日本のマスコミは「これはロシアと北朝鮮の本格的な(軍事)同盟だ」と泡立っていますが、北朝鮮はロシアのことを「頼みの綱」と思っていると思うが、ロシアはそうでないだろう。いま現在はウクライナに兵力を集中しいるし、その影響で国内を沈めることに躍起になって、不穏分子の粛清に忙しい。いつ暗殺を含む政権転覆があってもおかしくない。先日、ロシア国内で演説した映像が流れたが、憔悴の色は隠せないようだった。なにしろ、誰も信用できないと本人は思っているだろうから。ひとたび政権が傾き始めると、政権という船の中にいる「ネズミたち」は一斉に逃げ出すだろうし、政権に止めを差す存在になりかねない。
そんな状況だから「ある程度の技術協力はしても、そっちが攻められても我が国(ロシア)としては、そこまでが手一杯です。」と。日本史においても世界史においても、日本史では友好国が攻められても自国に余裕がない場合は国境まで兵を進めて、睨みをきかせるだけで終わりということもある。さらには義理堅く参戦する例は近年では少ない。第二次世界大戦においてアメリカは連合国側に物資支援を援助していたものの国内から参戦反対があるので、その意志はなかったと言われる。それがパールハーバーで一気に国内世論が傾いただけのことで、今回のことで言えば北朝鮮との国境を越えてロシア領に第三国が侵攻したり、ロシアの有力な基地に攻撃が無い限りロシアは北朝鮮を見放すだろう。関心があるとすれば「北朝鮮後の朝鮮半島の勢力図」だろう。しかし、それもウクライナ戦争の進み次第であって「口は挟むが実力行使出来ず」ということが予想される。
プーチンがウクライナとの収束条件として掲げたことは到底ウクライナ側、西側には飲めるものでないが、「プーチンの弱さ」がでてきているのではないか?と思わせる。いづれにせよ、ロシアはウクライナが一段落しないと何も出来ないのは事実である。