先月、母校龍谷大學仏教史学科(私は佛教学科卒)が主催する
靖国問題シンポジウム2015
いま、「戦争と靖国」を考える
というものに久し振りに参加した。
ほとんど、「傍聴」しただけだったが、パネラーが2~3人いて
私の知り合いで龍大の教員が司会進行を勤めていた。
ひとこと感想・・・「非常につまらなかった」です。
TVのコメンテーター等の発言とそう変わらなかったし、
TVのコメンテーターのそれよりもより「狭義的」な発言ばかりだった。
批判ばかりで前向きな提案は無かったし、若い学生から発言を聞くことはほとんど無かった。
パネラーの歴史誤認も見られた。(単なる意見の相違ではなく、事実誤認)
何年か前に参加したときよりも良くなかったなぁ~。
さてさて・・・
ここからは私感。「靖国神社」には、二つ問題があると思っている。
元来「靖国神社=(旧)東京招魂社」は、
国内における騒乱で死亡したものについてのものであり、
大村益次郎の発案のもと明治天皇の命により、建立された。
その後は拡大解釈されていき「日清・日露戦争」の殉死者も祀られることになり、
第一次世界大戦の殉死者も自然な成り行きで祀られることとなる。
ここまでは私は問題ないと思っている。
問題は「第二次世界大戦」それも日本の雲行きが悪くなり、
靖国を精神的支柱とし出してからだ。
そして、「敗戦(終戦ではなく)」を迎え、1985年まではどこの国々も批判はしていなかった。
二つ目の問題は、1979年4月にA級戦犯の合祀が公になってからだ。
私が問題にしたいのは、「海外侵略」及び「その戦争を支持したもの」を祀るのは
靖国神社創建目的の歪曲であり、明らかな一神社の戦争利用に他ならない。
そして、「反靖国」という人種に答えるようにして靖国神社の見解はかたくなだ。
靖国神社は右翼の総本山ではない。
一宗教施設では抱えきれないくらい大きな問題に一件見えて、論争の内容は「空虚」だと思う。
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