(01)
①(日本人の女性である)ならば日本人である。
という「命題」は、「偽にはなり得ない」。
従って、
(01)により、
(02)
①(日本人の女性である)ならば日本人である。
という「命題」は、「恒に真」である。
従って、
(02)により、
(03)
例へば、
P=日本人である。
Q=女性である。
として、
① P&Q→P
という「命題」は、
(ⅰ)P=真。Q=真。
(ⅱ)P=真。Q=偽。
(ⅲ)P=偽。Q=真。
(ⅳ)P=偽。Q=偽。
に於いて、すなわち、
(ⅰ) P& Q
(ⅱ) P&~Q
(ⅲ)~P& Q
(ⅳ)~P&~Q
に於いて、「恒に真」である。
然るに、
(04)
補題:任意の論理式に対する真理表テストの各行に対応して、導出可能な連式を書くことができる。
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、昭和48年、107頁)
従って、
(03)(04)により、
(05)
(ⅰ)
P& Q(1) P& Q A
P& Q(2) P 1&E
P& Q(3) ~Q∨P 2∨I
P& Q(4) ~P∨~Q∨P 3∨I
P& Q(5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
P& Q(6) ~(P&Q)∨P 5ド・モルガンの法則
P& Q(7) P&Q→P 6含意の定義
(ⅱ)
P&~Q(1) P&~Q A
P&~Q(2) ~Q 1&E
P&~Q(3) ~Q∨P 2∨I
P&~Q(4) ~P∨~Q∨P 3∨I
P&~Q(5)(~P∨~Q)∨P 4結合法則
P&~Q(6) ~(P&Q)∨P 5ド・モルガンの法則
P&~Q(7) P&Q→P 6含意の定義
(ⅲ)
~P& Q(1)~P&Q A
~P& Q(2)~P 1&E
~P& Q(3)~P∨~Q 2∨I
~P& Q(4)~(P&Q) 3ド・モルガンの法則
~P& Q(5) ~(P&Q)∨P 4∨I
~P& Q(6) P&Q→P 5含意の定義
(ⅳ)
~P&~Q(1)~P&~Q A
~P&~Q(2) ~Q 1&E
~P&~Q(3)~P∨~Q 2∨I
~P&~Q(4)~(P&Q) 3ド・モルガンの法則
~P&~Q(5) ~(P&Q)∨P 4∨I
~P&~Q(6) P&Q→P 5含意の定義
といふ「計算」は、4つとも、「正しい」。
然るに、
(06)
「プログラミング」の「二重ループ」に倣って、
Pで、(Q∨~Q)を「計算」してから、
~Pで、(Q∨~Q)を「計算」するならば、
(1) P∨~P 排中律(TI)
2 (2) P A
(3) Q∨~Q 排中律(TI)
4 (4) Q A
24 (5) P& Q 24&I
24 (6) P& Q→P (ⅰ)による。
7 (7) ~Q A
2 7 (8) P&~Q 27&I
2 7 (9) P& Q→P (ⅱ)による。
2 (ア) P& Q→P 34679∨E
イ(イ) ~P A
4 イ(ウ)~P& Q イ4&I
4 イ(エ) P& Q→P (ⅲ)による。
7イ(オ)~P&~Q イ7&I
7イ(カ) P& Q→P (ⅳ)による。
イ(キ) P& Q→P 34エ7カ∨E
(ク) P& Q→P 12アイキ∨E
然るに、
(06)により、
(07)
この例から、どうして一般に∨Eの適用によって、論理式Aが依存する仮定の数が次第に減って行き、排中律の代入例が最後に用いられるときには、全く仮定が残らなくなる(仮定の数がゼロになる)かということが明らかになるはずである。
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、昭和48年、113頁)
然るに、
(08)
定理とは、仮定の数がゼロの証明可能な連式の結論である。
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、昭和48年、64頁)
従って、
(03)~(08)により、
(09)
例へば、
P=日本人である。
Q=女性である。
として、
① P&Q→P
①(日本人の女性である)ならば日本人である。
という「トートロジー(恒真命題)」に関して、
メタ定理Ⅱ:すべてのトートロジー的論理式は、定理として導出可能である。
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、昭和48年、104頁)
といふ『メタ定理』は、「正しい」。
然るに、
(10)
わざわざ、「このやうな証明」をしなくとも、
①(日本人の女性である)ならば日本人である。
といふ「命題」が「偽」になり得ないことは、「直観的に、明らかである」。
然るに、
(11)
といふよりも、
特に第2章の第5節は、本書の他の部分よりも遥かに難しい(good deal more difficult)。
普通の読者(the ordinary reader)はとばす(つまり早く読み通す)のが賢明であろう。
(E.J.レモン著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、昭和48年、64頁)
従って、
(10)(11)により、
(12)
①(日本人の女性である)ならば日本人である。
といふ「命題」が「偽」になり得ないことを、
メタ定理Ⅱ:すべてのトートロジー的論理式は、定理として導出可能である。
といふ『メタ定理』として「理解」することは、「普通の人には、かなり難しい」。
(01)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、「矛盾」する?!
