日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(30)「括弧」と「句読点」。  

2018-05-24 21:10:48 | 論理
(01)
(a)
1  (1) P&(Q∨R)    A
1  (2) P          1&E
1  (3)    Q∨R     1&E
 4 (5)    Q       A
14 (6) P&Q        25&I
14 (7)(P&Q)∨(P&R) 6∨I
  8(8)      R     A
1 8(9)       P&R  28&I
1 8(ア)(P&Q)∨(P&R) 9∨I
1  (イ)(P&Q)∨(P&R) 3578ア∨E
(b)
1  (1)(P&Q)∨(P&R) A
 2 (2) P&Q        A
 2 (3) P          2&E
 2 (4)   Q        2&E
 2 (5)   Q∨R      4∨I
 2 (6)P&(Q∨R)     35&I
  7(7)       P&R  A
  7(8)       P    7&E
  7(9)         R  7&E
  7(ア)   Q∨R      9∨I
  7(イ)P&(Q∨R)     8ア&I
1  (ウ)P&(Q∨R)     1267イ∨E
従って、
(01)により、
(02)
① P&(Q∨R)
② (P&Q)∨(P&R)
に於いて、
①=② である。
cf.
分配法則(Distributive property)。
然るに、
(03)
(a)
1  (1) 現と(古か漢)    A
1  (2) 現          1&E
1  (3)    古か漢     1&E
 4 (5)    古       A
14 (6) 現と古        25&I
14 (7)(現と古)か(現と漢) 6∨I
  8(8)      漢     A
1 8(9)       現と漢  28&I
1 8(ア)(現と古)か(現と漢) 9∨I
1  (イ)(現と古)か(現と漢) 3578ア∨E
(b)
1  (1)(現と古)か(現と漢) A
 2 (2) 現と古        A
 2 (3) 現          2&E
 2 (4)   古        2&E
 2 (5)   古か漢      4∨I
 2 (6)現と(古か漢)     35&I
  7(7)       現と漢  A
  7(8)       現    7&E
  7(9)         漢  7&E
  7(ア)   古か漢      9∨I
  7(イ)現と(古か漢)     8ア&I
1  (ウ)現と(古か漢)     1267イ∨E
従って、
(01)(02)(03)より、
(04)
① 現国と(古文か漢文)
②(現国と古文)か(現国と漢文)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
① 現国と、古文か漢文。
② 現国と古文か、現国と漢文。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
(a)
1    (1)   (P&Q)∨ R    A
 2   (2)  ~(P&Q)&~R    A
  3  (3)   (P&Q)       A
 2   (4)  ~(P&Q)       &E
 23  (5)  ~(P&Q)&(P&Q) 34&I
  3  (6)~(~(P&Q)&~R)   26RAA
   7 (7)          R    A
 2   (8)         ~R    A
 2 7 (9)       R&~R    78&I
   7 (ア)~(~(P&Q)&~R)   29RAA
1    (イ)~(~(P&Q)&~R)   2367ア∨E
   ウ (ウ)  ~(P&Q)       A
    エ(エ)         ~R    A
   ウエ(オ)  ~(P&Q)       A
   ウエ(カ)  ~(P&Q)&~R    ウエ
1  ウエ(キ)~(~(P&Q)&~R)&
          ~(P&Q)&~R    イカ&I
1  ウ (ク)        ~~R    エキRAA
1  ウ (ケ)      R        ウDN
1    (コ)  ~(P&Q)→ R    オケCP
(b)
   1 (1)~(P&Q)→ R A
    2(2)~(P&Q)&~R A
    2(3)~(P&Q)    2&E
    2(4)   ~R     2&E
   12(5)    R     13MPP
   12(6) ~R&R     45&I
   1 (7)  ~~R     26RAA
   1 (8)    R     7DN
   1 (9) (P&Q)∨ R 8∨I
従って、
(06)により、
(07)
③ (P&Q)∨R 
④ ~(P&Q)→R
に於いて、
③=④ である。
cf.
