ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

ライブをするなら、お客様に来てもらうことを考えよう

2019-11-13 02:35:53 | Weblog

僕は、近年、腑に落ちないことがあります。
これは生徒諸君とは、関係ないかもしれないけど。

プロならライブをするとき、最低限お客様にお越しいただく為の努力をしよう、
と言う提案をしたいと思います。

先日、ある京都の老舗ライブハウスにいった時のことです。
ライブの終わる時間にチラシを持って訪ねると、どうも妙に静かです。

キャパ100人はある場所なのですが、「今日どうだった?」と
聞くと「お客さん、一人」と言うのです。
出演させる方も方だけど、シャアシャアと出演する人もどうなのか?
入り口の机に、グッズが広々と並べられているんです。
妙な気分だった。

やはり、他に京都にミュージシャンが立ち上げて2年。
良心的なライブハウスがあります。
プロと称する音楽家が5人で出演してお客さん3人。(しかも招待客)

流石に友人に声をかけるぐらいしても、もう少し集まるだろうに。
逆に僕の友人たちは普通の会社員が集まり、ライブをします。
会社の同僚にメンバー全員が声をかけ、結構な人が集まり、
打ち上げと称して交流を深め、それもまた、ライブハウスを潤したり、
暇な時には、フラッとそのお店に寄ったり日常の営業を支えます。

僕は、自分のライブは、自分の演奏ももちろん気になりますが、
長いことリーダー業もやって来たので、やはりお客様にお越しいただくことが、
一番、気になります。そうでないとやはり様々な人に迷惑がかかるからです。
共演者に迷惑がかかる。ライブハウスに迷惑がかかる。

プロと称する人たちが出演することで、ライブハウスが潰れることがあってはならない。

ちょっと聞けない演奏をして当たり前、
でも最低限の努力はしようよ、と思います。

京都は、かつてフォークブームを作り、ブルースブームを作った土地です。
日本で一番、文化を発信してきた伝統のある街。
京都から全国に感動を発信することを忘れては、先輩たちに恥ずかしい。
と、京都に住むものとして、思うことがあります。

********
生徒の皆さんへ。

僕は、発表会をするのは、そう言うことのシミュレーションだと考えています。

元々、音楽を人前で演奏することは、多かれ少なかれ、多少でもお金をいただけば、
対価をお返しするのが、筋だと思いますし、
だから、自分の友達とか、親とか、全く知らない人とか、
聞かれると恥ずかしいと自分が思う人にこそ、聞いていただいて、
そして感動していただくために、努力するのが本筋だと思うのです。

うちの生徒さんには、その気持ちをわかっていただきたいと思います。




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