然るに、
(02)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
① 明日(1月3日)が雪ならば、(その時に限って、)外出しない。
といふ「意味」ではない。
従って、
(02)により、
(03)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
② 今日(1月3日)が晴である場合については、『何も、言ってはいない』。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、実際には、「矛盾」しない!!
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
② 今日(1月3日)は晴なので、外出しない。
に於いて、
①&②は、「矛盾」する!!
といふ風に、「大半の日本語の話者」が、「判断」するのであれば、
① 明日(1月3日)が雪ならば、外出しない。
といふ「日本語」は、
① 明日(1月3日)が雪ならば、(その時に限って、)外出しない。
に於ける、
①(その時に限って、)
といふ「部分」が、「省略」されてゐる。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
飽く迄も、「論理的」な観点からすれば、
① 雪であって、家にゐる。
② 雪であって、家にゐない。
③ 晴であって、家にゐる。
④ 晴であって、家にゐない。
に於ける、
② である場合だけに於いて、
① 雪ならば、家にゐる。
といふ「仮言命題」は、「偽」になる。
従って、
(06)により、
(07)
飽く迄も、「論理的」な観点からすれば、
① 前件であるならば、後件である。
といふ「仮言命題」は、
① 前件(真)&後件(真)
② 前件(真)&後件(偽)
③ 前件(偽)&後件(真)
④ 前件(偽)&後件(偽)
といふ「マトリックス」に於ける、
② である場合だけが、「偽」になる。
然るに、
(08)
いくぶん、「話が込み入ってゐる(involvedである)」ため、「結論」だけを述べると、
⑪ P→P (Pであるならば、Pである)。
⑫ P&Q→P(PであってQであるならば、Pである)。
② 前件(真)&後件(偽)
といふ「付値(真理値の組合せ)」が「有り得ない」。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
⑪ 日本人は、日本人である。
⑫ 日本人の女性は、日本人である。
のやうな、
⑪ P→P(Pであるならば、Pである)。
⑫ P&Q→P(PであってQであるならば、Pである)。
といふ「仮言命題」の場合は、
② 前件(真)&後件(偽)
といふ「付値(真理値の組合せ)」が「有り得ない」が故に、「トートロジー(恒に真である所の、恒真命題)」となる。
然るに、
(10)
トートロジー(英: tautology, 希: ταυτολογία, 語源はギリシャ語で「同じ」を意味するταυτοから)とは、ある事柄を述べるのに、同義語[1]または類語[2]または同語[3]を反復させる修辞技法のこと。同義語反復、類語反復、同語反復等と訳される(ウィキペディア)。
従って、
(10)により、
(11)
「トートロジー」=「同義語反復」。
といふ風に、「理解」されかねない。
然るに、
(09)により、
(12)
⑪ 日本人は、日本人である。
⑫ 日本人の女性は、日本人である。
に於いて、
⑪ は、確かに、「同語語反復」であるが、
⑫ に関しては、「同語語反復」であるとは、言へない。
従って、
(08)~(12)により、
(13)
「恒真式(トートロジー)」といふのは、飽くまでも、
「それを偽にする所の、付値(真理値の組合せ)が無い所の、論理式(恒に真である論理式)」である。
といふ風に、「言ふべきである」。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~(~P∨Q) A
3(3) ~P A
3(4) ~P∨Q 3∨I
23(5) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
12 (8) Q 17MPP
12 (9) ~P∨Q 8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
(~P∨Q) 29&I
1 (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1 (ウ) ~P∨Q イDN
(ⅱ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&E
3 (6)~(P&~Q) 35RAA
7 (7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7 (9) Q&~Q 78&I
7 (ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
ウ (ウ) P A
エ(エ) ~Q A
ウエ(オ) P&~Q ウエ&I
1 ウエ(カ)~(P&~Q)&
(P&~Q) イオ&I
1 ウ (キ) ~~Q エカRAA
1 ウ (ク) Q ウRAA
1 (ケ) P→Q ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
