日本もそうですが世界各国は「財政出動」を積極的にして
「経済の下支え」をしております。
今、ケチることはいけないと思いますが、この混乱がいつまで続くのか考えると
「大盤振る舞いして大丈夫か?」と老婆心ながら心配しております。
しかし、IMF(世界通貨基金)が公表している「WEO(世界経済見通し)」に
よりますと、今年に入ってからワクチン接種のニュースが頻繁に出るように
なってから、かなり明るい内容となっているようです。
『政府支援とワクチンが経済活動を活性化させる見込み』
※溜池通信から引用
WEOで出しているGDP(国内総生産)見通しでは
世界全体で2021年+5.5%、先進国+4.3%、アメリカ+5.1%
ユーロ圏+4.2%、日本+3.1%、新興国+6.3%、中国+8.1%
インド+11.5%などなど
今年の経済の見通しは明るいとしている。特にアメリカ経済の上方修正は
目立つようですが、日本から見ていて新型コロナに関して、
まだまだ「野放図」の様に見えてしまうのは私だけ?
アメリカの新型コロナの被害状況を見てみますと・・・
2/3現在で感染累計は26,431,799人、死亡累計は446,744人なのですが
この死亡者数は第二次世界大戦のアメリカ人死亡者数である405,399人を
上回ったそうである。しかし、経済は好調!!
同じ時点での日本の感染者は391,626人、死亡者数は5,794人である。
感染対策が両国に大きな隔たりがあり、感染者、死亡者に反映されていると
思いますが、経済活動に関しても同様のことが言えるのでしょうか?
よく「コロナ対策よりも経済回せ!」、「コロナはインフルより軽症」と
言っている方々にはアメリカの死亡数と経済の伸張を総合してどう考えるのか?
ご意見を伺いたいものですが、私自身は「瀬踏み派」なので
『完全制圧後』とは言わないもののワクチンの有効性を見極めてから
経済の本格稼働して欲しいものです。
『集団免疫』に関して言えば、国民の約50%超の接種率がある
イスラエルでさえ、当局は「集団免疫を獲得したとはまだ言えない」とのこと。
今現在、日本の接種者数は0人。集団免疫とはほど遠い。
「一度、感染した人には免疫ができる」という話しも、一度感染した人も
二度、三度感染したことが報告されているのでワクチン接種でしか
獲得出来ないと言うことだろう。また「変異種」である「アフリカ型」、
「イギリス型」もワクチンとの相性もどうなのか、またまた「人種」での
ワクチンの効き目はどうなのか?という問題もどうやら今年いっぱい掛けなければ
払拭出来ないだろう。
ともあれ、巣籠もりであってもそれなりの需要はあり、経済全てがストップして
いるわけでは無く、GAFA+MS(Google・Amazon・Facebook・Apple+マイクロソフト)の
好調は株式市場を牽引し、また製薬会社の一部も「ワクチン効果」で好調のようである。
しかし、街中にある一般小売業の打撃な深刻で、この部分に関しては国の
財政出動を的確にしてもらわないと、この業界の回復は「ボディーブロー」の
様に後引くダメージとなって経済の足かせとなることは
過去の経済危機からすでに学習していることだ。
まず、それぞれが今なにが出来るのか、しない方がいいのか引き続き
考えていきたい。_(._.)_