日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(697)「パースの法則(其のⅩ)」。

2020-08-26 18:59:18 | 論理

(01)
(ⅰ)
1   (1)  (P→Q)→P   A
 2  (2)  ~P∨Q      A
 2  (3)   P→Q      2含意の定義
12  (4)        P   13MPP
1   (5) (~P∨Q)→P   24CP
1   (6)~(~P∨Q)∨P   5含意の定義
  7 (7)~(~P∨Q)     A
  7 (8)  P&~Q      7ド・モルガンの法則
  7 (9)  P         8&E
   ア(ア)        P   A
1   (イ)        P   679アア∨E
    (ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
(ⅱ)
1  (1) P∨(P&~Q)    A
 2 (2) P            A
  3(3)    P&~Q     A
  3(4)    P         3&E
1  (5)    P         12234∨E
   (6)(P∨(P&~Q))→P 15CP
従って、
(01)により、
(02)
①((P→ Q)→P)→P
②(P∨(P&~Q))→P
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1  (1)   (P→Q)→P A
1  (2)  ~(P→Q)∨P 1含意の定義
 3 (3)  ~(P→Q)   A
 3 (4) ~(~P∨Q)   3含意の定義
 3 (5)  (P&~Q)   4ド・モルガンの法則
 3 (6)P∨(P&~Q)   5∨I
  7(7)         P A
  7(8)P∨(P&~Q)   7∨I
1  (9)P∨(P&~Q)   23678∨E
(ⅱ)
1  (1)P∨(P&~Q) A
 2 (2)P        A
 2 (3)~(P→Q)∨P 2∨I
  4(4)   P&~Q  1&E
  4(5)   P     4&E
  4(6)~(P→Q)∨P 5∨I
1  (7)~(P→Q)∨P 12346∨E
1  (8) (P→Q)→P 7含意の定義
従って、
(03)により、
(04)
①((P→Q)→P)
②(P∨(P&~Q))
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
①((P→Q)→P)
②(P∨(P&~Q))
に於いて、
①=② であるが故に、「必然的」に、
①((P→Q)→P) →P
②(P∨(P&~Q))→P
に於いても、
①=② である。
(06)
(ⅲ)
1   (1)  (P→~Q)→P   A
 2  (2)  ~P∨~Q      A
 2  (3)   P→~Q      2含意の定義
12  (4)         P   13MPP
1   (5) (~P∨~Q)→P   24CP
1   (6)~(~P∨~Q)∨P   5含意の定義
  7 (7)~(~P∨~Q)     A
  7 (8)   P& Q      7ド・モルガンの法則
  7 (9)   P         8&E
   ア(ア)         P   A
1   (イ)         P   679アア∨E
    (ウ)((P→~Q)→P)→P 1イCP
(ⅳ)
1  (1) P∨(P&Q)    A
 2 (2) P          A
  3(3)    P&Q     A
  3(4)    P       3&E
1  (5)    P       12234∨E
   (6)(P∨(P&Q))→P 15CP
従って、
(06)により、
(07)
③((P→~Q)→P)→P
④  (P∨(P&Q))→P
に於いて、
③ は、「恒真式(トートロジー)」であって、
④ も、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(08)
(ⅲ)
1  (1)  (P→~Q)→P A
1  (2) ~(P→~Q)∨P 1含意の定義
 3 (3) ~(P→~Q)   A
 3 (4)~(~P∨~Q)   3含意の定義
 3 (5)  (P& Q)   4ド・モルガンの法則
 3 (6)P∨(P& Q)   5∨I
  7(7)         P A
  7(8)P∨(P& Q)   7∨I
1  (9)(P→~Q)→P   23678∨E
(ⅳ)
1  (1)P∨(P& Q)  A
 2 (2)P         A
 2 (3)~(P→~Q)∨P 2∨I
  4(4)   P& Q   1&E
  4(5)   P      4&E
  4(6)~(P→~Q)∨P 5∨I
1  (7)~(P→~Q)∨P 12346∨E
1  (8) (P→~Q)→P 7含意の定義
従って、
(08)により、
(09)
③((P→~Q)→P)
④ (P∨(P&Q))
に於いて
③=④ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
③((P→~Q)→P)
④  (P∨(P&Q))
に於いて
③=④ であるが故に、「必然的」に、
③((P→~Q)→P)→P
④  (P∨(P&Q))→P
に於いて、
③=④ である。
従って、
(02)(05)(07)(10)により、
(11)
①((P→ Q)→P) →P
② (P∨(P&~Q))→P
③((P→~Q)→P) →P
④  (P∨(P& Q))→P
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」であって、
③ も、「恒真式(トートロジー)」であって、
④ も、「恒真式(トートロジー)」であって、
尚且つ、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(11)により、
(12)
「日本語」で言ふと、
①((PならばQである)ならばP)ならばPである。
②(Pであるか、または、(Pであって、Qでない)か、または、その両方である)ならば、Pである。
③((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
④(Pであるか、または、(Pであって、Qである)か、または、その両方である)ならば、Pである。
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
② も、「恒真式(トートロジー)」であって、
③ も、「恒真式(トートロジー)」であって、
④ も、「恒真式(トートロジー)」であって、
尚且つ、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(12)により、
(13)
①((PならばQである)ならばP)ならばPである。
③((PならばQでない)ならばP)ならばPである。
に於いて、
① は、「恒真式(トートロジー)」であって、
③ も、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
①((Pならば、Qであろうと、Qでなかろうと、)いづれにせよ、P)ならばPである。
といふことに、他ならない。
従って、
(13)により、
(14)
①((PならばQである)ならばP)ならばPである。
といふ「パースの法則」は、その実、
①((Pならば、Qであろうと、Qでなかろうと、)いづれにせよ、P)ならばPである。
といふ「法則」である。といふ、ことになるし、
①((Pならば、Qであろうと、Qでなかろうと、)いづれにせよ、P)ならばPである。
といふことは、当然、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(15)
②(Pであるか、または、(Pであって、Qでない)か、または、その両方である)ならば、Pである。
④(Pであるか、または、(Pであって、Qである)か、または、その両方である)ならば、Pである。
といふことも、当然、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(11)~(15)により、
(16)
①((P→ Q)→P)→P
③((P→~Q)→P)→P
といふ「パースの法則」が、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、「当然」である。