① P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
従って、
(02)により、
(03)
P=P∨Q∨R
Q=S
といふ「代入(置き換へ)」により、
① (P∨Q∨R)→S
② ~(P∨Q∨R)∨S
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1 (1) ~( P∨ Q∨ R) A
2 (2) P A
2 (3) P∨ Q 2∨I
2 (4) P∨ Q∨ R 3∨I
12 (5) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 14&I
1 (6) ~P 25RAA
7 (7) Q A
7 (8) P∨ Q 7∨I
7 (9) P∨ Q∨ R 8∨I
1 7 (ア) ~( P∨ Q∨ R)&
(イ) ( P∨ Q∨ R) 17&I
1 (ウ) ~Q 7アRAA
エ(エ) R A
エ(オ) Q∨ R エ∨I
エ(カ) P∨ Q∨ R オ∨I
1 エ(キ) ~( P∨ Q∨ R)&
( P∨ Q∨ R) 1エ&I
1 (ク) ~R エRAA
1 (ケ) ~P&~Q& 6ウ&I
1 (コ) ~P&~Q&~R クケ&I
(ⅲ)
1 (1) ~P&~Q&~R A
2 (2) P∨ Q∨ R A
2 (3) (P ∨ Q)∨R 2結合法則
4 (4) (P ∨ Q) A
5 (5) P A
1 (6) ~P 1&E
1 5 (7) P&~P 56&I
5 (8)~(~P&~Q&~R) 17RAA
9 (9) Q A
1 (ア) ~Q 1&E
1 9 (イ) Q&~Q 9ア&I
9 (ウ)~(~P&~Q&~R) 1イRAA
4 (エ)~(~P&~Q&~R) 4589ウ∨E
オ(オ) R A
1 (カ) ~R 1&E
1 オ(キ) R&~R オカ&I
オ(ク)~(~P&~Q&~R) 1RAA
2 (ケ)~(~P&~Q&~R) 34エオク∨E
12 (コ) (~P&~Q&~R)&
~(~P&~Q&~R) 1ケ&I
1 (サ)~( P∨ Q∨ R) 2コRAA
従って、
(04)により、
(05)
② ~( P∨ Q∨ R)
③ ~P&~Q&~R
に於いて、
②=③ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① (P∨ Q∨ R)→S
② ~(P∨ Q∨ R)∨S
③ (~P&~Q&~R)∨S
④ ~(~P&~Q&~R)→S
に於いて、
①=② である(含意の定義)
②=③ である(ド・モルガンの法則)
③=④ である(含意の定義)
従って、
(06)により、
(07)
「番号」を付け直すとして、
① (P∨ Q∨ R)→S
② ~(~P&~Q&~R)→S
に於いて、
である(ド・モルガンの法則)。
①=② 従って、
(07)により、
(08)
「日本語」で言ふと、
①(Pであるか、または、Qであるか、または、Rである)ならばSである。
②(Pではないし、Qでもないし、Rでもない)といふことがないならば、Sである。
に於いて、
①=② である(ド・モルガンの法則)。
(01)
1(1) A&B&C 仮定
1(2) A&B 1連言除去
1(3) A 2連言除去
(4)(A&B&C)→A 13条件法
従って、
(01)により、
(02)
① A&B&C
② A&B
③ A
に於いて、『推論の規則(連言除去)』により、
① ならば、② であり、
② ならば、③ であるが、「逆」は無い。
従って、
(02)により、
(03)
① (P→Q)&(R→Q)&(S→Q)
② (P→Q)&(R→Q)
③ (P→Q)
に於いて、『推論の規則(連言除去)』として、
① ならば、② であり、
② ならば、③ であるが、「逆」は無い。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1 (1)(P→Q)&(R→Q)&(S→Q) A
2 (2)(PVRVS) A
2 (3)(PVR)VS 2結合法則
4 (4) PVR A
5 (5) P A
1 (6) P→Q 1&E
1 5 (7) Q 56MPP
8 (8) R A
1 (9) R→Q 1&E
1 8 (ア) Q 89MPP
1 4 (ウ) Q 4578アVE
エ(エ) S A
1 (オ) S→Q 1&E
1 エ(カ) Q エオMPP
12 (キ) Q 34ウエカV
1 (ク)(PVRVS)→Q 2キCP
(ⅱ)
1 (1)(PVRVS)→Q A
2 (2) P A
2 (3) PVR 2VI
2 (4) PVRVS 3VI
12 (5) Q 14MPP
1 (6) P→Q 25CP
7 (7) R A
7 (8) PVR 7VI
7 (9) PVRVQ 8VI
1 7 (ア) Q 19MPP
1 (イ) R→Q 7アCP
ウ(ウ) S A
ウ(エ) RVS ウVI
ウ(オ) PVRVS エVI
1 ウ(カ) Q 1オMPP
1 (キ) S→Q ウカCP
1 (ク)(P→Q)&(R→Q) 6イ&I
1 (ケ)(P→Q)&(R→Q)&(S→Q) キク&I
従って、 (04)により、
(05)
①(P→Q)&(R→Q)&(S→Q)
②(PVRVS)→Q
に於いて、
① と ② は『同値(equivalence)』である。
