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忙しくなるのはつばめだけではない。86歳になる母が忙しくなる。ヘビやカラスから雛たちを守る”ザ・ガードマン”になるのだ。杖兼用の棒を持ち、つばめの異常警戒音を聞くと出動する。気持ちは急ぐのだが、足が痛く思うようにならない。ヘビの青大将君も、離れた電柱に登り、電線を渡り、屋根に移り、ようやく巣に近づくのだ。まさに命がけである。昨年8月12日には母だけでは対処できず、私と妻にも出動要請があった。妻の指揮の下、2m位の大きな青君がつばめの巣に頭を入れる寸前に、尾っぽを掴み思い切り強く引っ張り出した。雛たちは危うく難を逃れたが、怒った青君は私の素手に噛み付いて逃げて行った。血は出たものの大したことはなかった。
糞害に憤慨しながら糞の始末に奮闘する父を傍目に、2羽のつばめは今日も元気に飛び回っている。
お互いに頑張りましょう。