選言除去(Elimination method)。
然るに、
(08)
(a)
1    (1)   (現と古)か 漢    A
 2   (2)  ~(現と古)と~漢    A
  3  (3)   (現と古)       A
 2   (4)  ~(現と古)       とE
 23  (5)  ~(現と古)と(現と古) 34とI
  3  (6)~(~(現と古)と~漢)   26RAA
   7 (7)          漢    A
 2   (8)         ~漢    A
 2 7 (9)       漢と~漢    78とI
   7 (ア)~(~(現と古)と~漢)   29RAA
1    (イ)~(~(現と古)と~漢)   2367アかE
   ウ (ウ)  ~(現と古)       A
    エ(エ)         ~漢    A
   ウエ(オ)  ~(現と古)       A
   ウエ(カ)  ~(現と古)と~漢    ウエ
1  ウエ(キ)~(~(現と古)と~漢)と
          ~(現と古)と~漢    イカとI
1  ウ (ク)        ~~漢    エキRAA
1  ウ (ケ)      漢        ウDN
1    (コ)  ~(現と古)→ 漢    オケCP
(b)
   1 (1)~(現と古)→ 漢 A
    2(2)~(現と古)と~漢 A
    2(3)~(現と古)    2とE
    2(4)   ~漢     2とE
   12(5)    漢     13MPP
   12(6) ~漢と漢     45とI
   1 (7)  ~~漢     26RAA
   1 (8)    漢     7DN
   1 (9) (現と古)か 漢 8かI
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
③(現国と古文)か漢文。
④(現国と古文)でなければ漢文。
に於いて、
③=④ である。
然るに、
(10)
③ 現国と古文か、漢文。
④ 現国と古文、でなければ漢文。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(04)(05)(09)(10)により、
(11)
① 現国と(古文か漢文)
②(現国と古文)か(現国と漢文)
③(現国と古文)か漢文。
④(現国と古文)でなければ漢文。
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
① 現国と、古文か漢文。
② 現国と古文か、現国と漢文。
③ 現国と古文か、漢文。
④ 現国と古文、でなければ漢文。
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(12)
② 現国と古文か、現国と漢文。
といふことは、
② 現国と古文でなければ、現国と漢文。
といふことに、他ならない。
然るに、
(13)
② 現国と古文でなければ、現国と漢文。
④ 現国と古文でなければ、   漢文。
に於いて、
②=④ ではない。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
① 現国と、古文か漢文。
② 現国と古文か、現国と漢文。
③ 現国と古文か、漢文。
④ 現国と古文、でなければ漢文。
に於いて、
①=② であって、
③=④ であるものの、
① 現国と、古文か漢文。
③ 現国と古文か、漢文。
に於いて、
①=③ ではない。
然るに、
(15)
① P&(Q∨R)
③ (P&Q)∨R
に於いても、
①=③ ではない。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
例へば、
① 現国と、古文か漢文。
② 現国と古文か、現国と漢文。
③ 現国と古文か、漢文。
④ 現国と古文、でなければ漢文。
に於ける、
①    、     。
②       、     。
③       、  。
④     、        。
といふ「句読点」は、
① P&(Q∨R)
② (P&Q)∨(P&R)
③ (P&Q)∨R
④ ~(P&Q)→R
に於ける、
①   (   )
② (   ) (   )
③ (   )
④  (   )
といふ「括弧」に、相当する。
然るに、
(17)
「漢文」には、「と(and)」は有っても、「か(or)」が無い。
然るに、
(18)
「と・か(and・or)」のやうな、「等位接続詞」を持たない「言語」は多くはなく、それを「文字」にした際に「句読点」を持たない「言語」は、存在しない、と思はれる。
従って、
(16)(17)により、
(18)
「句読点」としての「括弧」を持たない「言語」は、多くはないと、思はれる。
(19)
「昨日か今日」を、グーグル翻訳に掛けると、「昨天或今天」。
然るに、
(20)
「漢文」の「或」といふ「漢字」には、「か(or)」といふ「意味」は無い。

(29)「同一性」の「が」について。

2018-05-10 19:18:51 | 「は」と「が」
(01)
1    (1)  A∨ B   仮定
 2   (2) ~A&~B   仮定
  3  (3)  A      仮定
 2   (4) ~A      &除去
 23  (5) ~A& A   34&導入
  3  (6)~(~A&~B) 26背理法
   7 (7)     B   仮定
 2   (8)    ~B   仮定
 2 7 (9) ~B& B   78&導入
   7 (ア)~(~A&~B) 29背理法
1    (イ)~(~A&~B) 1367ア∨導入
   ウ (ウ)  ~A     仮定
    エ(エ)     ~B  仮定
   ウエ(オ)  ~A     仮定
   ウエ(カ)  ~A&~B  ウエ
1  ウエ(キ)~(~A&~B)&
