個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

深刻な学力低下(原因)

2017-05-08 12:31:34 | 教育問題
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

ではどうしてこれほど学力が低い子どもが増えているのでしょうか。これについてはできるだけ多くの小学校の先生たちとお話させていただき、もっと深く考えたいと思っていますが、現時点で大きな原因だと思われるものについて書いていきます。

まず思いつくのはニュースなどでも目にすることが多くなりましたが貧困の問題です。家庭も複雑で勉強しやすい環境でないケースも多く、学習塾に通うこともできないため、学力がどうしても低くなってしまうというのです。もちろん大きな問題であるのは間違いないのですが、私が指導してきた子どもたちは中学生になってからは塾に来てくれていました。その時点ですでに学力がかなり低いのですから、もっと前の段階で差がついてしまっているのです。小学校の低学年で学習塾で勉強している子どもは決して多くありません。そう考えると、塾に行けるか行けないかはそれほど関係ないのです。

では小学校に問題があるのでしょうか。小学校に関してはいくつか気になる点があります。1つは宿題のことです。すべての小学校を調べたわけではないですが、たとえば算数の計算ドリルを宿題に出した場合、解答も一緒に渡している学校が多いのです。解答を写してはいけませんよという指導はもちろんしているでしょうが、それを守らずに写している子どもはたくさんいます。2つ目は授業が成立していない学校・クラスがあることです。どこまで因果関係があるかわかりませんが、先ほどの例の生徒たちが通っていた学校の多くはいわゆる学級崩壊がおきていました。クラスがまるで動物園のようで授業になっていないと言う生徒もいました。学校の授業や宿題だけが勉強手段の子どもにとっては、ここが崩れてしまっては適切なレベルの学力に達することができませんよね。

小学校に何か問題があるのは確かなことだと思いますが、それだけではここまでの学力低下の説明がつきません。私が最初にこれらの子どもたちと出会った時の疑問は、「なぜ中学生になるまで対策をとっていなかったのだろう」ということなんです。その答えも、保護者の方々と話していくにつれてだんだんとわかってきました。対策をとっていなかったのは、対策をとる必要がなかったと思っていたからなのです。つまり、子どもの学力がそこまで低いと気づけていなかったのです。宿題は答えを写していますし、学校側から特に厳しいことを言われてなかったとしたら、子どもの勉強を直接見ていないと気づかないのは仕方がないかもしれません。今の子どもたちの学力低下の問題で特に気になるのが国語力といいますか、まず言葉を知らないですし、当然文章を読むことが苦手です。ですから、国語の問題はもちろん、他の科目についても問題の意味をうまく理解できず、答えることができないのです。子どもとの話す時間が多ければこういったことにも気づいてあげることができるかもしれませんし、子どももいろんな言葉を覚えることができたかもしれません。子どもとの関わりの時間が少なかったというのも大きな原因の1つだと考えます。

ONE-SのHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深刻な学力低下(現状)

2017-05-06 19:12:32 | 教育問題
こんばんは。
堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

算数でよく見るこんな問題があります。
「80円の鉛筆を6本買いました。500円払うとおつりは何円ですか?」
これをご覧になっている方は全員答えはわかると思いますし、少なくとも小学生の高学年にでもなればだれでもこれくらいの問題なら解けるだろうと思われるでしょう。教育現場いにいる私も7~8年前まではそう思っていました。なぜなら、私が指導してきた生徒は全員が解けていたからです。

しかし、何人かの方から相談を受けたり、実際に入塾してくれた生徒の中にこのレベルの問題が解けない中学生と出会い自分の認識が間違っていたことに気づきました。子どもたちの学力低下が問題視されだし、私も指導をしていきながら年々下がってきているかもと感じていましたが、その想像をはるかに超えるほど現実は学力が低下しているのです。正確には、全体の学力が下がっているというより、必要なレベルに到達していない子どもの人数が増えているということです。

上の問題の説明には、本物のお金を用意して買い物ごっこのようなことをして理解してもらいました。小学生ではなく、中学生にこのような勉強を教えたのです。そしてこのレベルの学力の子どもが、各学校にある一定の人数が存在していることがわかりました。驚きと同時に、疑問と不安で頭がいっぱいになりました。
「小学校ではどんな勉強してきたのだろうか?」「なぜこの学力のまま、中学生になるまで対策をとらなかったのだろうか?」「この子たちがこのまま中学校を卒業しても、この先社会で生活していけるのだろうか?」

