文（ふみ）を書く

高田郁さんの著作を読んでからというもの、すっかり時代小説の面白さに目覚めたここ最近。
また新しい時代小説に出合いました。

「梨の花咲く　代筆屋おいち」　篠　綾子

主人公は16歳の「おいち」
突然姿を消したいいなずけをさがしに、一人で江戸へ出てくる勇気ある少女です。

　　　　　

偶然出会った占い師の老人の家に身を寄せることになる、おいち。
字が美しく、人の心をよみとる才があるおいちは、代筆屋を始めることに…。

文（ふみ）を書く。
文を書きつける紙や筆を選ぶ。
なんとも心豊かな世界。

読んでいて、江戸の紙のお店に行ってみたくなりました。

文がきっかけで、人の心がホロホロととけ、本当の思いに気付くところがよかったなあ。
人情味あふれる時代小説の新シリーズ、こらからが楽しみです。

しかし、主人公のおいち、16歳にしては大人っぽく、しっかりしている。
江戸時代の16歳って、今の16歳より大人なのかなあ～？！

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