湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。
湖畔の杜レストランORAEで現在お出ししている「ORAE 秋田の伝統野菜プレートセット」に使用している伝統野菜をご紹介いたします。
「カナカブ」はにかほ市に伝わる伝統野菜で、なんと江戸時代から作られてきたようです。
それも伝統的に焼畑栽培で作られ続けていると言うからびっくりです。
栽培地は傾斜地・・・つまり山です。
5年もの間、何も栽培していない山の傾斜地を利用するとの事ですから、この時点で作へのこだわりとご苦労されていらっしゃる事が想像に難くありません。
作業としては、7月に「ヤブ倒し」と言って傾斜地の草木を刈り、8月中旬に火入れという事ですから、斜面での作業に加え一番暑い時に熱い作業をする訳です。
本当に頭が下がると言うか感謝の気持ちで一杯になりますね。
ここまでして江戸時代からの伝統的作りに拘っていらっしゃる訳ですから、もはや「秋田の伝統農遺産(すみません。勝手に作っております・・・勿論、実際にはありません(^_^;))」に登録したい気持ちにさせられます。
この労の多い焼畑農法を頑なに守って作られているのには、訳があるはずです。
焼畑で得られた灰は土質を改善し、且つ火入れをする事で土壌の殺菌や害虫駆除にもなり、
作業は大変ですがカナカブ栽培にとっては最高の環境が用意されると言う事になりましょう。
種も火入れした日に行うと言う事ですから、種の休眠覚醒効果も期待できると言う事で、知恵満載の農法であるなあ・・・と納得です。
種まきから約2か月程で収穫されると言う事で、写真のように通常のカブとは大きさも形も異なります。
味わいも少し辛みがあって、酒のつまみには最適・・・勿論、御飯の友にもです。
と言う事で「ORAE 秋田の伝統野菜プレートセット」ではお漬物としてお出ししております。
伝統的な食べ方は甘酢漬けだそうですので、少し甘めのお漬物という仕立てになっております。
農家の皆様のご苦労を、美味しさとして感じ取って頂ければ幸いです。
漬物です