私ができることは、とにかくこの子たちが勉強することを諦めてしまわないように、この子たちに合った勉強のカリキュラムを作成し指導していくことだと思い、現在も続けております。どの生徒も進むペースは違いますが、確実に前に進めていくことができています。それだけにやはり、「もう少し早く気づいてあげれていれば」と悔しい気持ちになります。

ONE-SのHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それぞれのペースで

2017-05-05 11:02:44 | 教室から
こんにちは。
堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

昨日は適度に休みをとることがより良いパフォーマンスにつながり、それを維持するために生活をコントロールすることが大切だという話をさせていただきました。

子どもたちにとっての勉強も、これと同じだと思います。勉強に集中できる時間は個人差はありますがらそれほど長くはないでしょう。平均して1〜2時間というところでしょうか。ですからそれ以上勉強を続けても、能率はよくありません。特に勉強の習慣がついていない子どもにとっては、頭が疲労しきっています。勉強してもしても覚えられない状態になってしまいますので、さらに勉強がしんどくなってしまい悪循環です。

受験生となる中学3年生が一番困るのは、まさにこの点です。特に夏休み前になると、学校でも受験モードになる生徒が増え、勉強しなければいけないなという雰囲気になります。さあ、自分も頑張ろうと思い勉強をし始めるのですが、すぐに集中が切れて休憩してしまい、そのままダラダラ過ごし寝る前に、今日も勉強あまりしなかったなーと反省するのです。保護者の方も、そんなお子さんを見て、また勉強せずにサボってばかりいる!と思って、「ちゃんと勉強しなさい!」と怒ってしまうのです。

集中が続かないときは、10〜15分でもいいと思います。テスト前だけでなく、疲れたら休んでかまわないから、とにかく毎日少しでも勉強することが大切です。短い時間でしたら集中して勉強できますし、勉強することがそれほど苦しいとは感じないはずです。少しずつ勉強時間を増やしていけば、勉強することが習慣になり、休憩するタイミングも自分で判断できるという理想的な受験勉強ができます。高校受験で自分の勉強法を身につけることができれば、今後たとえば大学受験などにも大きく役に立ちます。

ONE-Sでも、家で勉強することが苦手な生徒には週ごとに家庭学習のスケジュールを組んでいます。1時間の予定が15分しかできていなくても、頑張って勉強したことを褒めてあげます。勉強時間は自然と増えていきますので、毎日勉強を続けることができるように指導します。そうすることで、子どもたちも自分でも気づかないうちに勉強が習慣になっていくのです。もちろん、受験前には1日15分では勉強時間が少なすぎですから、こういった習慣づけは、中学1年生頃からした方がいいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コントロールできるようになることが大切

2017-05-04 10:28:25 | 教室から
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

今日と明日は授業はお休みです。せっかくのGWですので、子どもたちもたまには休みたいでしょうし、私も少し休憩しようと思います。今から10年ほど前に体の調子が悪くなったことがありました。仕事中にめまいや頭がボーっとすることが頻繁に起こりました。大きな病気かと思い、いろいろな病院で検査をしましたが、原因が見つからなかったのです。友人に相談したところ、心療内科を勧められ通院するようになってようやく原因がわかりました。それは、過労によるストレス・鬱だったのです。
よく考えてみると、私は大学卒業後少しブランクがあり(これについては別の機会に詳しく書きます)、塾を立ち上げたのが27歳の時だったのです。ようやく働けることができた嬉しさと、子どもたちに勉強を教えることの楽しさで初めの約7年間は土曜日はもちろん授業をしていましたし、日曜日や祝日、年末年始などもほとんど休むことはありませんでした。テスト前は授業の延長も毎回で、遅い時には夜中の1時を過ぎることもありました。子どもたちや保護者の方々にも喜んでいただいて、とても充実した毎日を過ごしていました。ただ、完全にオーバーワークになってしまっていたのに気づくことができずに、私の体は完全にエネルギーが切れてしまっていたのでしょう。授業はなんとか休まずに行っていましたが、100%の力を出すことができずに、他の講師の方々にフォローしてもらい、その年の生徒たちにはとても迷惑をかけてしまいました。この年の春休みに、開校以来初めて3日以上の休みをとらせてもらい、1人で和歌山の白浜温泉に行き、3日間のんびりとゆっくりと過ごしました。そして次の年度からは、テスト前や入試前の特別な時期以外は、日曜日を休みの日にするようにしました。そうすることによって、体の調子がだんだん良くなっていき、指導する力も気力も戻りました。一時期は、これ以上子どもたちに満足いく指導ができなかったら塾をやめようと思っていたのですが、こうして体も気持ちも回復したことで続けることができました。

