スペインのバレンシア地方に、「ソカラトタイル技法」というのがあります。これは、15~16Cに開発されたもので、家の天井の梁と梁の間を埋める木の板の代用品として、木材に似せた感じに作ったということです。粘土からタイルを作り、素焼きしたタイルに化粧土(エンゴーべという)を掛けた後絵付けし、焼成します。その後、サンドペーパーをかけて古い感じの色を出しました。
スペインのタイル(ソカラトタイル技法) 10×10cm
ソカラトタイルの技法で作成した作品は、表面がざらざらしています。この手法の場合、釉薬がかかっていませんので食器には向きません。