僕は、近年、腑に落ちないことがあります。
これは生徒諸君とは、関係ないかもしれないけど。
プロならライブをするとき、最低限お客様にお越しいただく為の努力をしよう、
と言う提案をしたいと思います。
先日、ある京都の老舗ライブハウスにいった時のことです。
ライブの終わる時間にチラシを持って訪ねると、どうも妙に静かです。
キャパ100人はある場所なのですが、「今日どうだった?」と
聞くと「お客さん、一人」と言うのです。
出演させる方も方だけど、シャアシャアと出演する人もどうなのか?
入り口の机に、グッズが広々と並べられているんです。
妙な気分だった。
やはり、他に京都にミュージシャンが立ち上げて2年。
良心的なライブハウスがあります。
プロと称する音楽家が5人で出演してお客さん3人。(しかも招待客)
流石に友人に声をかけるぐらいしても、もう少し集まるだろうに。
逆に僕の友人たちは普通の会社員が集まり、ライブをします。
会社の同僚にメンバー全員が声をかけ、結構な人が集まり、
打ち上げと称して交流を深め、それもまた、ライブハウスを潤したり、
暇な時には、フラッとそのお店に寄ったり日常の営業を支えます。
僕は、自分のライブは、自分の演奏ももちろん気になりますが、
長いことリーダー業もやって来たので、やはりお客様にお越しいただくことが、
一番、気になります。そうでないとやはり様々な人に迷惑がかかるからです。
共演者に迷惑がかかる。ライブハウスに迷惑がかかる。
プロと称する人たちが出演することで、ライブハウスが潰れることがあってはならない。
ちょっと聞けない演奏をして当たり前、
でも最低限の努力はしようよ、と思います。
京都は、かつてフォークブームを作り、ブルースブームを作った土地です。
日本で一番、文化を発信してきた伝統のある街。
京都から全国に感動を発信することを忘れては、先輩たちに恥ずかしい。
と、京都に住むものとして、思うことがあります。
********
生徒の皆さんへ。
僕は、発表会をするのは、そう言うことのシミュレーションだと考えています。
元々、音楽を人前で演奏することは、多かれ少なかれ、多少でもお金をいただけば、
対価をお返しするのが、筋だと思いますし、
だから、自分の友達とか、親とか、全く知らない人とか、
聞かれると恥ずかしいと自分が思う人にこそ、聞いていただいて、
そして感動していただくために、努力するのが本筋だと思うのです。
うちの生徒さんには、その気持ちをわかっていただきたいと思います。
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