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
①(PVRVS)→Q
②(PVR)→Q
③(P)→Q
に於いて、『推論の規則』として、
① ならば、② であり、
② ならば、③ であるが、「逆」は無い。
従って、
(06)により、
(07)
「記号」ではなく、「日本語」で書くと、
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
に於いて、『推論の規則』として、
① ならば、② であり、
② ならば、③ であるが、「逆」は無い。
然るに、
(08)
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
に於いて、
③ ならば、③ で、ある。
は、『同一律(AならばAである)』である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
③(Pである)ならばQである。
であるならば、
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
に於いて、
① であるかも知れないし、
② であるかも知れないが、
③ である。
然るに、
(10)
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
としても、いづれにせよ、
①(Rではない)し、
②(Sでもない)が、
③(Qである)。
とするならば、
③(Pであった)ために、Qであった。
といふことに、「ならざるを得ない」。
従って、
(07)~(08)により、
(11)
③(Pであること)が、
③(Qであること)の「原因」である。
といふことを『主張』したいのであれば、例へば、仮に、
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
としても、「実際」には、
①(Rではない)し、
②(Sでもない)が、
③(Qである)。
といふ風に、『主張』すれば、「十分」である。
然るに、
(12)
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならばQである。
②(Rであるか、または、Sである)ならばQである。
③(Pである)ならばQである。
であるが、
①(Rではない)し、
②(Sでもない)が、その上、
③(Pでもない)。
とするならば、
③(Qには、ならない)といふことになり、そのため、例へば、
④(Tである)ならばQである。
⑤(Tであるか、または、Uである)ならばQである。
といふことになる。
従って、
(11)(12)により、
(13)
『因果関係』とは、「(原因である)Pがなければ(結果である)Qもない。」といふ『関係』です。
といふ「説明」は、「法律的」にも、「論理的」にも、「正しい」。
(01)
(ⅰ)
1 (1)(P∨R∨S)→Q A
2 (2) P A
2 (3) P∨R 2∨I
2 (4) P∨R∨S 3∨I
12 (5) Q 14MPP
1 (6) P→Q 25CP
7 (7) R A
7 (8) P∨R 7∨I
7 (9) P∨R∨Q 8∨I
1 7 (ア) Q 19MPP
1 (イ) R→Q 7アCP
ウ(ウ) S A
ウ(エ) R∨S ウ∨I
ウ(オ) P∨R∨S エ∨I
1 ウ(カ) Q 1オMPP
1 (キ) S→Q ウカCP
1 (ク)(P→Q)&(R→Q) 6イ&I
1 (ケ)(P→Q)&(R→Q)&(S→Q) キク&I
(ⅱ)
1 (1)(P→Q)&(R→Q)&(S→Q) A
2 (2)(P∨R∨S) A
2 (3)(P∨R)∨S 2結合法則
4 (4) P∨R A
5 (5) P A
1 (6) P→Q 1&E
1 5 (7) Q 56MPP
8 (8) R A
1 (9) R→Q 1&E
1 8 (ア) Q 89MPP
1 4 (ウ) Q 4578ア∨E
エ(エ) S A
1 (オ) S→Q 1&E
1 エ(カ) Q エオMPP
12 (キ) Q 34ウエカ∨E
1 (ク)(P∨R∨S)→Q 2キCP
(ⅲ)
1(1)(P→Q)&(R→Q)&(S→Q) A
1(2)(P→Q)&(R→Q) 1&E
1(3)(P→Q) 2&E
従って、
(01)により、
(02)
①(P∨R∨S)→Q
②(P→Q)&(R→Q)&(S→Q)
③(P→Q)
に於いて、すなはち、
①(Pであるか、または、Rであるか、または、Sである)ならば、Qである。
②(Pであるならば、Qであって)、(Rであるならば、Qであって)、(Sであるならば、Qである)。
③(Pであるならば、Qである)。
に於いて、
① ⇔ ② であって、
② → ③ であるが、
③ ← ② であるとは、「限らない」。
然るに、
(03)
(ⅳ)
1 (1)(P→Q)&(~P→~Q) 2ア&I
1 (2)(P→Q) 1&E
1 (3) (~P→~Q) 1&E
4 (4) Q A
5(5) ~P A
1 5(6) ~Q 35MPP
145(7) Q&~Q 46&I
14 (8) ~~P 57CP
14 (9) P 8DN
1 (ア) Q→P 49CP
1 (イ)(P→Q)& (Q→P) 2ア&I
(ⅴ)
1 (1)(P→Q)& (Q→P) A
1 (2)(P→Q) 1&E
1 (3) (Q→P) 1&E