          ~A&~B  イカ&導入
1  ウ (ク)    ~~B  エキ背理法
1  ウ (ケ)      B  ウ二重否定
1    (コ)  ~A→ B  オケ条件法
(02)
 1 (1)~A→ B 仮定
  2(2)~A&~B 仮定
  2(3)~A    2&除去
  2(4)   ~B 2&除去
 12(5)    B 13MAA
 12(6) ~B&B 45&導入
 1 (7)  ~~B 26背理法
 1 (8)    B 7二重否定
 1 (9) A∨ B 8∨導入
(03)
1  (1)~A→ B 仮定
 2 (2)~A    仮定
  3(3)   ~B 仮定
12 (4)    B 12MAA
123(5)~B& B 34&導入
1 3(6)~~A   25背理法
1 3(7)  A   6二重否定
1  (8)~B→ A 37条件法
(04)
1  (1)~B→ A 仮定
 2 (2)~B    仮定
  3(3)   ~A 仮定
1 3(4)    A 12MAA
123(5)~A& A 34&導入
1 3(6)~~B   25背理法
1 3(7)  B   6二重否定
1  (8)~A→ B 37条件法
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①  A∨B=AかBである。
② ~A→B=AでないならばBである。
③ ~B→A=BでないならばAである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(05)により、
(06)
① AかBである。従って、AでないならばBである。然るに。Aでない。従って、Bである。
② AかBである。従って、BでないならばAである。然るに。Bでない。従って、Aである。
といふ「推論」は、二つとも、「正しい」。
従って、
(06)により、
(07)
① AかBが犯人である。Aは犯人ではない。従って、Bが犯人である。
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふ「推論」は、二つとも、「正しい」。
然るに、
(08)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、
③ Aが犯人である。
といふのであれば、
② 犯人はAである。
然るに、
(09)
② 犯人はAである。
③ Aが犯人である。
といふのであれば、
④ A以外は犯人でない。
従って、
(09)により、
(10)
② 犯人はAである。
③ Aが犯人である。
④ A以外は犯人でない。
に於いて、
②=③=④ である。
然るに、
(11)
「逆」には、
(1)真でないときと、
(2)真であるときがあります。
そこで(1)と(2)をひっくるめて、「逆は必ずしも真ならず」といいます(山下正男、論理的に考えること、1985年、13・14頁)。
従って、
(11)により、
(12)
① AはBである。
からと言って、
② BはAである。
とは、限らない。
従って、
(10)(12)により、
(13)
① AはBである。
② BはAである。
③ AがBである。
④ A以外はBでない。
に於いて、必ずしも、
①=② ではないが、必ず、
  ②=③=④ である。
従って、
(13)により、
(14)
① A is B.
② B is A.
③ AがBである。
④ No other but A is B.
に於いて、必ずしも、
①=② ではないが、必ず、
  ②=③=④ である。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① A is B.
② B is A.
③ AがBである。
④ No other but A is B.
に於いて、
①=②=④   であるならば、
①=②=③=④ である。
然るに、
(16)
Socrates is the philosopher who taught Plato.
② The philosopher who taught Plato is Socrates.
④ No other but Socrates is the philosopher who taught Plato.
に於いて、
①=②=④ である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
Socrates is the philosopher who taught Plato.
② The philosopher who taught Plato is Socrates.
③ Socrates the philosopher who taught Plato である
④ No other but Socrates is the philosopher who taught Plato.
に於いて、
①=②=③=④ である。
然るに、
(18)
In non-mathematical contexts, identity is expressed usually by 'is' ; but since the verb 'to be' has many sense, we must indicate first in which sense 'is' expresses identity
Consider the six English sentences below
(1)Socrates is a philosopher.
(2)Paris is a city.
(3)Courage is a virtue.
(4)Socrates is the philosopher who taught Plato.
(5)Paris is the capital of France.
(6)Courage is the virtue I admire most.
