トップ画像は「真珠湾攻撃」のものです。太平洋戦争が封を切られた瞬間であります。で、お題目が「ロシアをあまり刺激すると…」になっていて「どんな関係?」と思うのは無理もございません。ハイ太平洋戦争の遠因はアメリカが日本への石油輸出を絶ったこともあります。石油を求めて日本軍は南進して東南アジアに石油を求めていきます。同時に禁輸処置をした大国アメリカに対して「一泡吹かせてやろう」と宣戦布告前に真珠湾攻撃をして、その後の東京裁判でも問題になりました。
…このままだと太平洋戦争の話しに終始しそうなので本線に戻しますと、今西欧諸国は日本を含めてウクライナに対する軍事物質の供給やロシアに対して経済制裁をしています。軍事物質の問題は「間接的戦闘参加」になっていると言われても仕方の無い状況だと言うこと、資金支援をするとその資金で「傭兵」を雇うとすれば、それがウクライナの判断であっても、さらなる戦争協力になってしまうということ。もし、今後ロシアが東部戦線からさらに侵攻して中央部さらに西部にまで侵攻してウクライナ国土の大半を占めるような勢いを出してくると、西欧諸国はどう協力するでしょうか?ロシアはその前に話し合いで「手打ち」をするでしょうか?「大ロシア主義」、「ソ連復興」、「失地回復」をめざしてクリミア半島の事実上の国土化からこの問題は始まってこのことを国連始め西欧諸国は結果的に何も出来なかった。これに味を占めたロシアは今回の行動に出たわけで、そう易々と「手打ち」するとは思えません。
「経済制裁」はその効果が現れるのは半年後、一年後といわれていて、評論家によれば、現在のロシア国内の物価上昇や輸入品の品不足は「貧困を経験したロシア国民は慣れっこ」とも言われています。ロシアから石油や天然ガスを輸入している西欧諸国はこれを禁止するといわれていますが、西欧諸国もどこまでガマンできるかもロシアは計算に入れているかも知れません。通貨ルーブルも「経済制裁」発表後、一時的に低迷した後は息を吹き返しているようです。これはロシアの絶大な地下資源の輸出は西欧諸国だけでないことを表していますし、ポーランドは「止められては困る」といってEUの中で一致した行動に出られません。なにしろEUは原則「全会一致」で政策をするそうなので一国だけでも「反対!」といってしまえば実行出来ないのです。そうすると例えばポーランドに対してロシアに変わるエネルギー供給先を提供しなければならない。これはあまり現実的でない。なにしろ、他のドイツを初めとする国々もロシアからの輸入を絶ってしまえばあとはひたすら「ガマン比べ」なのですから。
もし、さらなるロシアに対して強烈な制裁をするとしたならば、まっこれはあり得ませんが「国連の常任理事国から非常任理事国への格下げ」などを行うとロシアの世界に対する影響力は格段に落ちてしまいます。となると、太平洋戦争前の日本が「国際連盟脱退」したように、自分から国際舞台から降板して「ハチの一刺し」どころか「戦略核を含む核の使用」も考えられ、もう「第三次世界大戦」は免れないでしょう。そうするとこの地球の存亡もかかってきて「どの生物も生きられない星」になってしまうでしょう。(ゴキブリは残るかも知れませんが…)アメリカ、イギリスなどはロシア国内の切り崩しをしているのかも知れませんが、それも時間が掛かるかも知れません。またロシア国内が混乱すれば、軍部の反乱や暴動などで「ロシア発の世界的混乱」を引き起こすかも知れません。
人間には「智恵」があります。それをフルに発揮し、未来を予想し「最善の方法」を選択しなければ成りません。
私が思うにロシア軍自体「侵攻の長期化」は予想外で内部では「厭戦ムードが漂っている」ともいわれますが、ウクライナとて、そう抵抗が長期にわたって出来るわけではないと思います。そうすると西欧諸国(NATO)に「派兵要請」するかも知れません。ここは早急に「手打ち」をしないと『地球的危機』に即座に発展するので、慎重に大胆に話し合いを進めて欲しいと思う。