『90×90cmの1聖地墓地で花壇のあるお墓を!』という、お客様のご要望をかなえるべくデザインさせていただきました。
広い墓地では容易に花壇を作れるのですが、京都のお寺ではスタンダードな1聖地墓地では、本来お墓を建てるスペースしかありませんので難易度の高いご依頼です。
ここは墓石デザインの腕の見せ所ということで、このお墓を製作した当時は、ホント寝ても覚めてもこのお墓の青写真を頭の中で考えていました。
完成したデザイン墓石は、まるで『boseki』や『ohaka』とローマ字表記した方が、シックリくるような趣のある『お墓』になりました。
巻石のデザインにも、赤い御影石を用いて施主様のお宅にあったレンガ調の花壇のイメージを少し取り入れてみました。
花壇に植えた草花が枯れにくいように、花壇内の土は巻石基礎工事と納骨棺の間の隙間を通して地面に繋がっていますので、地中からの湿気を吸い上げる工夫をしています。
正面文字の『南無阿弥陀佛』は、やはり縦書きにしたいと思いまして、洋風墓石の竿石部分を縦長にしました。
また棹石部分を縦長にしますと、お花が咲いた時に文字との間隔も丁度良くなると思います。
オフィス石太郎
京都市南区西九条蔵王町11
電話 075-693-7345