インプロヴァイズ、あるいはアドリブの練習は、
結局、絶え間ない緩やかな作曲だと僕は思います。
レッスンとなると、フレーズを教えたり、
それを一緒に練習したり、と言うのがレッスン、ということになります。
特にジャズの場合、コードチェンジに従い、スケールを変えることが要求されるので、
そうするしかない、という面もあります。
覚えたフレーズを数珠繋ぎにして弾く練習というのは、
最初の段階では、ある程度いたしかたなく、
「それでは、ソロのストーリー性は、うんぬん」という議論もありますが、
そこまで多くを最初は望めないので、なんとかそういうことを繰り返すうちに
だんだん、なんとかなっていく、というのが現実なんだと思います。
また、あるフレーズを覚えても、そこにつながるストーリーができないと
覚えても弾く気にならず、なかなか本番で弾けないのが実情です。
僕は、アドリブの練習というのは、絶え間ない、緩やかな作曲なんだと思います。
フレーズを覚えたら、その前後をどう穴埋めするか?考えるのも作曲。
ちょっとリズムを変えたり、ワンフレーズを、始める音を変えて展開していくのも、
作曲。
恥をかかないように、1コーラス作り込むのもやっぱり作曲。
で、本番だったり、友人とのセッションで、それをご披露する。
腕自慢ですね。まあ、ぶっちゃけそんなものでいいのだと思うのです。
だから、セッション大会は、大事だと思っています。
日頃の成果を披露することが、日々の音楽生活のゴールですから。
で「今度は見ていろ」と緩やかな作曲とそれをちゃんと弾くことに勤しむ。
だから、インプロヴァイズ、アドリブの練習というのは、
「あれもいける可能性がある」「こうも出来るな」と発見しながらの
絶え間ない緩やかな作曲なんだ、と思うのです。
止まってもかまわないし、ゆっくり考えても、かまわないし。
本番では、できないことをゆっくり考えることができます。
何度も繰り返して確認することもできる。
それをめんどくさい、と思わず、ついのめり込む人。楽しいと思う人。
そう。そういう人が「はい。趣味は音楽です」と言えるんじゃないでしょうか。
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