こういうことがあってから、私は休めるときは休もうという姿勢でいます。良かれと思ってのことでしたが、休みをなくしたことによって結局子どもたちや周りの方々に迷惑をかけてしまいました。適度に休みをつくるということは、体を守るだけでなく、質の良い指導にもつながります。頭や体が疲労していると、どうしてもいいパフォーマンスができません。スポーツ選手と同じですね。実際定期的に休みをとるようになってからの方が、オンとオフのスイッチの切り替えが明確になり、オンの状態のときにより力が発揮できるようになりました。そして、テスト前や入試前はどうしても無理をしなくてはいけないときはあるのですが、普段から疲労をため込まず、元気な状態であるため、多少の無理はきくようになっていますので、安心して子どもたちを指導するようになりました。

続きは明日書きます。

ONE-SのHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

授業は子どもたちのために

2017-05-03 10:08:07 | 教室から
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

最近では、中学生になる頃には子どもたちの間の学力差が以前より大きくなりすぎていて、全員が同じ問題集を使って、同じ授業を受けるというのは、ほとんどの子どもたちにとって、より勉強を面白くないものにしてしまっています。授業が理解できない生徒はもちろんですが、学力が高い生徒にとっても授業が退屈になっています。自分の学力にあっていない授業を受けて、学力にあっていない問題集を強制的に提出物とさせられて、いったいどうやって勉強に興味を持たそうというのでしょうか。
学力によるクラス分けなどを公立でするのは難しいかもしれませんが、せめて子どもたちが選択できるようなシステムにできないのかなあ。同じ科目でも1~5段階に分かれていて、自分に一番合った授業を選択でき、提出物の問題集も自分の学力に合った問題集を選べる。それが自然な形であるように思います。小学校や中学校は勉強だけを学びに行くところではないということは理解できます。ただ勉強を学ぶことが中心であることは事実です。その勉強を学ぶシステムが、これほど非効率的であるようになってきているのですから、根本的なところから変えていく必要があるように思います。クラス分けなどをすることは、子どもを必要以上に競争させててしまい、いじめにもつながる、などといった意見もあり、それはそれでわかるのですが、今の時代に合わないシステムによって結局一番困るのは子どもたちです。勉強がわからないまま、中学校を卒業させていいのでしょうか。勉強に興味を持てないままでいいのでしょうか。

ONE-Sでは、できるだけ学校の授業が無駄にならないように、学校の課題をする時間が無駄にならないように指導しています。具体的には、学校の授業でわからないところがあるときは、そのノートを塾に持ってきてもらって、わからなかった部分の説明をします。その部分が理解できると、また次の授業がわかりやすくなりますし、授業で一度つまずいてしまうと、その後の話が全部わからなくなってしまいますので、とにかく授業でわからないところがあれば、すぐに持ってきてもらうようにしています。また、提出物に関しては、効率を第一に考えています。学力に合わせて、解く必要がある問題と、そうではない問題を判断して、必要ある問題はじっくり時間をかけて解説し、必要のない問題は解答を写させます。解答を写す作業は、私が代わりにしてあげたいくらいです。それほど、これに関しては無意味な作業です。

塾と学校がうまく連携をとって、生徒1人1人に対しての情報交換などができるようになれば、もっともっと子どもたちにとって勉強しやすい環境になるのでしょうが、まだまだ道のりは遠いですね。ですが、教育というのはなによりも大切なものであり、今の子どもたちが将来この国を背負ってくれるのです。そこだけは手を抜かずに、あきらめずに、よりよい環境になるように個人としても活動していきたいと思っています。

ONE-SのHP
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする