定が崩壊してゆく。日本だけが桁違いに差損を被っている構図は、江戸時代の金銀交換比率の差損に似ている。輸出を守るためにカモにされた國は完全に国民と周辺国に見くびられる。②軍事的衝突(すでに起きてしまったが)まだ外交で弥縫できる可能性はある。しかし今タイで起きていることと朝鮮半島で起きている事は同じ覇権の周辺で起きていることを忘れてはならない。③外圧は明確に海で起きている。
経済と軍事を中心に考える従来の価値体系とは出自の異なる突然変異の啓蒙が必要なのだと思う。そうでなければ確実に戦争へと突入することで経済を刺激しようと言う共同の動機で過ちを起こしてしまう。
啓蒙とは何か、友愛ではない、今は尊王でも攘夷でも鎖国でもない。これまでの経済価値観とは全く異なる選択にある。
国籍離脱がキーワードとなる。