日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1243)「ド・モルガンの法則」としての「量化子の関係」。

2022-11-02 15:02:58 | 論理

(01)
(ⅰ)
1   (1) ~( P∨ Q)  A
 2  (2) ~(~P&~Q)  A
  3 (3)    P      A
  3 (4)    P∨ Q   3∨I
1 3 (5) ~( P∨ Q)&
         ( P∨ Q)  14&I
1   (6)   ~P      35RAA
   7(7)       Q   A
   7(8)    P∨ Q   7∨I
1  7(9) ~( P∨ Q)&
         ( P∨ Q)  18&I
1   (ア)      ~Q   79RAA
1   (イ)   ~P&~Q   6ア&I
12  (ウ) ~(~P&~Q)&
         (~P&~Q)  2イ&I
1   (エ)~~(~P&~Q)  2ウRAA
1   (オ)   ~P&~Q   エDN
(ⅱ)
1   (1)   ~P&~Q   A
 2  (2)    P∨ Q   A
1   (3)   ~P      1&E
  4 (4)    P      A
1 4 (5)   ~P&P    34&I
  4 (6) ~(~P&~Q)  15RAA
1   (7)      ~Q   1&E
   8(8)       Q   A
1  8(9)    ~Q&Q   78&I
   8(ア) ~(~P&~Q)  19RAA
 2  (イ) ~(~P&~Q)  2468ア∨E
12  (ウ)  (~P&~Q)&
        ~(~P&~Q)  1ウ&I
1   (エ)  ~(P∨ Q)  2ウRAA
従って、
(01)により、
(02)
① ~(P∨ Q)
②  ~P&~Q
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~(P∨ Q)
②  ~P&~Q
に於いて、
P=(P∨Q)
Q=(R∨S)
といふ「代入」を行ふと、
① ~(P∨Q ∨ R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(04)
(ⅱ)
1(1)~(P∨Q)&~(R∨S) A
1(2)~(P∨Q)        1&E
1(3)~P&~Q         2ド・モルガンの法則
1(4)       ~(R∨S) 1&E
1(5)       ~R&~S  4ド・モルガンの法則
1(6)~P&~Q &~R&~S  35&I
(ⅲ)
1(1)~P&~Q &~R&~S  A
1(2)~P&~Q         1&E
1(3)~(P∨Q)        2ド・モルガンの法則
1(4)       ~R&~S  1&E
1(5)       ~(R∨S) 4ド・モルガンの法則
4(6)~(P∨Q)&~(R∨S) 35&I
従って、
(05)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
① ~(P∨Q ∨     R∨S)
② ~(P∨Q)&~(R∨S)
③ ~P&~Q &~R&~S
に於いて、
①=②=③ は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(06)により、
(07)
① ~(P∨ Q∨ R∨ S)
②  ~P&~Q&~R&~S
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)
① ~(Fa∨ Fb∨ Fc∨ Fd)
②  ~Fa&~Fb&~Fc&~Fd
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
従って、
(08)により、
(09)
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
②  aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(10)
{xの変域}={a、b、c、d}
であるとすると、
①(aがFであるか、bがFであるか、cがFであるか、dがFである)といふことはない。
②  aはFではなく、bもFではなく、cもFではなく、dもFではない。
といふことは、
①(あるxがFである)といふことはない。
②  すべてのxが、Fではない。
といふことである。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①(あるxがFである)といふことはない。
②  すべてのxが、Fではない。
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(11)により、
(12)
①(あるxがFである)といふことはない。
②  すべてのxが、Fではない。
といふ「日本語」は、
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
といふ「述語論理式」に「相当」する。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「ド・モルガンの法則」である。
然るに、
(14)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」である。
従って、
(14)により、
(15)
① ~∃x(Fx)
② ∀x(~Fx)
に於いて、
①=② は「量化子の関係」であって、「ド・モルガンの法則」である。