個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

個別指導のよさ

2017-05-16 16:37:51 | 教室から
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私が子どもたちに指導するときに気をつけていることの1つに、「自分がしてきた勉強法を押し付けることはしない」ということです。ただ単に私が「俺はこうやって成功したんやから、お前もこうやったらええねん」という人が苦手なだけということもありますが、答えを1つに限定するのは間違っていると思うからです。

経験したことを伝えてあげるのはとても大切です。そういった考え方や方法があるという情報を与えるのは経験した人間しかできないので大事な役目です。そして多くの情報の中からどれを選んでいくかは個々で決めさせてあげればいいんです。勉強する目的・目標・学力・性格・家庭環境などそれぞれ異なるのですから、みんなが同じ方法を選ぶ方が不思議ですよね。

とはいえ、私も含めて人って何かを達成できたときの方法が正しいものと思って、それを人に押し付けてしまうことが多いですよね。自分と異なった方法は間違っていると思い込んでしまい、それを否定することで自分の方法が正しいと確認するために自然とそうしてしまうのかもしれません。勉強に関していえば、「この方法で勉強したら偏差値が〇〇上がった、〇〇高校に合格できた。だからこの勉強法が正しいんだ」などよく目にしますが、確かにその方法で効果があったのでしょうが、それが他の子でも同じ効果が出るかと言われれば決してそうなるとは限りません。それどころか。その成功した子も、他の方法で勉強していたらもっと効果があったかもしれないはずです。

子どもたちに対してはいろんな解き方であったり、勉強の方法であったり知っていることは全部教えていきます。その中で、子どもたちが一番しっくりくる方法を選び、また選ぶことができない子どもたちに対しては、その生徒の学力や目標・性格などをしっかり見極めてベストだと思われる方法を伝えていきます。ですから、ONE-Sの生徒たちは、使用する問題集はもちろん違いますし、同じ問題を解くときでもそれぞれ解き方が異なっていますし、暗記方法もバラバラです。ですが、こうして自分に合った勉強方法を見つけていくことは今後もとても役に立ちますし、生徒と一緒に見つけていくっことはとても楽しいです。「この方法めっちゃわかりやすい」「めっちゃ覚えやすい」などという言葉が最高にうれしいですね。


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勉強のきっかけ

2017-05-15 15:07:47 | 教室から
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾 ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

こういう仕事をしていると、生徒や保護者の方などから「先生は頭が良くていいですね」「勉強が楽しかったでしょう」と言われることがありますが、とんでもないです。謙遜ではなく、決して特別頭がよかったわけではありません。

今までの人生の中で、おそらく中学3年生のときが一番勉強しました。それまでも、母が教育熱心で小学生の頃から勉強時間を決められ、学校の宿題以外の勉強をさせられていたおかげで、学校でもそこそこ勉強はできる方でした。しかし中学生になってからは学年のトップ集団にいけるほどではなく、勉強してるわりにはそれほど成績が良くなかったのです。そこで中学2年の終わりからクラブをやめて、勉強時間を増やすようにしました。友達と遊ぶ時間もほとんどなくしていき、夏休み頃からは毎日10時間ほどの勉強をするようになりました。その結果ようやく学年のトップ集団に加わることができました。勉強時間ではだれにも負けない自信があるほど勉強した結果としては嬉しかったですが、これほど勉強しても同学年で勝てない子がたくさんいることが悲しくもありました。それでもなんとか第一志望の高校に合格することができたので、勉強してよかったなと今でも思いますし、勉強すればある程度までは結果がついてくるということも実感できました。

ただ、勉強している頃から勉強が楽しいと思えたことはありませんでした。ですから、生徒たちがなかなか勉強時間が増えずに、勉強に対してやる気がでないと言う気持ちはよくわかります。このおもしろくない勉強をするには、なにかきっかけや目標が必要となってっくるのです。

私の場合は、中2の終わりから勉強しようと思ったのは、明確な目標があったのです。私の通っていた中学校は、ヤンチャな子が多い学校でした。暴力が支配するところで(クローズの鈴蘭ほどではありませんが)、ケンカ強く悪いことをすることがステータスで、私のようなケンカもできないような子にとっては、すっごく居心地の悪いところでした。教師も、そういったヤンチャな生徒に対しては何も怒ることもできず、ただヘラヘラしているだけ、それどころか私のような普通の生徒に対しては平気で怒り、また殴ることもありました。今こうして書いているうちに当時のことを思い出してまた腹が立ってきました(笑) 暴れている生徒も教師も私は大嫌いでしたので、高校はヤンキーのいない学校にいきたいと思うようになりました。それが私の勉強を始めたきっかけなんです。勉強が楽しくなくてもヤンキーのいない平和な学校に行けると信じることで、苦痛な勉強を続けることができました。だからもし、私の通っていた中学校が平和な学校だったら、おそらくそれほどの勉強をしていなかったでしょう。その証拠に、無事高校に合格できた後は、まったく勉強をしなくなってしまい、学年でも最下位争いをするほどになってしまいました。私にとっての目標は、平和な高校に合格する事でありそのために勉強をしていたのですから、それが達成されるともう勉強する必要性がなくなってしまったんです。次に勉強を始めたのは高校3年生の夏、将来したい仕事ができ、その目標を達成するためにはまた勉強しなければならなかったので、したかなく勉強を始めました(結果は2年浪人しましたが、志望校には合格できず)。