(E.J.レモン 著, Begining Logic, 1971, p160)
つぎの6つのに日本語の文を考えてみよう。
(1)ソクラテスは哲学者である。
(2)パリは都市である。
(3)勇気は美徳である。
(4)ソクラテスはプラトンを教えた哲学者である。
(5)パリはフランスの首都である。
(6)勇気は私が最も賛美する徳である。
(1)―(3)は単純な主語・述語の文である。特定の対象(ソクラテス、パリ、勇気)がある性質(哲学者であること、都市であること、徳であること)を持つと言われるのである。従って、(1)―(3)における「である」のことを、述語の作用する「である」('is' of predication)とよぶ。この「である」の用法は、(4)―(6)における「である」と比較対照される必要がある。ここではその意味はむしろ、「同じ対象である」(「対象」という語をある広い、中立的な意味に用いて)である。この「である」をわれわれは同一性の「である」('is' of identity)として区別する。同一性の「である(is)」を識別するための助けとなることがらはつぎの通りである。(a)「である」を「同じ対象である」によって置き換えることができるか。もしできるならば、その「である(is)」は同一性の「である(is)」である。もしできなけれが、そうでない。(b)「である」の両側にならぶ語句は、近似的に同じ意味を持ちつつ入れ換えることができるか。もしできるならば、その「である」は同一性の「である(is)」である。そうでなければ、そうでない。
(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、204・5頁)
従って、
(17)(18)により、
(19)
(4)ソクラテスはプラトンを教えた哲学者である。
(5)パリはフランスの首都である。
(6)勇気は私が最も賛美する徳である。
に於ける、
(4)ソクラテスはプラトンを教えた哲学者である。
(5)パリはフランスの首都である。
(6) 勇気は私が最も賛美する徳である。
は、三つとも、同一性の「である」であって、
(4)ソクラテスプラトンを教えた哲学者である。
(5)パリフランスの首都である。
(6)勇気私の最も賛美する徳である。
に於ける、
(4)ソクラテス
(5)パリ
(6)勇気
は、三つとも、同一性の「が」である。

(28)「同一性」の「is(である)」について。

2018-05-05 20:59:38 | 「は」と「が」
(01)
1    (1)  P∨ Q   A
 2   (2) ~P&~Q   A
  3  (3)  P      A
 2   (4) ~P      &E
 23  (5) ~P& P   34&I
  3  (6)~(~P&~Q) 26RAA
   7 (7)     Q   A
 2   (8)    ~Q   A
 2 7 (9) ~Q& Q   78&I
   7 (ア)~(~P&~Q) 29RAA
1    (イ)~(~P&~Q) 2367ア∨I
   ウ (ウ)  ~P     A
    エ(エ)     ~Q  A
   ウエ(オ)  ~P     A
   ウエ(カ)  ~P&~Q  ウエ
1  ウエ(キ)~(~P&~Q)&
          ~P&~Q  イカ&I
1  ウ (ク)    ~~Q  エキRAA
1  ウ (ケ)      Q  ウDN
1    (コ)  ~P→ Q  オケCP
(02)
1 (1)~P→ Q A
 2(2)~P&~Q A
 2(3)~P    2&E
 2(4)   ~Q 2&E
12(5)    Q 13MPP
12(6) ~Q&Q 45&I
1 (7)  ~~Q 26RAA
1 (8)    Q 7DN
1 (9) P∨ Q 8∨I
従って、
(01)(02)により、
(03)
①  P∨Q=PかQである。
② ~P→Q=PでないならばQである。
に於いて、
①=② である。
(04)
1  (1)~P→ Q A
 2 (2)~P    A
  3(3)   ~Q A
12 (4)    Q 12MPP
123(5)~Q& Q 34&I
1 3(6)~~P   25RAA
1 3(7)  P   6DN
1  (8)~Q→ P 37CP
(05)
1  (1)~Q→ P A
 2 (2)~Q    A
  3(3)   ~P A
1 3(4)    P 12MPP
123(5)~P& P 34&I
1 3(6)~~Q   25RAA
1 3(7)  Q   6DN
1  (8)~P→ Q 37CP
従って、
(04)(05)により、
(06)
② ~P→Q=PでないならばQである。
③ ~Q→P=QでないならばPである。
に於いて、
②=③ である。
cf.
対偶(Contraposition)。
従って、
(03)(06)により、
(07)
①  P∨Q=PかQである。
② ~P→Q=PでないならばQである。
③ ~Q→P=QでないならばPである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(08)
① PかQである(PでないならばQである)が、Pでない。従って、Qである。
② PかQである(QでないならばPである)が、Qでない。従って、Pである。
に於いて、
① は、「推論」として「正しく」、
② も、「推論」として「正しい」。
従って、
(08)により、
(09)
① AかBが犯人である。Aは犯人ではない。従って、Bが犯人である。
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
に於いて、
① は、「推論」として「正しく」、
② も、「推論」として「正しい」。
然るに、
(10)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② 犯人は一人だけしかゐなくて、Aがその犯人である。
といふことに、他ならない。
従って、
(10)により、
(11)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② A is a 犯人.
