スイスは確かに永世中立国です。
ヨーロッパのど真ん中でその誓いを守っています。
日本人の「一国平和主義者」には時折、
『スイスのように永世中立国になれ!』てなことを言う人がいます。
この発言の内容は「武器を持たず、どこの国とも軍事同盟を結ばず」
ということが含まれます。
ちょいとね、そこが違います。
スイスというのは、自国の軍隊を持ち「予備兵」もある国です。
この様な体制を『平和・重武装中立国家』といいます。
「自国民を守るならば、生死もいとわない」という立場です。
スイスはヨーロッパの真ん中ですので、いざという時には意図せずとも
戦争に巻き込まれるのは自明の理でしょうから、
「軍事同盟は結ばないが、自国を犯すものであれば容赦はしない」
ではでは、日本はどうでしょうか?
極東とは言いながら、いわゆる『民主主義の最前線』と言って良いでしょう。
日本がこのまま民主主義を望むならば、「朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)」や
「中華人民共和国(中国)」が近くの民主主義国である「中華民国(台湾)」や
「大韓民国(韓国)」が『共産化』あるいは『独裁国家』になっては困るでしょう。
もし、「大韓民国」や「中華民国」が共産国や独裁国家になったら、
日本はどうすれば良いでしょうか?
その時はもはや「一国平和主義」では済まされません。
日本が民主主義を信じるならば、「対共産化」、「対独裁国家」から
自国を守らなければいけません。
私は『抗戦主義者』ではありませんが、やはり自国は自国民が守るのは当然でしょう。
当初、「アメリカ合衆国(アメリカ)」と『安全保障条約(軍事同盟)』を結んだ際の
日本側の狙いは「しばらくは日本が軍備に予算を割く余裕は無いので、
経済が立ち直ればアメリカは用済みになる」。
この様な見解にまま、日本は経済立国となり、「もはやアメリカは用済み」に
なったはずだが、『過保護の子は、甘えん坊になる』というようなわけで、
安全保障に関してなんの覚悟もなくすくすくと育ってしまった。
いま、改めて「自国のことは自国民で・・・」という覚悟が必要なのではないかと
思うのですがいかがでしょうか?
敵基地攻撃能力、サードミサイル、ミサイル開発、空母保有、ニュークリアシェアリング、核武装など、日本独自の防衛力向上を考えておく必要があります