私はこれまで約300人の子どもを指導してきました。そのほとんどは私と同じく、勉強することが嫌いです。ただ、親からも言われるし、テストでいい点数をとらないといけないという雰囲気があるため、なんとなく勉強しているだけです。でもそれは異常ではなく、ごくごく普通だと思います。何の目標もないのに、勉強なんてなかなかできないです。私の家があの中学校の校区内だったのは幸運だったと今なら思えます。

「将来〇〇になりたい」などと大きな目標は持てなくていいんです。ちょっとしたことがきっかけで勉強をすることができるようになるかもしれません。「〇〇点以上とりなさい」「〇〇高校に合格しなさい」とだけ言われても、子どもたちには響きません。勉強することで、どんないいことがあり、しないとどうなるのかを可能性の問題としてきちんと子どもたちに伝えることも、ときには必要かと思います。たとえば、大卒と高卒の平均年収の差がどれくらいかだとか、そういうデータは調べればすぐにわかります。それだったら僕は大学に行きたいなと思う子もいるかもしれません。あるいは、何か趣味や好きなことがって、それを高校でもしてみたいと思っているなら、それができる高校を探してあげるとその高校に行きたいと思うかもしれません。勉強は何か目標を持ってすることによって、必ずその効果は現れます。ですから、そのきっかけを作ってあげることがなにより大切なのです。子どもたちといろいろな話をしながら、そういったきっかけを広く与えることができる場となりたいと思います。

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教育相談会議

2017-05-11 13:59:11 | 活動報告
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

8日の月曜日に、NPO法人 堺 子育て・教育ネットワークで毎月行われている、教育相談会議に参加してきました。このNPOでは約20年間教育相談を元教師の方々を中心におこなっています。相談内容はさまざまものがありますが、この問題に対してはこれが正解というものが明確にはありません。たとえば不登校の相談を受けたとして、不登校になった原因・家庭の環境・子どもの性格などそれぞれ異なりますから、対処法も変わってきます。答えは1つとはかぎらず、いくつかあるかもしれないし、もしかしたら正解などないかもしれません。ですが、少しでも悩まれている保護者の方々、苦しんでいる子どもたちのために役立つことができるように、相談員がそれぞれ意見を出し合ったり、現在の教育現場での問題点を伝え合ったりして、よりよい方法を見つけようとしています。今回の会議では、元教師ではなく 子育て・親育ちの会を運営している方も参加していただき、いろんな角度からの話し合いをすることができました。子どもたちが抱える問題がどんどん複雑化するため、相談される側も学校の先生や塾の講師など教育に関わっている人間だけでなく、いろいろな職種の方々の意見なども取り入れるなどして、柔軟に幅広く考えないといけないと思いました。この教育相談が1人でも多くの子どもの助けになることができるように、私も微力ながら協力させていただこうと思っています。
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深刻な学力低下(対策)②

2017-05-10 12:34:51 | 教育問題
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾 ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

最近の学力低下の問題を解決するには、学校教育を変えていくことが不可欠です。習熟度別のクラス分けをしたり、理解できていない生徒に特別に補習をおこなったり、また塾に通っている生徒は塾と学校で情報交換をおこなったりすることはとても有効な手段ですが、公立の学校ではすぐにはできないでしょうし、先生の負担も大きくなりすぎます。しかし、今のままでは悪くなる一方ですから困難な道であったとしても一歩ずつ変えていかなければなりません。おそらく現場の先生たちも、「もっとこうした方がいい」「この生徒を助けてあげたい」などさまざまな想いがあるでしょうが、仕事量があまりにも多くそこまで手が回らないのでしょう。ですが先生が忙しすぎて、生徒にしてあげたいことができない学校なんて、価値があるでしょうか? 私ならそんな場所にいきたくありません。不登校生が増加しているのも、学校のシステムが現代社会に合わなくなってきていることと無関係ではないように思います。

まずは、宿題のプリントやドリルの解答を子どもたちに渡すのはやめましょう。先生が丸つけをしましょう。そして大きく問題のある生徒には補習をおこなったり、保護者の方にそれを伝えて、保護者にも協力してもらい子どもたちが必要な学力や知識が身につくようにしてあげましょう。そういったことを先生ができるように、先生の仕事を減らさなければなりません。子どもたちのためにしてあげること以上に大事な仕事なんてないはずです。