4 (4) ~P A
5(5) Q A
1 5(6) P 35MPP
145(7) ~P&P 46&I
14 (8) ~Q 57RAA
1 (9) ~P→~Q 48CP
1 (ア)(P→Q)&(~P→~Q) 2ア&I
従って、
(03)により、
(04)
④(P→Q)&(~P→~Q)
⑤(P→Q)&( Q→ P)
に於いて、すなはち、
④(Pであるならば、Qである)が、(Pでないならば、Qでない)。
⑤(Pであるならば、Qであって)、(Qであるならば、Pである)。
に於いて、
④ ⇔ ⑤ である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
「Pならば、Qである(順)」が「真」であるとしても、
「Qならば、Pである(逆)」が「真」であるとは、「限らない」。
といふことは、
「Pならば、Qである(順)」が「真」であるとしても、
「Pが、Qの原因である」とは「限らない」。
といふことに、「等しい」。
(01)
(a)
1 (1) P→Q A
2 (2) ~Q A
3(3) P A
1 3(4) Q 13MPP
123(5)~Q&Q 24&I
12 (6)~P 35RAA
1 (7)~Q→~P 26CP
(b)
1 (1) ~Q→~P A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
1 3(4) ~P 13MPP
123(5) P&~P 24&I
12 (6)~~Q 35RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→Q 27CP
従って、
(01)により、
(02)
① P→ Q
② P→ Q
③ ~Q→~P
に於いて、
① ならば、② であって、
① ならば、③ であって、
②=③ は「対偶」である。
然るに、
(03)
(a)
1 (1) P∨R→Q A
2(2) P A
2(3) P∨R 2∨I
12(4) Q 13MPP
1 (5) P→Q 24MPP
(b)
1 (1) P∨R→Q A
2 (2) ~Q A
12 (3)~(P∨R) 12MTT
4(4) P A
4(5) P∨R 4∨I
124(6)~(P∨R)&
(P∨R) 35&I
12 (7) ~P 46RAA
1 (8) ~Q→~P 27CP
従って、
(02)(03)により、
(04)
① P∨R→Q
② P→ Q
③ ~Q→~P
に於いて、
① ならば、② であって、
① ならば、③ であって、
②=③ は「対偶」である。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① P→ Q
であっても、
① P∨R→Q
であっても、「両方」とも、
② P→ Q
③ ~Q→~P
である。
従って、
(05)により、
(06)
② P→ Q
③ ~Q→~P
といふ「事実」が『確認』されたとしても、「それだけ」では、
② P→ Q
であるのか、
① P∨R→Q
であるのかは、『確認』出来ない。
然るに、
(04)により、
(07)
P=年収が高い。
R=年齢が高い。
Q=血圧も高い。
とするならば、
①「年収が高い」か、「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
②「年収が高い」ならば、「血圧は高い」。
③「血圧が低い」ならば、「年収も低い」。
といふ「命題」は、それぞれ、
① P∨R→Q
② P→ Q
③ ~Q→~P
といふ「命題」に「相当」する。
従って、
(06)(07)により、
(08)
②「年収が高い」ならば、「血圧は高い」。
③「血圧が低い」ならば、「年収も低い」。
といふ「事実」が『確認』されたとしても、「それだけ」では、
②「年収が高い」ならば、「血圧は高い」。
であるのか、
①「年収が高い」か、「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
であるのかは、『確認』出来ない。
然るに、
(09)
①「年収が高い」か、「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
といふ「命題」が「真」であるならば、
① 「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
といふ「命題」は「真」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
②「年収が高い」ならば、「血圧は高い」。
③「血圧が低い」ならば、「年収も低い」。
といふ「事実」が『確認』されたとしても、「実際」には、『本当の原因』は、
①「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
といふことなのかも、「知れない」。
然るに、
(11)
「一般的」に言へば、
①「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
従って、
(10)(11)により、
(12)
①「年齢が高い」ならば、「血圧は高い」。
といふことからすれば、
②「年収が高い」ならば、「血圧は高い」。
といふことであっても、『逆』に、
②「血圧が高い」ならば、「年収も高い」。
といふことは、『必ずしも、真』ではない。