ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

インプロヴァイズの練習は、結局、絶え間ない緩やかな作曲

2022-05-27 17:38:39 | Weblog

インプロヴァイズ、あるいはアドリブの練習は、
結局、絶え間ない緩やかな作曲だと僕は思います。

レッスンとなると、フレーズを教えたり、
それを一緒に練習したり、と言うのがレッスン、ということになります。

特にジャズの場合、コードチェンジに従い、スケールを変えることが要求されるので、
そうするしかない、という面もあります。

覚えたフレーズを数珠繋ぎにして弾く練習というのは、
最初の段階では、ある程度いたしかたなく、
「それでは、ソロのストーリー性は、うんぬん」という議論もありますが、
そこまで多くを最初は望めないので、なんとかそういうことを繰り返すうちに
だんだん、なんとかなっていく、というのが現実なんだと思います。

また、あるフレーズを覚えても、そこにつながるストーリーができないと
覚えても弾く気にならず、なかなか本番で弾けないのが実情です。

僕は、アドリブの練習というのは、絶え間ない、緩やかな作曲なんだと思います。
フレーズを覚えたら、その前後をどう穴埋めするか?考えるのも作曲。

ちょっとリズムを変えたり、ワンフレーズを、始める音を変えて展開していくのも、
作曲。

恥をかかないように、1コーラス作り込むのもやっぱり作曲。

で、本番だったり、友人とのセッションで、それをご披露する。
腕自慢ですね。まあ、ぶっちゃけそんなものでいいのだと思うのです。
だから、セッション大会は、大事だと思っています。
日頃の成果を披露することが、日々の音楽生活のゴールですから。

で「今度は見ていろ」と緩やかな作曲とそれをちゃんと弾くことに勤しむ。

だから、インプロヴァイズ、アドリブの練習というのは、
「あれもいける可能性がある」「こうも出来るな」と発見しながらの
絶え間ない緩やかな作曲なんだ、と思うのです。

止まってもかまわないし、ゆっくり考えても、かまわないし。
本番では、できないことをゆっくり考えることができます。
何度も繰り返して確認することもできる。

それをめんどくさい、と思わず、ついのめり込む人。楽しいと思う人。
そう。そういう人が「はい。趣味は音楽です」と言えるんじゃないでしょうか。






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