ではなく、
② A is the 犯人.
である。といふことに、他ならない。
然るに、
(12)
In non-mathematical contexts, identity is expressed usually by 'is' ; but since the verb 'to be' has many sense, we must indicate first in which sense 'is' expresses identity.
Consider the six English sentences below.
(1)Socrates is a philosopher.
(2)Paris is a city.
(3)Courage is a virtue.
(4)Socrates is the philosopher who taught Plato.
(5)Paris is the capital of France.
(6)Courage is the virtue I admire most.
(E.J.Lemmonn, Begining Logic, 1971, p160)
然るに、
(13)
(1)Socrates is a philosopher.
(2)Paris is a city.
(3)Courage is a virtue.
に於ける、
(1)Socrates is
(2)Paris is
(3)Courage is
を、「is of predication(述語の is)」と言ふ。
(14)
(4)Socrates is the philosopher who taught Plato.
(5)Paris is the capital of France.
(6)Courage is the virtue I admire most.
に於ける、
(4)Socrates is
(5)Paris is
(6)Courage is
を、「is of identity(同一性の is)」と言ふ。
従って、
(11)~(14)により、
(15)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② A is a 犯人.
ではなく、
② A is the 犯人.
であって、
② A is the 犯人.
に於ける、
②   is
は、「is of identity(同一性の is)」である。
然るに、
(16)
② A is the 犯人.
に於ける、
②   is
が、「is of identity(同一性の is)」である。
といふことは、
② A = the 犯人.
といふことに、他ならない。
然るに、
(17)
② A = the 犯人.
といふことは、
② The 犯人 = A.
といふことに、他ならない。
従って、
(16)(17)により、
(18)
② A is the 犯人.
② A = the 犯人.
といふことは、
② The 犯人 is A.
② The 犯人 = A.
といふことに、他ならない。
従って、
(15)~(18)により、
(19)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② The 犯人 is A.
といふこと、すなはち、
② 犯人はAである。
といふことに、他ならない。
従って、
(19)により、
(20)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② Aが犯人である。
② 犯人はAである(The 犯人 is A)。
といふことに、他ならない。
然るに、
(21)
② AかBが犯人である。Bは犯人ではない。従って、Aが犯人である。
といふことは、
② A以外は犯人でない。
といふことに、他ならない。
従って、
(20)(21)により、
(22)
② Aが犯人である。
③ 犯人はAである。
④ A以外は犯人でない。
に於いて、
②=③=④
でなければ、ならない。
従って、
(23)
② AがBである。
③ BはAである。
④ A以外はBでない。
に於いて、
②=③=④
でなければ、ならない。
然るに、
(24)
「逆」には、
(1)真でないときと、
(2)真であるときがあります。
そこで(1)と(2)をひっくるめて、「逆は必ずしも真ならず」といいます(山下正男、論理的に考えること、1985年、13・14頁)。
従って、
(24)により、
(25)
① AはBである。
③ BはAである。
に於いて、必ずしも、
①=③ であるとは、限らない。
従って、
(23)(25)により、
(26)
① AはBである。
② AがBである。
③ BはAである。
④ A以外はBでない。
に於いて、必ずしも、
①=② ではないが、必ず、
  ②=③=④ である。
従って、
(26)により、
(27)
① AはBである。
② AがBである。
③ BはAである。
④ A以外はBでない。
の場合は、
(Ⅰ)①、②、③、④ の、「四つとも、ウソ」であるか、
(Ⅱ)①、②、③、④ の、「①だけが、本当」であるか、
(Ⅲ)①、②、③、④ の、「四つとも、本当」であるか。
の「いづれか」で、なければならない。
然るに、
(28)
① パリは日本である。
② パリが日本である。
③ 日本はパリである。
④ パリ以外は日本ではない。
に於いて、
① は、「ウソ」である。
② も、「ウソ」である。
③ も、「ウソ」である。
④ も、「ウソ」である。
然るに、
(29)
① 中野は日本である。
② 中野が日本である。
③ 日本は中野である。
④ 中野以外は日本ではない。
に於いて、
① は、「本当」である。
② は、「ウソ」である。
③ も、「ウソ」である。
④ も、「ウソ」である。
(30)
① パリはフランスの首都である。
② パリがフランスの首都である。
③ フランスの首都はパリである。
④ パリ以外はフランスの首都ではない。
に於いて、
① は、「本当」である。
② も、「本当」である。
③ も、「本当」である。
④ も、「本当」である。