そしてもう1つ大事なことは、授業中に騒がしくなったりしたときにはしっかりと先生が怒れるような学校にしなければなりません。そうでなければ、真面目に勉強しようとしている生徒が一番の被害者となります。「先生が子どもたちの興味をひくような面白い授業をしていないからだ」という意見がありますが、そんなことできるはずがありません。学力のまったく異なった子どもたち全員を楽しませる授業なんて、まして小学校や中学校の勉強のようなものでできる方が異常です。それに、人が話をしているとき、それも先生が前で話をしているのですから黙って聞くのが当たり前です。こんな当たり前のことを教えていないから、高校生や大学生になっても授業中にペラペラ私語をしてしまうのです。毎年ニュースで成人式で若者が暴れているニュースを目にしますが、結局被害者は真面目にしている方になります。授業に集中したいのに周りがうるさくて集中できない、一生に一度の大事な式なのに一部の人間によってぶち壊される、などどう考えてもおかしいですよね。こういったことこそ、算数や理科などの勉強を教える前に子どもたちに教えなければならないと思います。
小学校などで授業中に騒いだり、立ち歩いたりする子どもは勉強が理解できなさすぎて、授業が苦痛だろうからしかたがない」という考えも十分に理解できます。ただ、それはまた別の話です。授業中は静かにする、それができない生徒は注意され厳しく怒られる。まずはこれが基本です。そのうえで、子どもたちにとって授業がストレスにならないように、ここで習熟度別クラスを作ればいいのです。

私は一昨年、ONE-Sの開校前の3カ月間、現在の小学校がどのようになっているのかを知りたかったので、学童保育のスタッフとして働きました。いろいろ驚くことがあり想像以上でした。宿題をする時間があるのですが、やはり私が勤務した学校でも解答を子どもに渡しているので、解答をそのまま写している子どもが何人かいました。少し注意しても「べつにええねん」という返事が返ってきました。また、大部分の子どもたちは、スタッフのみなさんに対して「〇〇先生」と言っていましたが。一部の子どもは「〇〇!」と呼び捨てであったり、ひどいときには「うるさい、おばはん!」と暴言を吐いているときもありました。私は男ですので、それほど言われたことはありませんが、「子どもたちに対しては怒るときも、〇〇君、〇〇ちゃんと言わなければならない」「軽くであっても、絶対に手を出してはいけない」などかなり厳しくスタッフの方から言われていましたので、そういった子どもたちに対してほとんど何も注意できませんでした。「ああ、これが今の小学校の現状なんだなあ」とほんの一部分でしたがその問題点がわかったようなな気がしました。

こういった根本の部分を変えていかない限り、学校の存在価値はどんどんなくなっていくでしょう。いくら小学校から英語やプログラミング教育を導入したとしても、良くなっていくはずがありません。変えるのはそこではないんです。教育がもっといい方向に進んでいくことを望みますし、そのためにできることはしていきたいと思います。
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深刻な学力低下(対策)①

2017-05-09 16:12:11 | 教育問題
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾 ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

学力の低下はこの数年間で加速度的に進んでいます。危機感をもってこの問題に取り組まなくてはなりません。子どもを育てること、子どもが成長しやすい環境を整えていくこと、それが私たち大人の役目であり、国の未来のためでもあります。

学力が特に低い子どもの多くに共通していることは、家族との関わりが少ないことです。というのは、子どもが中学生になるまで学力がそこまで低いと気づかない保護者の方が多くいます。中学校での定期テストでのあまりにも低い点数や、懇談で学校の先生に言われてようやく気付かれるのです。小学校の勉強が半分以上理解できていない状態で、中学生になってから塾に通いだしても、たくさんのことをやり直さなければならないので効果が現れるのに時間がかかります。小学校の宿題を3年生頃まででも見てあげていたらどれほど勉強がわかっていないか気づけるはずです。そうすれば、子どもに直接勉強を教えてあげることで早い段階で解決することができます。

私は幼児教育などの幼い時期からの教育を否定はしませんが、どちらかというとそこまでしなくてもいいかなと消極的な立場です。ですが、子どもとは積極的にかかわるべきだと思っています。先ほど小学3年生頃までは宿題を見てあげたらいいと書きましたが、学力の低い子どもは、小学校に入学する頃からすでに遅れてしまっているのです。これは、小学生になる前からドリルなどで勉強して、たとえば計算ができるとか漢字が書けるとかそういったものではなく、基本的な能力が成長していないのです。小さいときから、子どもとたくさん話をしたり、一緒に遊んであげたりすることで十分に身につくものが足りていないのです。様々な問題があり、子どもと一緒に過ごせる時間がとれないこともあるでしょうが、それほど多くの時間でなくてもいいのです。毎日少しの時間でいいから一緒に遊んで、いろんな話をしてあげる、それだけでもいいのです。問題は、子どもの育て方についてだれからも教えてもらう場所がないことです。定期的に専門家の方のお話を聞けるような場をつくったり(ある程度強制力があった方がいいかもしれません)、学校教育の中でも子育てについて学ぶ時間を増やしたりする必要があるのではないでしょうか。必要以上に危機感をあおることはしてはいけませんが、真実を伝えたり教えなくては意味がありません。こういうことをしなければ、子どもの成長にこんな影響が出てしまい、こうなる可能性が高いですということを知ることが大切なのです。

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