一日一トライ~”その記憶の記録”

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1⃣‐17.ブルガリア「ソフィア編」(5/10)~リラの僧院 その3.奇遇な再会 6/13~17

2024-03-06 09:00:00 | 1⃣東欧・中欧一人旅編

 6/16(日)、朝から快晴の天気です。ソフィア滞在も3日目、最後の日です。ソフィア中央駅及び中央バスセンターに行き、またホテル近くを通り、美術館へ行こうと計画しました。駅まで地下鉄で2区間です。

 

 駅及びバスセンターを見て、来た道と1、2本隔てた電車通りを美術館に向けて歩きました。テーマは、カラフルな電車、バスなどを写真に撮ることです。リスボンの電車ほどではありませんが、レトロで懐かしさを感じます。時折、交差点などで電車の来るのを待ったり、音が聞こえたら振り向いて撮ったりといった感じで南に下がっていました。 
 ある小さな交差点で写真を撮っていました。その時です。信号が青になると、ショルダーバックを左肩にかけ、私を見ながら進んで来る人がいます。

 そう、リラの僧院の帰りのバスで会ったドイツ人なのです。僧院からリラ村までマイクロバスでしたが、リラ村で大型バスに乗り換えました。その間、ずーっと私たちと話していたのです(彼は途中のバス停で降りてしまいましたがー)。きっかけは、彼から私たちに英語で話しかけてきました。日本の文化や歴史、文学、日本人気質などについて大変造詣が深い!のです。日本に4回行ったことがあり、北は札幌、南は沖縄まで旅行しています。東京をはじめ、鎌倉、大阪、京都、成田などスイスイと地名がでてきます。文学では、三島由紀夫の世界に傾注し、切腹の話をしていました。関連し、日本兵がミンダナオ島で、最後は降伏しないで自害した話なども。スゴイ!「武士道」に心ひかれるようです。吉川英治の「宮本武蔵」は全巻呼んだとのこと。また大江健三郎氏のことも。 また、日本の習慣、食などもよく知っている、と感心したほどです。 

 2人で、感動の握手をし、お互いの再会を喜びあいました。彼曰く、「あの日途中でバスを降りたのは、家内を空港まで迎えに行ったのだ」と。駅近くのホテルにいること、今買物の帰りだなどなど。私の旅程の、明日ソフィアからベオグラードへ、ミラノ経由で行くことも覚えていてくれました。別れる時、彼日本語で「アリガトウ!」と。私は「ダンケ、ダンケシェーン!」と握手。ハブア ナイス トリップ!と声をかけ合いそれぞれの道をー。写真を、と考えました。呼び止めて正面から撮る必要はありません。私の心の思い出を少しでも長く持ち続けるためですからー。

 

 バスの中でズバリみんなの年齢を問われましたので、私も彼の歳を聞くと86歳。左足関節がイタイといっていたが、頭脳明晰、多言語明瞭、体の動きは緩慢になっているようですが、まだまだ元気で旅行ができることはすばらしいなあと思いました。この年齢は、第2次大戦で少年~青年時代、少年兵の経験もありヤ。私も彼と同年齢になっても、気力と体力を維持できたらなアと思いました。



 6/16(日)、6:00頃、夕食を食べに中心部に行きました。今日はデモがあるという。1か月前、ソフィアのデモのことが新聞に出ていました。ライブのやった広場を交通規制して場所にデモ隊が大勢集まってきていました。

 もちろん、私は遠くから観察するだけです。「君主危うきに近寄らず」で。周囲には、警察が要所要所にいますが、物々しくはありません。その国はその国の諸事情があって今日に至っているのですから何んともいえませんが、良い方向に改善・発展していくことを願うばかりです。

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